なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

春はいいですねえ ~白老岳968m、南白老岳944m~

2022-03-27 | 雪の山
「そう言えば南白老岳は行っていないなー」
と、とある現場で会話になった。
「じゃあ、行きますか」と、なぜかホロホロ峠側からアプローチ。

雪解けの小川に春を感じる。

南白老岳では短いので、まず白老岳を目指す。

廃道に近い林道をたどり、沢をつめる。
途中から尾根に上がる。

この辺の樹林は、全体に大きくて好き。
眺めの霞み具合が、春の感じを引き立てる。

春の雪にはウロコが効く。

だからすいすい高度が上がる。

Peak稜線までウロコで来ちゃったので、Peakまではツボでつめる。

実は風が強い、さわやかPeak。


さあ、南白老に行きましょう。

ここは雪がくさってもなく、ガリガリでもなく、ストップ雪でもないので割と快適に滑る。

コルでお食事。

風強いんですよ。壁があるとポカポカ。

急斜面をツボで直登。すぐPeak台地。

片側が切れ落ちているのでかっこいいPeak。

眺めよし。ホロホロ、オロオロ、徳瞬の三兄弟。
オロオロ行きたいなあ、徳瞬だけ名前仲間外れだなあ、ウロウロだったら人気出るだろうになあ、春なので妄想タイム。

ガリガリ、ヤブヤブ急斜面を下り、春の穴が開いた広い沢型に入る。
適当に車道に向かえば、あっという間に終了。

振り返ると、青空と南白老。

短いけど満喫できる好ルート。

遂に下ホロカメットク山1668mに登頂!

2022-03-21 | 雪の山
昨年天候敗退となった下ホロカメットク、知ったのはいつだろう。
あこがれ続けた奥地の山に遂に登頂。

2月からいつねらうかと話した週末、そろそろかと思うがまた低気圧、発達予報。
ほぼあきらめかけていたが、新得天気は晴れ予報。
「そんなことあるの?!」と半信半疑ながら、十勝の山の東側で内陸という要素と、ぎりぎり予報での風力低めの予報から行けると判断。土曜夜に車中前泊を決行する。

待ち合わせしやすいように、車道脇の駐車スペースで宴会。
3人そろって、2次会と続けるうちに若干飲みすぎ。
でも空は晴れている。

深夜3時前に起きて、移動。4時立ち。

美しい満月に照らされて、長い林道歩き。

夜が明けるにつれて、雲がないことがよくわかる。
そして、下ホロの姿をとらえる。

10㎞越えの林道を終え、下ホロ裾野に分け入る。

大きな針葉樹に包まれた森を歩く。
この頃、少し風が強くなり空も白い。小雪も舞い、稜線強風敗退のイメージが頭をよぎる。
しかし、高度を上げると少しずつ空が明るくなり、風もおさまる。

樹林限界に近づくと、境山山塊がはっきり見え始め、登頂の期待が高まる。
傾斜はどんどん急になり、ここまでの疲労の蓄積で足取り重め。

それでも着実に高度をかせぎ、Peak直前でIP装備。


そして、登頂!

境山と富良野岳を裏から眺め、原始が原が眼下に広がる素晴らしい眺めを堪能。
Peakのみの爆風も、登頂の喜びをかみしめているとなぜかおさまり、結構のんびり。

期待の滑り。
写真でお気づきの方もいるかもしれないが、ラッセルがずっとあった。
登りで見た沢型に入れば、風の影響も受けていない素晴らしい雪がまっていると、3人ともワクワク感いっぱい。
沢型目指してGo!


そして、期待通り!‼

なんでしょうね、この沢型、ずっと下まで広く抜けている。
雪質、広さ、長さ、壮大な感じのすべてがそろったライン取りに心が躍った。

そして、帰りの林道歩き。
長いし、疲労も濃いが、全員ウロコパーティーは、せっせと歩く。
15:15に車止め着。
11時間弱のフル行動。
この長さがこの時間でおさまるのはウロコのおかげか…。
そして、実現可能にしたメンバーに感謝!!


疲労と天気と山域が合わない日々を過ごしています

2022-03-12 | 雪の山
2月半ばから2週間も山に行かない日々が続いた。
原因は、仕事の忙しさ、天気(大雪後処理含む)、いい場所の読み間違い、が複合的に重なったからだ。
平日はやたら天気がいいのに、週末になると天気がいいところが読みにくい。
よさげな天気の中で山を歩いている方の報告もあるので、単に自分の下調べのいい加減さが大きいのだが…。

今日はハッタオマナイに行ってみようかと思った。
道道610号線が冬季通行止めとは思い至らず、行ってびっくりの事態。
じゃあ、稜線を往復しようかとも思ったけど、天気が微妙でずっと稜線を歩く気にならず、近くの三千尺に行ってみた。

登りやすい樹林。

そのうち晴れてくるだろう、などと気楽な気持ちで登る。
でも、どんどん白くなる。

稜線に乗ると風とガスと雪、という状態で、バラクラバ登場の事態。
「う~ん」と思いながらも、三千尺Peak。

「このまま行けば青厳峡に出るんだなあ」と思い、「天気よければ歩いちゃったかしら…」などと、強風の中しばし思いを巡らせる。
快適な稜線(吹雪ですよ)を歩いて、931mPeakも踏む。

この特徴的な大きな木が鎮座していて、風を防いでくれる。
ここから、尾根をほぼまっすぐ下った。

これが、なんとも快適な斜面。
ちょい滑りには最高の山ですね。
晴れのパウダーシーズンに来るところですね。
でもここだけじゃ、物足りない。

あっという間に下山したので、青厳峡をのぞいてみました。

岩の季節も間近…。