なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

これこそ、真夏のセバチ

2024-07-21 | 
雨でも登れるのがセバチだ。
天気予報にめげずにセバチバナに行くと、いい天気だった。

すぐに快適空間づくりに入る。

リビングが完成すると、登る。
セバチトレーニングは「ビックママ」。
長くてレスト技術を要するが、ホールドは全体的にガバなので、11bということに勝手に決めている。

出だしメンバーは3名。
それぞれ、アップで登る。
なんていい感じの雲と天気だろう。

夏場にこんな明るい色の「ビックママ」かつて見たことがあるか?
という話をしつつ、Eさんはトライを重ねる。
見栄えのする好ルートだと思う。

かっぱは「海へ来なさい」をやる。
この終了点を共有する陽水3部作と言われるルートは、トポにはない。
少しいやいや気分での1便目。
とりあえずヌン掛けした感じ。

KGさんは、「トビー」をやっている。

これもトポになし。
ビックママから派生の直上ライン。
ビックママより難しいので、勝手に11cと決めている。
とてもおもしろいルートだと思う。

昼を過ぎても天気が崩れない。
暑いがここはずっと日陰。
しかもいい風が吹き続けている。
爽やかで過ごしやすい。

途中でやってきたKMBさんがあちこち登っている間に、2便目。
下部で力を吸われないよう意識して右に左に体の向きを変えながら登った。
最終ピンの傾斜のきつい部分に入る前にたっぷり休んだ。
そしてRP。

最終ピンのボルトは緩んでいる。
あまり登られていないので砂だらけ。
海側を向いた終了点をもつこのラインの終了点は、すぐにゲートが開かなくなる。いろいろ悪条件はあるものの、今回も案の定片方のカラビナゲートは開かなかった。
幾多の苦難を乗り越え、3年越しのRP。
(夏場しかやっていないから…?)
何とも言えないルートだったが、素直に喜んだ。

トビーとビックママの終了点ビナを、それぞれ1個ずつ交換。

写真は、収穫品。

最後にトビーをKMBさんにトップロープにしてもらい、KGさんと核心合戦。
やっぱりきついなあ、このルート。

気付けば16時近くになっていた。
今日のセバチは終日晴れ。

セバチらしい爽やかな夏の日。

街にいるよりは涼しいはず…

2024-07-15 | 
海の翌日は、岩。
暑さを想像しながら、三社神社にたどり着く。

朝は涼しい。
ゆっくり歩けば汗をかかない。

「意志を継ぐ者」をトライするために岩の上に回り込む。

この日は日差しがあるのに積丹方面は白く包まれた不思議な日。

状況を整えると、KGさんがやってきた。
写真の見かけよりずっと暑いし、天気も良い。
もちろん暑いが、日陰でじっとしていると漂う湿気が眠気を誘う。

ネットオークションで見つけた靴のデビュー日。
底面がセパレートの靴は初めて履いた。
繊細なことはわからないから、よしあしもわからないが、サイズはぴったりなので嬉しい。
「陽当たり良好」を登って、「意志を継ぐ者」3回。

昨年は、割とスムーズに行けていた3ピンまでをこなすのに3回要した。
核心部での戸惑いは大きい。
こなす手立てが見つけられず。
最後に陽当たり抜群の「Mr.ナカミチ」を登って終了。

暑い中我々以外に3名。
休日を過ごす庭のような感覚になりつつある修験の壁での暑い日。

頭ならびにハラハラ 雨雨

2024-07-06 | 
雨予報を無視して石垣山を目指す。

「頭ならびに腹」が、頭からも腹からも消えないからだ。

お約束の2人より先に到着し、「頭ならびに腹」の終了点に行く。
とてもよい眺め。
そして、懸垂ヌン掛けする。
半分ほどヌン掛けを済ますと、お2人が到着。
これで準備は完璧。

トポでは11dの頭ならびに、だが、2013年のロック&スノー、北海道ベスト10ルートでは12aになっている。

これは納得グレードだ。

懸垂して気付いたが、50mロープでは微妙に足りない。
懸垂はほんとにぎりぎりセーフだが、降ろしてもらうと結んでいる分で足りなくなる。
ONさんがTRで、55mロープをかけに行く。
上も下もロープでおもしろい。

リードトライ1回目。
蒸し暑いし、天気がいつ崩れるかわからないので、本気になれない。
ボルト2本目で息継ぎテンション。
そして3本目、4本目と、毎回テンション。

中間を取りに行くたびにいちいちハラハラする好ルートだ。
だけど、神経はすり減らす。
25m越えラインなのにクラックを終えてのボルトは5本。
下部クラックはカムを1こか、2こ。
長さの割に中間支点が少ない。
ムーブは現場解決できそうなので、あとはつなぐだけ。
だが、まだつなげてできる気がしない。
でも楽しい。

HYさんはTRトライ。
苦労しながらも最後まで登った。
足遣いがうまくなっている。
HYさんが終了点に達する頃から雨粒が当たりだす。
半分悪ノリで雨よけにチェルトを張ると、本気で降り出した。
もう一回、雨が止む時間もあるだろうと、3人でよもやま話。
しかし、雨は止まらない。
断続的ではあるが降り続く。
奥に行っていたパーティーが、次々帰えっていくのを横目で見ながら止むのを待つが、雨足は強まるばかり。
1時間程度まったりと過ごしたが、あきらめた。
また上に回り込み懸垂回収。
ルート自体は全く濡れていない。
取り付きも濡れなければ、できるのに…。

早く上がったのでのんびりドライブ。
どうせなら知らない道を、ということで雨竜町を経由した。
道の駅に、お米のUFOキャッチャーがあった。
珍しいから試しにやると、100円一発で2個取れた。

びっくりした。

暑さに負けず、RP続出

2024-06-30 | 
土日両日、小樽赤岩クリスタルフェース。
爽やかな44で待ち合わせ。
夏の緑に目が潤む。

ONさん、HYさん、N道師匠と合流、「おやすみ」を登らせてもらい、クリスタルフェースへ。

福岡からの刺客Sさん、Yさんがいる。
お2人には5月にもお会いしている。
その時から「石狩湾低気圧」13aをねらっていると言っていた。

Sさんは、この2日間でオリジナルムーブを編み出し、試行を重ね、日曜4便目でRPされた。
圧倒された。
かっぱも石狩湾をお触りしたが、どうもよろしくない。
やはり13クライマーの壁は厚い。

HYさんは「バトルゾーン」11aに取り組む。
初リードでドキドキ感が登りにあふれる。
見ていて自分もドキドキ味わいたくなり、懸案の「天まで登る」12bをやった。
マスターで核心1を楽に越えられたので、このままRPかと意気込んだが、核心2に翻弄され、久々の大フォール。
意気消沈して、この日はおしまい。

翌日、
KGさんと早々にクリスタルフェースに到着。
アップ代わりに天までの核心1へのムーブを確認。
前日のメンバーが揃い、にぎわう。
KGさんは「ドゥマガジン」11cをやる。
1便目でムーブを確認し、2便目でRP。
垂壁部でステミングを要求される、道内ではここだけの好ルートだ。

上の写真は後から来たカノマー。
ステミング地帯突入場面。

にぎわっているので、会話を楽しみゆったり体を整える。
なんとなく登る隙間ができたので「天まで登る」に取り付く。
核心1のバランシーなクリップはうまくいった。
が、ここからのマントルっぽい動きは手強い。
もう力が抜けると思い、足が不安定な状態のままデット気味に小さなカチを取りに行く。
一瞬抜けかけたが、何とか引っかかった隙に足を上げることができた。
核心2の前はいくらでも休める。
左に体を出し、ピンチでバランシームーブをこなしガバを掴んで、体制を安定させる。足が抜けると前日と同じ大フォールになる。
ピンチで耐えられる時間が限られているので、体制を整えて短時間でピンチ処理ができるように動いた。

無事RP。

少し横やりがある。
終了点らしいポイントで終わっているが、情報的には終了点がもう少し上にあるらしい。
トポでは分かりにくい。
ここまで25mは登っている。12bのグレードも十分ありそうだ。
しかも、あと2mほど上にあるらしい終了点は目視できない。
という訳で勝手に登れたことにした。
そのうち上から確認して、気が向いたらまた取り組もう。

カノマー秘蔵っ子は、初めて触った「サバイバル」11aを試登1、本気トライ2で登ってしまった。
ムーブを誰も教えていないので、前回解決。
躍進するキッズはすごいものだ。

この日だけで11aから13aまで集った方のRP4本。
人も心も暑さに負けずにぎわった。

たっぷりミスト お肌にはいいのかしら

2024-06-23 | 
土曜(22日)は、クリスタルフェースでミスト。
なんかおしゃれなフレーズですな。
この状況で…、と考えながら、すーさんトライをほれぼれと眺める。
しかし、始めは周囲だけだったミストが、クライマーへもうるおいを与えだした。

やがてクライミング中にもミストを浴びる日となった。

ミスト前に『サプリ』を登って、『石狩湾低気圧』核心前の確認作業で終了。
午後には雨だかミストだかわからなくなった。

23日、日曜日。
大黒岩がミストに包まれている。
この眺めを見ながら、窓岩に行くと、窓岩はシャキッとしている。
夏に赤岩下の海岸をうろうろしていると、海岸は見通しがいいのに、岩場は見えないことがある。どうやらその境目がここにあるようだ。
この日の境目は、不動岩稜でいうとDフェース⁈
今日は付き合ってもらっているKGさんの『フリーランサー』RPデイ。
試したいこともあり、ヌン掛け便。
核心後のラインを確認。
2人で登ったり悩んだりしていると、またまた全身をミストが包む。
不動岩稜が消えていく。

お肌以外のうるおいとも格闘の末、KGさんは、無事RP。
めでたい気分で下りていく頃には、なんかいい感じの天気。

かっぱのわがままシリーズで不動岩稜『鋸フランケ』。

登っていなかったので取り付いてみたかった。

1p目、見た感じ迫力あり、「直上は若干難しい」という、紹介文だったので、そちらを選ぶ。
5級というところでしょう。傾斜のあるところをダイナミックに越えて、続くクラックを使ってスラビーなところを上がっていくのがおもしろい。
写真がスラビーところ。

この2P目取付テラスには残置がない。
カムとヘキセンなどで支点を取った。
テラスが安定しているので問題ないが、とても楽しいルートだったので、少しもったいない。人に勧めづらい。

2p目を見上げる。
上部の凹み部を目指し、直情。
1p目もそうだが、とてもまっすぐ登ることができて気持ちよいルートだった。

2pこなすと不動Cフェース基部に出る。
せっかく来たからCフェースを登る。
体がアルパイン慣れで思い切り足を上げて安定させるの繰り返しをしていたら、無事通過。
写真はKGさん。

取り付きでふと見ると、朝ミスト隠れだった大黒岩がまた現れた。
う~ん、ソルジャーブルーは何度見てもほれぼれする。
そして、いい感じの天気で終わった。