なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

雷電山1211m

2018-03-25 | 雪の山

蘭越から登るか、新見温泉から登るか考えた。
風を考えると下から登りたいが、幸せ感は稜線歩き。
思案の末、新見温泉ルートで行く。
7:50、新見温泉着。
春にリニューアルと聞いていたのでやっているとばかり思っていたがひっそりしている。

目訓内の裾野を目指す。
天気は上々だが体が重い。同行Uが速い。

裾野に着いたら雷電方面に向けてトラバース。またもや風が強いが、先週ほどではない。


湿地の手前くらいのところで沢型を乗り越え、1174mと1175mのコルへ入る。
広い台地。1000m越えで広い台地は幸せだ。

ニセコ連邦の他の山にはないピーク感。

ピーク標識かと思い掘りだすと、ただの矢印。
どこがピークか分からないので、とりあえず高いところを歩き回る。
一瞬見えた1203ピークがかっこいい。

戻って湿地地形でお食事。

1998年夏にパンケメクンナイ沢を遡行し、ここにたどり着き泳いだ。
冬は泳げないけど食事ができる。

目訓内ピークへ。

このピークは好きだ。
岩々しくて、眺めがよい。

滑る。
背景がいい。
上の方はストップ雪。
樹林に入ってからはザラメ。

けっこう疲れたが行ってよかった。
ニセコ主稜線の山はこれで終了。




幸せな稜線歩きだったはずなのに…

2018-03-18 | 雪の山

昨年4月にフレ、丹鳴、小漁を片付けた。
だが、疲れていたので小漁~漁間を歩いていない。
今年になって振丁1015m峰の話を聞いた。

天気もよさそうだし、それならまとめて、と考えた。
春の稜線歩きは幸せなのだ、のはずだった…。


オコタンぺを見る前から風の心配が頭をよぎる。
昨年と同じ沢型に入る。
稜線は白い。風がうなる。漁も恵庭もピークは見えない。
固い雪面にシールを何とか効かせながら上がる。

直登する沢型に入った。固雪のためシールが効きにくい。
相棒Uは、取り付けシールで来たのですぐにシートラ。


沢の詰めは…。

稜線に上がると、固雪急斜面のキックステップで疲労した体に強風が襲う。
しかも白い。
もともとピークだかポコだかわからない上に、崖っぽい地形や雪庇っぽい場所が多く確認できない。
一度何となくピークっぽいところに行って、思案。あまりの強風から逃れ雪庇に切れ目から急斜面の上に隠れる。
少し、視界が効くようになった瞬間をねらってピークを確認。
先ほどの場所は違うということできちんとピークへ。
すごい強風。

写真は振丁ピーク稜線。
白いし、シートラと地形確認に時間がかかったし、この強風で幸せな訳はないので稜線をあきらめ下山に入る。
下りがまた厳しい。時々氷。


なんとか降りて傾斜がゆるくなってもガリガリなので太ももがきつい。
幾多の苦難を乗り越えて、オコタンぺへ回帰。


わしわし登って楽しかったが、今年はほんとに天気に恵まれない。
2度と来ないのではと思う山が多いのになあ。


定天Ⅲ峰1114m

2018-03-03 | 雪の山

3月なので、そろそろ春のロングアタックに備えなければならない。
が、時間制限がある。
で、近場の要素たっぷりのぐるっと企画を考える。
定天Ⅲ峰からヒクタ峰回りができないかな…。

でも、結果は定天Ⅲ峰のみ。

大きくなるはず。


駐車スペースを探して止めると、ヒクタねらいの団体さんが来た。

ルート図にある通り、Ⅲ峰からの派生尾根に取り付く。

歩きやすい広い尾根。
ところどころ深ラッセルだったが、尾根上のせいと樹林のせいでとても歩きやすかった。

平らな地帯。
ポコはパスしようとするが両側が急傾斜なので、ちとやっかい。
830mくらいからは、ヒダヒダと固雪うっすら新雪で、これまた歩きづらい。

ピーク手前のポコの東側の崖マーク。
雪が安定していれば、崖マークの上の方をトラバース気味に行けそうだが、1人でおっかないので尾根をたどる。
ポコは小さな岩頭上でどこからも行きにくく、結局崖斜面上部に回り込んでトラバースが怖くて行き詰まり、シートラ20mほどでポコに上がる。

2回ほど、ヒクタが見えたが全般に視界が悪い。ヒクタへの派生尾根は東側に雪庇が出ているので相当視界が悪くない限り分かりやすい。


広いピーク。
天気がよいととても気持ちがよい場所だろう。

天気がよくなる感じがしないので無理せず下山。
地図の林道に乗れると楽かと思い、平地帯の真ん中のポコ手前で尾根に入る。
地図で見るより出だしが細い感じ。
期待していなかったが、ここは最高パウダー。藪はあるが快適に滑る。
下の方に行くと道が顕著。
完全に埋まった沢に出て、上流すぐの二股を確認し、道っぽい感じを下山。
すぐにヒクタチームのふみ跡が現れ、楽に戻れた。

あまり考えずに選んだルートだったが、正解。
下ったルートから登ると、ずっと膝上ラッセルだっただろう。
滑った尾根をラッセルするのは、急で深いのでくじけたことと思う。
登りの稜線も時々歩きにくいところはあったが全般に快適。
眺めながら歩きたいものだ。

今シーズンはあまり天気に恵まれない…。