なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

気温が上がる冬の日は…

2024-02-18 | 
なんだか気温が高い。
天気もいいなら、幸せなアヨロが楽しめるかと思い一人で向かう。
でも、残念ながら太陽は薄い。


それでも見知った方々を含め、10名程度はいらっしゃる。
この時期に人が集まると、お互いのクレイジー度合いを称えながら談笑が続く。
談笑を楽しみつつ、「ぬりかべ」と向き合う。

どうも昔からやる気がおきないラインだ。
でも有名だからやっときたい。
数回やると左手の一本指に穴があくし、右手の2本指は開きがちになる。
で、今回もここまで。

やっぱりやめようかしら…。

左手人差し指に予定通り穴が開いたので、「江差の春」に切り替える。
ところが、これも左手人差し指が痛いではないか。
数回やってあきらめる。

ワイワイ楽しそうな声がするので行ってみると、なぞのトラバース大会が始まっていた。
参加する。

これはおもしろいし、体があったまる。
「かもめトラバース」という名前がつきましたよ。
マットいらないし適度に難しく、どこかだけが痛むということもない好ルート。
初登を見られるのは楽しい。

運転に時間がかかるし道の駅に寄りたいので、早めの上がり。
あまりに暖かいので、ウトナイ湖で湖畔をのぞいた。

白鳥さん、そろそろ帰るのかな。

これはなかなかの天狗

2024-02-17 | 雪の山
初めて名前を聞いたのは多分16年前。

増毛の天狗岳。
広い台地、標高差900m越え。急登と急斜面辺などなど、魅力満載。
今シーズンはチャンスをねらっていた。
でも雄冬、増毛辺りは天候が安定しないと何かと不安。
しかも最近気温の上昇が著しい。
翌日はまた気温が急上昇しそうだし、今日は高気圧が張り出していることから考えると、チャンスと思い、現地へ向かう。


久々のsea to summitに出発。

出だしは雑木の多い急登。
ガリガリの上にふわっと積もった状態に少々不安が走る。
Uと2人、巧みなラインどりとシールワークで急登をこなし稜線に出る。

目的のpeak台地が見えてきた。

三角点名「歩古丹」という719mpeakを通過する頃には、周囲の山々のガスもほぼなくなってきた。

654mコルがなかなか深い。
横には、なんだか気になる立派な岩塔が見えた。


またまた急登を登っていくと天狗peak近づいてきた。
海までの眺めがよい。

台地の上の一番近いpeakは、最後の急登を50m登ったところにある。

風でたたかれたpeak直前はシールが効かない。
それぞれ工夫して急斜面をこなす。

まずは手前の944mpeak.

次に一番高い973mを目指して、無風の広々、幸せ台地を歩く。


一番高い973mpeakの眺めは最高。

雄冬山から群別や奥徳富岳まで稜線も見えるし、当然暑寒別も見える。
風もほぼないので、ゆったりお食事。


帰路は手前のpeakからダイレクトに滑ることも考えたが、雪付き条件が見通せない。
安全策第一でコルまで戻って滑り降りることにする。
よく走る雪なので、十分滑りを堪能する。


コルからの下りは雑木が多すぎ少々手こずるが、特に問題なく滑り下りた。
下からpeak直下斜面を改めて眺める。
青いラインを滑ってみたかった。

樹林体がほぼ上から下まで続いている。
条件がよければいけると思う。でももう来ないかな…。

海からだから単純に標高分が標高差。
条件を見定めて気持ちよく登れた。

身も心も充実するためには条件が整う必要がある

2024-02-11 | 雪の山
桃内毛無山から遠藤山を経て、塩谷丸山に行ってみた。
その辺の低山3つつなぎ。
大先輩の一人S水さんが付き合ってくれた。
途中人と会わず、2人でのラッセルは深く、天気は手頃、稜線は快適。
軽い雪ではないけど、踏むとぽわっと浮く感じの雪もよく、体は疲れ、心は充足した。

出だしは林道。

ショートカット後に気付いたが、除雪が入ったような感じがけっこう上まで続く。
尾根も広く登りやすい。

3時間ほどで桃内毛無山Peak。

ヤブの低山Peakに着いただけなのに、結構満足。

稜線を行く。

こんな大きな針葉樹の森とカンバの森、植林細め針葉樹の森が、交代で出てくる広い尾根。
静かでいい。

遠藤山Peak。

ここは2度目。
ただのポコっぽいが、なぜか明るく清々しい。

ちょっと滑る。


このコースを考えたきっかけが、塩谷丸山西斜面の崖マーク。
ピーク岩稜と同じようなのが下にもあるのかと考えた。

近くで見てみたくてこのコースを考えた。
特に向かって右がよさげな感じがするのだが、下るときは頭が安全第一で働いていて、右の一番大きい岩塊のことをすっかり忘れていた。
また来るかなあ。

遠藤山からゆったり灌木稜線を塩谷丸山まで歩く。
手前で438mまで下るので、丸山がでかい。
でも、ここだけラッセル痕があり、この急な登りをラッセルなしで行けたのはありがたかった。

普段はラッセルをしたい方だが、今日は心からありがたいと思った。

塩谷丸山Peakから、登路を眺める。

周回コースを取ると足跡が眺められるのがよい。
自己満足を重ねられる。

塩谷丸山からは何度も滑っているが、これまで滑っていない面にシューっと下りていく。

西日が当たってキラキラする斜面を滑り降りた。

940mもあるのね。ひっそりしているのに…。

2024-02-04 | 雪の山
その稜線は留寿都村から洞爺湖と、壮瞥町及び旧大滝村に途中で分かれてつながっている。
先々週登った長流山までも、尾根をたどろうと思えばたどれる。
800mくらいのポコは、いくつもある。
おもしろいなあ、と地図を眺めているうちにその中のひとつ「竹山」に行きたくなった。
なにせ地図に名前が出ている山ですし…。

人が少なそうな洞爺湖側から入ることにする。


夏でも、どこまで続いているか定かではない道路を行く。

回りが牧場なので広々して気持ちがいい。
広い斜面を緩やかに登っていくと、しばし針葉樹林。

穏やかに育っていて素敵な針葉樹たち。

すぐにカンバ林。

斜面は広い。樹間もほどよく滑るのに問題はない。
稜線台地まではほぼ無風だったが、台地に出ると結構風が強く吹雪いている。

少しでも眺めがよくならないものかと、のんびり休憩する。

ポタージュスープとチーズ入りフランスパンというおしゃれな昼食を食べても天気はよくならない。

あきらめて出発すると、前方に謎の巨大な影が見える。

こんなところに天を貫く大樹があるのか! 
貫気別の「貫」の字は、これのことか!
などと、畏怖を感じながら近づくと…。

プロペラが時々しか見えないから、とても怖い。

すぐにPeak。

3稜線の集まる場所だし、羊蹄も近い。
少し行くと留寿都スキー場なので、天気がよいとさぞおもしろい風情が漂っているだろうに残念なことだ。
回りの沢型などよさげな斜面を滑ったり登ったりしようと考えていたが、天候不順のためあきらめる。

おとなしく下山開始。

行きに見た広く抜けた斜面を目指す。

下り始めると視界がよくなり、広々斜面も見つかったが傾斜が緩い。
滑らない傾斜ではないが、スプレーを上げてヒャッホーというほどでもない。
雪質がいいだけにむずがゆい。

正面の本貫気別という三角点Peakも考えていた。

近すぎてやめたが、よさげな斜面はありそうだ。

いくつかの開けた緩斜面を滑って下山。


道央奥座敷って感じでいい。
留寿都は賑わっているようだが、ひとつ山が違うととても静かだ。