西の河原だった。
ニセコから近く、積丹の海で泳ぐ機会など多くはない。
ボルダーも開かれ、シシャモナイの岩場も近い…、では行ってみよう、ということで、ニセコ帰りの14日に寄り道を計画する。
砂浜は嫌いだ。生き物が少ないし水が濁る。潜っても見るものがない。変化が少ないのだ。
そういう目から見ると積丹の海は理想の海だった。
トンネルを抜けると海に出る、というアプローチもいい。
ゴロタを歩くと、板状の岩盤地形を通り、崖下を通過、岩塔が突き出た小弯にたどり着く。
特殊な形に突き出た岩山上岬の効果で小弯は、ゴロタを20mほど挟んで向かい合っているという特殊性。
片方は凪ぎ、片方は波打つという不思議さ。
たった30分の歩きの中に変化が満ちている。
海はきれいで、空は青い。子どもは笑顔で、若者は野心を醸す。
夏に望む幸せは全てそろっていた。
シュウボウ岬が目の前に表れる。小さくUの船が浮かぶ。
「アイランド」岩を見上げる若者とその登り。難しくないが下に海が除く隙間があるので挑戦を掻き立てる。
小弯で遊ぶ子どもたち。
海藻が茂り、お魚やアメフラシなどなど心を満たしてくれる生き物がいっぱい。
入り組んだ地形が多く、跳べる場所も豊富。
写真がうまく撮れなかったことが心残り。
右も左もよくて、フレームに切り取れなかった。