なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

昆布おいしいー! ~昆布岳1044m、西昆布岳803m~

2022-04-24 | 雪の山
雪の残りを心配しながら、昆布岳へ。

出だしはやっぱり雪なし。

林道上は400mくらいからは雪がつながる。
そして広い稜線を通り、メガネ岩。


目指す地帯が見えてくる。

Peak手前まで来ると、雪が切れているところが!


そしてPeak.

登る最中の観察でPeak直下は素敵な斜面だと知っている。
藪に突っ込むと3mほどで斜面最上部に。

そして滑る。

雪もいいし、長いし、眺めもいいし、快適! 素晴らしい!

コルでお食事。

そしてゆっくり残りの広い稜線を西昆布岳に向かう。

振り返ると、羊蹄昆布が見送ってくれる。


雪を解かし、割り始めた笹薮さんを横目に、広々稜線を進むと西昆布岳。


西昆布Peakからポンベツ川方面に快適に滑り、林道に乗る。
後は、登山道に合流するまで林道を歩き、登山口に戻る。

変化が多く楽しかった。

岩始めはのんびりと…

2022-04-23 | 
旧知のNさんに誘われて、赤岩。
4月にのんびりしたアルパインの誘われるのはありがたい。
Nさんが奥リスノーマルを登りたいというので、残雪と沢筋のような流れの中、奥リスへ。

お馴染みの風景も奥リスからは久しぶり。
ちと寒い。

久しぶりのNさんと楽しいどうでもいい会話を交わしながらのんびり準備。
会話の流れで自分が先にノーマルルートを登って、アルパインスタイルで引き上げることになる。

体をほぐしながら、いらない動きをたっぷりしてゆっくり上る。
岩の感触がうれしい。

あーでもないこーでもないとやり直したりして支点構築。
Nさんを上に導く。

歩きも含め、ゆったり赤岩を楽しんだ。

Nさん、急ぎの用があるとのことだったので、早々に引き上げる。
時間があるので、帰りに秘密の場所へ。

ネギ狩りを楽しんで帰宅。
岩に触ると岩のやる気が出る。


思考的満足

2022-04-18 | 本 メディア
歯茎の奥の雑菌が暴れる、というめんどくさい原因で、嚙む物は食べられない数日を過ごした。
免疫を上げるために自然の中を歩き回っているつもりだったが、「安静」を言い渡された。
血行を良くしたらダメ、とのことなので、やけになって暴飲も暴食もできない。
という訳で読みかけの本を読む。

海外のジャーナリスト物は、考察が広く、細かく、深くて感動する。
歴史っぽいものは、昔の情報が更新されるので楽しい。
南北アメリカ大陸にいつから人類がいたかの話は興味があったのでおもしろかった。
また文明の成り立ちも誰かと話したい内容なので、とても満足。

でも南米の下りを読んでいた時に、少し前に読んだ本を思い出した。

これもおもしろかったけど、読了後も切なかったし、「1491」の内容から考えると余計に切なくなった。

平面移動はできなかったけど、時間的には一万年以上脳内移動できた。

天狗岩探索うろうろ ~本倶登山1009m~

2022-04-10 | 雪の山
赤井川村に白井川が通っている。
この白井川の支流に青井川がある。これだけでなんかおもしろいのに、青井川の源流部に天狗岩という名前が地図にある。
雪なし時期に車がどこまで入れるか行ってみたが、近くまでは行けなかった。
そこで、本倶登山と合わせてうろうろシーズン向きのコースを考えてみた。


林道沢沿いは春の香り。

何度も橋を渡り、奥深く進む。

青井川沿いの林道も歩くにはよく、うろうろ板はすいすい進む。

沢から離れ尾根に上がる。
上がる時だけシールをつけようか迷ったが、上がったらまた外したくなる傾斜なので、無理やり上がった。
上がると、余市岳方面の展望が開ける。

数年前に余市岳南西側に派生する尾根にある、岩倉山に足を伸ばした。
その尾根がよく見える。

そして天狗岩。

壁面側に近づいたが、垂直部分だけで50mはあるでしょう。
登れそうかというと…、

柱状節理が中から出てきて断面が見えているような岩。
ぽろぽろ取れるでしょうね。氷が少し残っていたから真冬は危険なルートが出現するかもしれないけど、ここに真冬来る人はいなさそう。

この辺りから暑くて、半そで行動。
広い稜線は、木もまばらで気持ちいい。
展望もよい。

例の京極の奥の発電所のため池もはっきり確認できた。

本倶登山手前の983mPで、結構バテバテ。

羊蹄を背に、余市岳を眺めながらお食事タイム。
余市岳はこの方向から見るとかっこいいかも。
余市岳南側にとんがっている1380mを下に構えてそびえたつ感じがいい。

本倶登山P

雲が広がり少し寒い。時々小雨も降る。少し残念。

さて、未知の下り。本倶登山から北へ。
965mから、本倶登山を眺める。

なんかいい形。

この下り前半は、ほとんど滑れずげんなりした。
831mは三角点があるので踏んだが、なんでここに三角点設置したのか不思議なほど平らで展望も悪い。
788mからは、雪も止まらず、優しいお椀上の沢型で、林道まで楽しく滑ることができた。

林道に戻り、ホッと一息。
疲れた体を引きずるように歩いていると、タヌキと出会う。

結構近づくまで気付かないようですね。
春はタヌキによく会う。


敷島内山997m~前雷電1203m~雷電山1211m~幌別岳1174m

2022-04-03 | 雪の山
ニセコ連峰の忘れ物、前雷電を目指す。
昨年、敷島内山に行って前雷電が近いことがわかった。

どうせ行くなら馬蹄形コースを取りたいので、雷電高原を歩く計画。


天気予報と裏腹に風も強く、何だか白い。
上がればもっと風強いんだろうなあ、と少しあきらめ気分。
でも気持ちのよい樹林内を高度をかせぐ。

敷島内Pを捕まえた。でもどんどん風が強くなる。
硬雪だが、凍っていないのでシールが効く。
最後まで危なげなくシール登行。
敷島内Pでは、ちょっと晴れ間。

しかし、行く手は白い。

どうやら西風強風らしく前雷電と雷電が風を止めている。
だから、敷島内と前雷電の尾根はとても強風。
谷寄りに少し下がって、しばし思案。
「前雷電を抜ければ、晴れるはず」と見定め、白い世界に突入。

体温を奪われる気温ではないし、雪が硬いので上下がわからなくはならない。
じわじわ高度を上げていくと…

うっすら前雷電Pを捕まえた。

前雷電Pでは、一瞬晴れる。
すかさず、向こう側の写真を撮る。

ここから、雷電までは真っ白け。

これが、雷電P。

一瞬、向かう方向が分からなくなるが、予定通り行き先が晴れてくる。
五ツ沼付近まで来ると、ニセコ方面は晴れ渡る。



素晴らしい展望でのんびりしたいところだけど、風は相変わらず強いのでそそくさと移動。
1174はパスしてもいいと思っていたが、敷島内が見えてきたので見渡したくて上がる。

右のちょこっと飛び出しているのが敷島内。左の雷電台地は相変わらず白い。

幌内川右岸尾根を下る。
これがなかなか快適な斜面。
岩内を眺めながらゆったりクルージング。


650m付近で幸せそうなくぼみを見つけたので、風を避けてゆったりお食事。


あとは、まっすぐ尾根を下れば林道に出るのだけど、ぴったり車のそばに出たいがために平らになってきた辺りで沢を渡った。
これが失敗。
難所がいくつか…。


強風のことなどなかったかのようなポカポカ陽気の沢筋を抜けてスタート地点に戻る。
どうせなら晴れ渡る眺めが見たかったけど、緊張感と充実感のある春の山旅になってよかった。