なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

イチャンコッペ829m 裏からは敗退

2021-01-31 | 雪の山

近場で晴れてそうな気がしたのが支笏湖周辺。そろそろ雪も積もっただろう。

イチャンコッペは未登。一般ルートから登るとあまりスキー向きじゃないような気が勝手にしていた上に、よさげに見える西側斜面が気になっていた。結局敗退して、一般ルートから登るのだが、漁川を越えて裏から行ってみようと考えた。

始めは林道。深い森を一人歩くのは気持ちがいい。

検討をつけた沢型にはまっていくと、無事橋の上。

でも、とっても急斜面。

何とか下りて、橋のたもとへ行ってびっくり!

橋に乗れない。あらまあ、と思って沢に降りると橋の下の沢は渡れた。

ところが、その向こうに本流があった。

渡れそうなところを探す。一か所あったのだけど…。

木自体は一本橋の程度の太さ。よろけたらアウト。行きは行けても帰りは若干下りになる。こりゃだめだ~、ということでここで敗退。よく見たら上からわかりそうなものですよね。

これ登るのやだなあ、と思って少し下ったところから戻ろうとしたけど、林道自体も荒れがひどく、すぐに横倒しの丸太でぐちゃぐちゃ。あきらめて写真の斜面を何とか登り返す。

お昼前に下山したので、迷ったががんばって一般ルートからイチャンコッペに行くことにする。この時間ならすいてるね、きっと。

というわけでちゃんとピークを踏んできました。

眺めのよいいい山ですね。

雪も少なめの地域なので、あまりスキー向きと思っていなかったけど、遊べそうな斜面がたくさんある。登ろうとしていた西側斜面は風の面なのでたたかれている。むしろ東斜面がいいんですね。幌平山も滑るの楽しそうだし、ゆっくり遊びながら登りたい感じ。

 

 


老根別山910m 大雪~夕張~日高一望

2021-01-24 | 雪の山

道内全域に天気が保証されている日。各方面を思案していると提案あり。素直に受けて、老根別山910mへ。

スタート時の気温、占冠の町中を通るときは-25℃!

最初は雑木が育った林道歩き。

稜線に上がると、すぐにPeakが見える。うむ、なかなかの急傾斜ではないか。

ここら辺から眺めよし。大雪方面、夕張山地方面、日高方面と高度が上がるごとに見える山が増える楽しみ。下の写真は芦別岳。ほれぼれ…。

大好きな幸せ稜線歩きも堪能。景色も天気もよいのでたまらん。

Peakへの急登をどう処理するか、4人で思案。中間部左の灌木地帯まではOK。その後は少し左の尾根伝いからスキーを外して上がる。

そしてPeak! 風が強いにも関わらず、全方位の眺めがよすぎて酔いしれる。

1枚目、日高方面バックのPの様子。2枚目、夕張マッターホルンが見えた! 3枚目十勝岳中心に大雪方面。下ホロくっきり、その前にトウヤスベから伸びる尾根がかぶる。夕張やそれに付随する山々を眺めながら山名確認タイム。

さて、下山。つまり楽しいお滑りタイム。

なにせ眺めがよいのでたまらんです。

途中良い場所を見つけて、しばしの休息と登り返しタイム。

4人で山奥に描いたライン。

その後、沢に滑り込む急斜面や、林道の雑木アスレチックなどなど、雪の状態は下の方でもよい感じ、とても楽しめた。

この日の4人は、全員ウロコ。どの板もそれぞれ特徴があっておもしろいものです。


小川峰947m~柳沢山1023m 幸せ尾根歩き

2021-01-17 | 雪の山

ルートはこんな感じ。

午前中は天気がよさそうということで、青空尾根歩きとともに未踏の小川峰へ向かう。

どこから登ろうかいろいろ考えたが、近くに行くとまっすぐ上がる尾根が何とかなりそうなので、急登尾根をわしわし登る。藪はたいしたことありませんが、地図に見えないポコが意外と大きいのであまりお勧めではありません。でもスキーでも登行可。キックターンを邪魔するほどの藪ではない。

一番急だったところがこんな感じ。

ピークが近づくと斜面も緩やかで、神様のような木々が迎えてくれる。

小川峰Peak。

烏帽子と神威がよく見える。

小川峰P付近は少し藪が濃いめですが、すぐに開けた広い尾根。

余市から定天まで一望。これこれ、これを期待していたの。

ウロコ板なので、小川峰Pからはシールなし。快走!

時々斜面を見つけては滑る。ポコとポコの間に沢型が入り込んでいたりするので、滑っても登り返すというより、そのまま次のコルへ向かうことができる。

途中に999m方があり、スリーナインから滑るっていうのもいいなあ、と思っていたけれど、すぐ柳沢山だったので、すいすい進んでいるうちに到着。

滑りは一気。南に向かえば自動的に無意根の林道に合流する。

沢型の底にはまり込まないようにだけ気を付けて、あっと今に林道へ。

以前、柳沢山から長尾山~無意根まで通っているので、今回でこの尾根、完登。

広々した尾根の樹林を堪能した。


鳥居沢山⁉ 714mP

2021-01-10 | 雪の山

近場の雪の量を確かめるシリーズ。

相変わらず人気のない山、というかPeakを探している。

赤井川も雪が多そうだと思い、地図を眺めていたら…、ん⁉、銀山、稲穂嶺より標高が高い三角点があるではないか! 滑りも楽しめそうだし、ここにしよう、ということでUくんと出動。

最初は林道。途中から点線道に入り尾根に上がる。(最後に地図あり!)

標高が低いこの辺も開けた斜面があり、期待大。

雪の深さがわかる1枚。この写真の林道に一度合流。下りを考えて沢型に進もうとするが天候不安と地形不安から安全パイの尾根に上がる。ラッセルが深かったのでこれで正解。

だけど、尾根は藪尾根。細めの尾根が続く。

そのうち広く急な尾根になり、板の先が出てこないラッセルを2人で交代でこなしながら進む。

回りは開けてきて、どこでもかしこもヒャッホー斜面。期待は増すがラッセルは深い。前回の鳥越山より距離は短いが、今日は一人だったらくじけてそう。3時間ほどでPeak。

この稜線の山は倶知安側に開けた斜面が多い。どこもかしこも滑りたかったが、天候不安とラッセル疲れと気温の低さに負けて、素直に下る。

でも下りは沢型へ。

沢のど真ん中にはまる度胸はないので、木立に寄りながらよい斜面を見つけて下る。

素晴らしい雪に笑顔がこぼれる。

沢型内は下の方で一度穴あき。危険を感じたら尾根にトラバースできるのでよいが、いつでも林道合流点まで突っ込むのは危なそう。

林道に合流すると広い斜面があるので、また沢型に突っ込んだ。すぐに細い一本道のような沢になり、そこにはまって、元の道に出る。林道から下は登りのルートの方が広く滑れて楽しいでしょう。

こんなライン取り。大きくなります。

 

 


鳥越山668m クリーミーパウダー!

2021-01-07 | 雪の山

大荒れという話だが、よくよく見ると低気圧は南の方を通る。これなら日中はもつなあと思い、北に向かう。

樺戸山塊、鳥越山。

気温は低いが、思った通り風のない穏やかな曇り。

一人でてくてく林道を歩き出すと、時々シカさんのトレースがついている。深いからいいかと思ったが、歩きやすくはない。

適当にショートカットしながら、取り付く尾根まで林道を進む。

雪の多さがわかる1枚。

これ、Co200mくらい。

帰路の滑りを考えて、時々沢型を眺めながら尾根を上がっていく。

ピークへ続く稜線。

夜まで天気がもつと思いつつも、午後から荒れたらやだなあ、と考えていたので少し飛ばし気味、3時間のラッセルでピークが眼前に現れる。

危険はないが、雪庇を越えないと上がれないピーク。ストックで削って這いずり上がる。

Peak! 眺めよしの大満足! 裏側は樺戸山までの稜線がきれいに見えていた。ピンクテープと古いデポ布がありました。

さて、下り。

ピーク直下は雪庇の高さがあるので、ちょっとスキーで出るのをためらったが、外すと雪庇の隙間にはまってしまいそうな気がしたのでそのまま滑り出す。

クリーミーパウダーの細い尾根、樹林の急斜面、変化のある樹林帯、時々出てくる開けた斜面、細い沢型などなど、変化に富んでいて滑りも満足!

あっという間に林道に出て、多少歩きはしたものの1時間程度で電柱のある場所へ。

春にもう一つ奥のポコまで行ったりしても楽しそう。頑張れば隈根尻まで行けるかな…⁈

ルートは以下。大きくなります。