なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

なんとなく空沼岳1251m

2023-01-28 | 雪の山
支笏湖周辺、紋別岳とか幌下山とかに行こうと車を走らせた。
でも、登り口の雪がスキーにはちょっと少ない。
Uくんと、「こりゃやだね」という話になり、近くから登れる空沼岳に転身。

2015年に一度2人で行っている。
そのせいか、後先考えず登り始める。

林道を進む。この数年でかなり荒れていて、ところどころわかりにくい。
林道の分かれ道から尾根に取り付き、高度を上げていく。

太陽が照り、幸せに登る。

途中に「からぬま」という沼がある。
「あれを登れば、沼に出るかな?」


沼に出た。

2週続けて、雪の湖面上。
湖面の上って好きですね。
空沼Peak稜線も見えている。風が強そうだけど…。

帰路の滑りを想像して稜線に上がるのは楽しい。



う~ん、稜線いいですねえ。
今シーズンようやく標高1000mを越えた。
1000mを越えると雪が締まって風が強く、「山登ってる」って感じがする。

Peak近く。

で、Peak。

看板が見つからなかった。埋まっていたのかな。

強風、ガリガリ稜線をコルに戻り下る。


コルから沼までは、快適斜面。

樹林の幅広斜面はいい味わいです。

あとは適当にいいところを下り、林道に出る。
スノーシュー単独の方のトレースがあった。
少しトレースを外れたところでスライドしたらしくお会いすることは叶わなかった。
ラッセルは少ないが風で締まった雪で結構疲れた。
よい疲労の充実感。


ひっそりたたずむ橘湖と加車山897m

2023-01-22 | 雪の山
どこも中途半端な天気。
わずかな期待を胸に橘湖経由の加車山を考えた。
行ってみるとラッセルは多そうなのに笹藪が出ている。
積もったばかりの深雪という感じ。
これはつなげていくのは難しいとの判断で、1つずつ行ってみました。

不穏な天気が安定することを夢見て、まず橘湖。

丸くて素敵なたたずまい。
この季節ならではの湖面歩き。


いったん仕切り直し、加車山へ。

すぐお昼タイム。

針葉樹林から広葉樹林の急斜面をぐいぐい登る。

雪が安定していないので、ときどきストックが雪の下の笹藪にひっかかる。
そうこうしているうちに稜線に到着。

幅広く快適な稜線。
欲を言えば、もう少し雪がほしい。

けっこう風がきつい。

Peak。オロフレ稜線の眺めを期待したが見えず。

きっといい眺めに違いない。

さて滑り。
ふわっと積もっているので、急斜面は怖くない。

まっすぐ下れば笹藪も平気。

弾む雪を楽しみながら樹林を滑る。


笹藪でカシャカシャしているから、加車山なのかな…?


響きがいい名前ですよね ~野花南岳906m~

2023-01-15 | 雪の山
「数年前からねらっていた」というと、「ここを!」と返されそうな野花南岳。ずっとねらい続けているしょーたろ&ショーゼンのお2人が声をかけてくれた。
最初の予定では富芦トンネル芦別側の林道からアプローチの予定だったが、工事の影響か、林道が滑り止め小石粒と泥で荒れていた。
で、しょーたろ氏が即座に出したルートが以下。

大きくなります。

駐車スペースもなんとか見つかり、少し心配なシャーベット雪林道を歩き出す。

地図を見ての通り、林道が予想外に伸びていて、稜線上840mと809mポコの間に出るまで続く。
稜線に上がっても意外と樹木が小さい。最近大樹の森ばかり歩いていたので少し寂しくなったが、野花南Peakが近づくと、いい雰囲気になってきた。

眺めもよく、雲の切れ間から富良野岳からトムラウシまで見えたり、反対は芦別岳を遠望し距離が近い崕山がよく見えた。

眺めを堪能しながらどこを滑るか思案していると、まもなくPeak。

周囲をぐるっと観察し、どこを滑るか考える。
しょーたろさんが空撮リサーチしていた北側の斜面にねらいをつける。


ガリっとしていたのがうそのような北側良質斜面。

トラックを眺められるところでのんびりお昼。


Peakに戻り、見た感じのいい南側斜面も滑れるかと思い、足を踏み入れる。


でも、こちらはガリガリ。

楽しむのはあきらめてトラバース&沢型越えで、登りのトレースに合流。

そこからは林道ジェットコースター。
ガリガリ雪を制御しつつ、驚いた鹿を追いかける形になりながら一気に下る。

この林道、フワフワ雪だったらものすごく楽しかっただろうな、とは思いつつも、なんとなく行きたかったPeakを踏めて満足。
名前の響きがいいじゃあないですか!
「のかなん岳」!!


天気でねらいめ、濃昼岳621m

2023-01-08 | 雪の山
短い周期で登っているので少々お疲れめ。
でも空きの休日で天気がよいとなれば行かねばなるまい。
休みと好天が合うのが難しい浜益方面へ1人車を走らせる。
しかし北へ向かうと厚い雲。しかも厚田に入ると気温は-8℃。
「うーん」と悩むも、きっと晴れるはずと信じて登り始める。

登り始めてすぐ、Co80m地点に地形図にない分かれ道。

素直に沢沿いを行くとすぐゲートがある。
この時点では写真の通り厚い雲の下、小雪も舞う。

今度は地形図にあるCo270mの分かれ道。

ここから尾根に取り付く。
ルートは以下に。
 大きくなります。

鳥の声とキツツキのドラミングだけが響く森の中、急登を上がっていると太陽が出てきた。

やがてヤブも薄くなる。

そしてCo550mポコに上がると、青空の下に濃昼岳台地が広がった。

これですよ、期待していたのは!

ウロウロステップソール板なので、稜線に上がるとすぐにシールを外す。
標高が低い割には快適な稜線で満足。

Peakが近づくと、群別岳、尾白利加方面が浮かび上がり、ここに1人でいられる幸せをかみしめる。


濃昼岳Peak。

うーん、なんて素敵な青空。ようやく当たった。
広い大地を見渡すと、おやあれは円錐峰ですね。

なかなかかっこいいではないですか。

Peak台地の北の端は「見晴台」なのだそう。
行ってみると確かに「見晴台」。
暖かいのでここで群別を眺めながらのんびりお食事に決定。

1月にPeak台地で落ち着ける暖かさ、なんて幸せ。

ふと向かいの稜線に目をやると、素敵な斜面が並んでいる。

600m台のポコが並んでいるんですね。行くことあるかなあ。

Peak台地に分かれを惜しみつつ下山開始。
登りで決めていた斜面を快適に滑り降りる。

一度林道に出て、すぐ脇に「中沢」という324mの三角点ポコがあるので行ってみる。ウロウロ板なのでシールはつけずにそのまま登る。標高低いのに雪庇が発達中で、歩きやすい素敵な稜線だった。しかも眺めもよく、登った急登が一望できた。滑りのおまけもついたし満足感アップ。

あちこちでのんびりしたけどラッセルがほとんどなかったので、5時間少しの満足山行。
さてこれで浜益10名山は残すところ幌内山だけになってしまった。
あまり魅力は感じていないけど、あと1つとなるとなあ…。

積雪状況を確かめながら…、三国内岳969m

2023-01-06 | 雪の山
三国内は「岳」と「山」と両方がネット上に散見している。
行ってみた雰囲気としては「岳」かな、と思った。
札幌から中山峠を越えて、喜茂別、ルスツ、真狩、ニセコ、蘭越と街々を経由した。一番積雪量が多く見えたのは喜茂別の中山峠寄りで、次に喜茂別街中・ルスツが同列で並び、真狩へと続く。(ニセコはよく見ていない)
ところが、目的地の蘭越は積雪がとても少なかった。
たまたまなのか、例年なのか…さて?

蘭越町から道道229に入り、パンケ目訓内沢に沿って山に伸びる道に入る。
道の除雪止めから出発。
少し笹が顔を出す林道を進むと、南東から三国内Peakにつながる尾根に乗る。

3日前の疲労が残り体が重い。3日前も同行したUとゆっくり進む。
2時間半ほどでPeak。

晴れていれば北にニセコ連山、南に昆布岳や幌別岳などの山々が見えるんだろうなあ…、と思いつつ、過ごしやすく見晴らしのよさそうなPeakを後にする。

沢の中を滑って戻る予定だったが、沢を見るとおもしろそうなところは最初だけなように感じた。むしろ登った尾根を下る方が楽しそうだ。
尾根はなかなかよい感じ。ずっと止まらないし、ときどき小さな変化がある。
急ではない緩やかな林間斜面を長くのんびり流すことができる。

下界がはっきり見えてきた。ゆったりと景色を眺めながら下るのはいい。
休憩をはさんでもすぐに始めの林道が見えてきた。

短いけれど眺めのよい好ルートでした。
最後は、太陽も出て幌別岳の山々が迎えてくれた。

3月に人気がある訳がよくわかった。

帰途につく。
久々の温泉にゆっくりつかる。

露天風呂は羊蹄も見えるし、ぬるめの湯なので本当にのんびりできる。
その羊蹄、フロアから上がって眺めると…。

う~ん、いい感じ!!