なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

程よい時期は短いです、きっと。

2021-09-26 | 
また、ここ。

「ビックママ」11+を片付けに。
同様の憂いをもつWさんと岩場に立つ。

「ビックママ」は、こんなライン。

クライマーは、Wさん。
まっすぐ上がってからハングカンテを右上。
薄かぶりフェイスに戻り、レッジに乗り上げる。
終始ガバだが長い。
秘密もないし、もてないガバもないのに、なぜ11+?、と思っていたが、なかなか登れなかったんだから、それぐらいはあるのです。
全体の半分を占める前傾壁で、「持久力を吸われないように足を使って工夫しなさい。」とママが言う。
1か所での工夫じゃなくて全体で工夫する必要がある11+、自分の体感では11cで納得。

1便目は、いつもの朝濡れ現象。ママは午前中は泣き虫。マスター、ヌン掛け。
2便目は、「ほら、足をちゃんと工夫して、しっかり呼吸して。」とママに叱られて終了。

だいぶ乾いてきた感じ。
そして3便目、「あら、あちこち、うまく落ち着いて処理したわね。」とほめられ、やっとRP。

Wさんが、叱られたままの気持ちを切り替えに行くと言うので、Kさんがいるはずのボルダーエリアへ移動。

Kさん2名が、なぞのラインを設定しようと奮闘していた。

できたら、課題名なんてつけるのだろう。楽しみ。

ソラ岩の2級課題を登るWさんを眺める。

天気よくていいでしょう。気温も程よく、空気も澄んでる。
昼寝もできる快適空間。来週は、もう寒いかな。

3便しか出していないのに、そして先週の「吉田様」より難しいと感じていないのに、肩から腕の疲労感がすごいです。
ママ、恐るべし。

秋の光に包まれた日

2021-09-20 | 

なんて、さわやかに空気の澄んだ日!

乾いた岩の快適感を存分に味わいながらのクライミング。

この日初のHさんとそれを支えるT山さん。
今日はT山さんのお誘いでの義経岩。

かっぱ1便目は「大山崎ひとみ」。昨日の疲労をあまり感じずトップアウト。1テン。
岩が久しぶりというHさんも次々登る。


2便目は、あまり好みではない「大人の日」。これも1テン。自分にとってはトレーニング課題。

T山さんは「弁慶」トライ。


その後「南中央」から、「ひよどり越え」にTRを張り、のんびりクライミング。T山さんもHさんも懐かしいらしくやってくれた。他パーティーの方も参加。かっぱも2回目はノーテン通過。このルートはとても好き。

最後に秋の光に祝福されたのは、この日ずっと「大山崎」をねらっていたEさん、「えいやぁ!」と言わんばかりの見事なランジでガバと捉え、RP。

どの写真も空気の澄んだ秋の光に包まれているでしょう。

空気も体も充実⁉ の季節

2021-09-19 | 
今日もここ。

現地集合だからと、早々に現場にたどり着く。
すぐに一人でぶら下がり、ヌン仕込みと状態点検。
空気も岩もよいかわき。

そこへすーさんがやってくる。
同じようにぶら下がり「アカゲラ」と向き合う。


話している間にWさんも到着。演者はそろった。
「拝啓吉田様」この日1便目、下部のきょん左足をかえた。かえたからいいガバ取れた。しかしかえた足が抜けた。落ちた。手ごたえを感じやめる。
無心で臨む2便目。

かえた足のおかげでガバをとれる。1便目は甘止まりのまま右手を出そうとして足が抜けた。しっかり捉えられれば足が抜けても大丈夫なはずと考え、完全にガバをとらえる。
「無心」になりすぎ記憶がない。
しっかり足を見ることと、慎重にホールドを捉えることを意識していた。
Wさんが動画を撮ってくれたので、後で見た。何とも危なっかしくて吹き出してしまう。散々余裕がないと言っていたくせにやたらと手を振っている。

4ピンとれれば大丈夫感はあった。
出し切って終了。無事RP。
ビレイと登る前のチョーク提供のすーさんに感謝。

下部を抜けて惜しいところで落ちてきたWさんも4トライ目でRP。

Wさんもすーさんからのチョーク提供をを受けていたなあ。

その後、「アカゲラ」大会。
微妙なバランス後の、指2本が引っかかるホールド連続なんて嫌ですねえ。


みんなうまくいかないんですよ

2021-09-12 | 
天候が読めない土日。
とりあえずよさ気な土曜、少し遅めに車を走らせる。
いつもはすいている修験の壁に複数クライマー。
すーさんは「アカゲラ」、かっぱとWさんは「拝啓吉田様」、Kさんはあちこちお触り、という布陣。
「アカゲラ」はこのムーブが難しい。

何度もここを練習するすーさん。
「拝啓吉田様」のWさん。

核心の戸惑いが大きい。

かっぱも「拝啓吉田様」、前にできた下部がちっともできない。
順調にお触りを楽しむKさんを横目に、みんなでへこむ。
でも、いつもここはきれい。


仕方がないから、「明日も来よう」という話になり、日曜も3人で集まる。

予想外のよい天気。
途中少し降ったが、昼までは前日より涼しく、岩の状態もよい。
でも3人とも体の状態は×。

Wさん、とっても惜しかったですね。

まあ、みんな連投、がんばった。

雷電北西壁ダイレクト&雷電ドーム壁

2021-09-06 | 
4時起床、朝食とコーヒータイム。

4日から前泊。夜明けを堪能しながら、3年前に雷電北西壁ダイレクトを共にしたカノマーを待つ。

2人でギアを吟味後、藪をかき分け1P基部に向かう。
早めに行動したつもりが登り始めは7時。
3年前は、かっぱのわがままで、アブミルートのはずの1P目を正規ルートより向かって左に取り、アブミを使わずハーケンとカムで越えた。
そのせいで時間かかったので、素直にアブミ。カノマーリード。

アブミ帯突入シーン。

数回のアブミ換えで傾斜が緩み、ブッシュでビレイ。

先にルート全体像。大きくなります。

見ての通り、ドーム壁3Pを含む全10P(歩き部含む)登攀。

2P目、かっぱリード。完全藪ルート。バイルを刺して楽に上がる。
3P目、カノマーリード。写真はスタート地点。

岩盤の上のウルシ藪を越えて垂壁。最後はチムニー状に両足を張って藪に突入。

4P目、かっぱリード。『山谷』では、4P目40m、5P目40mとなっているがそんなに長くない。
50mダブル1回で「山谷で6P目スタート」にたどり着く。
このピッチ、前回は楽に凹角を登ったはずだが、なんだか右の岩盤に導かれてしまい、微妙なスラブと支点の取れない草付きを登るはめに…。
これ山谷での5P分終了。

5P目、カノマーリード。短く斜めに上がるだけ。ほぼ歩き。
6P目、ダイレクト最終ピッチ。かっぱリード。
安定して立てる場所。広く垂壁が広がる。スタートらしき地点にRCCボルトあり。そこから凹角を行く。
20mくらいまっすぐ上がり草付き帯を経てブッシュへ。写真は草付き帯を登るセカンドカノマー。


いったんロープをたたみ、ブッシュ帯を上がると程なくドーム壁基部に出る。

とても広く快適な場所。
時間的に厳しい気もしたが、天気も良いし「ここまできたら登るしかないよね。」と話し、ルートを吟味。
「凹角ルート」と思われるラインを登る。

ドーム壁凹角ルート1P目、かっぱリード。
時折垂直の凹角をまっすぐ上がる。終了点などまったくわからず。垂壁が終わってしばらく登った40mちょっとで終了する場所を吟味して切る。
こんな支点。

岩にテープを上からかけて、下をカムで固定。
ここに登ってくるセカンド。


2P目、リードを交代。

ロープいっぱいと、カムでセルフをしっかりとれることの両立ポイントが終了点。ここもほぼ40m。

3P目、30m。急な草付きをブッシュ目指して上がる。

下降を考えて、ロープはリードが登ったまま固定。セカンドは固定ロープで上がる。
ブッシュの中を覗きに行った。すぐスカイラインだが、上がっても藪ピークだろうということで、ここで終了。

すぐ懸垂開始。

すでに夕焼け色になりつつありますね。
ドーム壁は2回懸垂。ほぼぴったり100m。
ダイレクト最終ピッチは、まっすぐ下りるとこの日の5P終了点。
ばっちりそこに出る。

順調に懸垂するが、一回が長いのでロープの回収に力と時間がかかる。
3P目の垂壁部を降りるときには、素敵なサンセットロードを眺めながらとなる。

こりゃまた暗くなるなあ~、などとこの辺で思った。
そして予想以上に暗くなった。

19:30に駐車場着。
懸垂は7回。
天気よくてよかったです。