なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

春の山旅 ~愛別岳2113m~

2018-04-29 | 雪の山
GWは? という問いにいつものUが愛別岳を挙げてきた。
かっぱはピークを踏んでいない山なので、もちろんOK。

大雪牧場からのコース。
前年の美瑛岳付近でいい思いをしたので、同じイメージで眺めのよいテン場を求めて1143m台地を目指すが、風が強いのと、滑るなら空荷の方がいいとの判断で、渡渉してすぐ3時間ほど歩いた風のない場所をテン場にする。


幸せな場所でお食事とお酒、よい晩。

29日朝、ゆっくりぐっすり寝て5時にC発。


ピーク目指してぐいぐい高度を上げる。

約5時間でピーク。

過去に登った山々に思いを巡らせる時間。
風がなく穏やかなピーク。

登ったら滑る。


少し樹林に迷ったけど、あっという間にテン場。

行きと同じだけど、少し幅が狭くなった渡渉点を渡り下山。


最後は登ったピークを見て感慨にふける。
距離は片道8km程度なのにとても疲れた。
年のせいか、標高差が1300m以上あるせいか…。



余別岳1297m北尾根

2018-04-22 | 雪の山

積丹山塊の忘れ物、余別岳を片付けに行った。
ルートは、こんな感じ。大きくなるはず。


岬の湯に向かう道に入ってすぐ左に入る。
突き当りが駐車スペース。


雪がつながっていないのでシートラして尾根の西側に回り込む。
急斜面なのでスキーを担いだまま、雪をつなぎながら尾根に取り付く。
細い尾根にだんだん雪が増えてきて、傾斜が緩み、幅が広がっていく。
景色は広がり、樹林も少なくなっていく。


歩きやすく広々とした緩斜面をひたすら登る。快適な有酸素運動を続けると、前衛鋒が眼前に迫る。
前衛鋒稜線はハイ松が出ている。ちょっと怖いが東側急斜面をトラバース気味に滑り降りる。
ここからずっと稜線東側はクレバス状態。


コルに到達。
すぐ上は地図で等高線が混んでいるところ。
スキーどころか、アイゼンでも少々怖い急ツル斜面。
東へトラバースして尾根に取り付けばスキーでもいけるかと思ったが、雪が締まっているので転んだら止まらない。
仕方がないので、アイゼン装着。


ここだけ、と思っていたのでピッケルがない。上がったら、スキーが活躍する平たい地形だが、怖いのでスキーは残置。
50mに満たない核心急斜面を慎重に登り、立ち木を掴む。
ふう!

上がると、予想通りのだらだら緩斜面。


ここが長い。
でもまあ、時間も早いし、風もない。
さっきの緊張感がうそのように、のんびり眺めを楽しみながら歩く。
下から4時間と少し、余別Peak。


これまで登ってきた山々に囲まれて幸せ。
大きな三角点をテーブル代わりにお食事。


人にはまったく合わなかったが、余別ピーク南東下斜面をポンネ方面にトラバースする人影を3人見た。
白装束だったから自衛隊の方かしら。

すっかり晴れた中、のんびり台地を歩き、戻る。
雪が緩んできて、急斜面の下りはなんともない。
問題はこっち、前衛峰。写真はピーク側から。


下りでは、登りながらの急斜面トラバースになるので、すっと通過できない。
仕方がないので、ハイ松漕ぎ覚悟で稜線通りに歩く。
予想通り、こんなのが2回。

ハイ松ジャングルジムは久しぶり。スキーを背負ってはもっと久しぶり。

これで心配事は去ったと思い、気持ちよく緩斜面を滑っていたら、最後細い尾根に乗るのを失敗。
しばしさまよい、まだらに残った雪を笹薮滑走を交えながら下山。

これで積丹の名のある山は終了。










中ノ沢山というらしい。

2018-04-01 | 雪の山

日曜の天気がよくなさそうなのであきらめかけていたら、しょうたろさんより誘いがあった。
あっちやこっちの天気が悪くなさそうな地域の案を出し合い、最終的に美比内山から1086mPeakを目指す案にする。
しかしガス。


でも稜線にたどり着く。


美比内Pは後にして、コルをつないで1021ポコを経由すると、真っ白で広く平らな1086mP、中ノ沢山。

天気がよければ、南岳から余市につながる三角峰などかっこいい景色が見えるはずだが、50m先も見えない。

風がないのが救いと、気を取り直して美比内山。


とりあえず1本滑る。


昼食を取ると、少しガスが晴れたので登り返してまた滑る。


でも、稜線付近はガスなのであきらめて下山を始めると太陽が!


少し明るくなった中を滑り下山。


5時間半ほどの行動。
晴れたこの場所を身にきたい、と今シーズン1番思った場所だった。