




最近の冬は、札幌、赤井川、京極に囲まれた山地帯をウロウロすることが多かった。そろそろちゃんとクライミングをしたいが、密も気になるし天気もイマイチなので、偵察、観察、探検という名のスキーを履かないウロウロ。
最初は轟鉱山の林道がどこまで行けるかチャレンジ。
鉱山の林道の白井川の支流に青井川という川がある。この川沿いを詰めると地形図に天狗岩という表記がある。グーグルで見るとでかい岩の塊がピークを作っているように見えるので、あわよくばこれを見たいと思っていた。
林道は予想よりずっと奥まで入っていたが、さすがに青井川支流の林道は荒れ気味。そっちの探索を切り上げ本道の探索。こっちもかなり奥まで入れる。
小雨が降っていたので歩いてウロウロはしないで、車から岩とウド探し。
ボルダリング向きの岩はなかったが、阿女鱒岳方向に上がる沢の細い滝はなかなか見事。ウドは家族の夕食分を確保。
京極の双葉ダムを見ようと移動。車止めは以前偵察済み。そしてこの沢の対岸はなかなか立派な岩稜。下に大きな岩が転がっていないかを確かめたかった。結果はなし。崖の途中の岩はなかなか見事ですが…。
車止めから歩く。なぜゲートでふさいでいるかわからない立派な車道の沢寄りに、ダム直下に至る道があった。そっちを歩く。
すぐに到着。いなかによくありそうなダム直下の整備状況。最近手入れをしていない感はあるが、キャンプ場くらいできそうだ。
ダムから遠望。
奥に見えるのは美比内のピークだと思われる。冬に元山からまたいでウロウロしてみたい。
対岸の沢の上部にネギを発見した。数を採るには沢を上がっていかなきゃならない感じだったので、採らずに対岸の沢の様子を観察。
戻って沢の近くに下りられる場所を探し、ブヨにまとわりつかれながらお食事。雪解けの急流を眺める。
車に戻りこの日の探検終了。
途中会話した方は2人。世俗の情勢を感じさせない会話が山の中ではできるのでいい。ちらっと見えた赤井川のキャンプ場はテントでいっぱいだった。きっとマスクしているんだろうなあ。世俗を気にしながらのキャンプではお互いに休まらなさそうですね。
天気が悪いと思い込んでいたら、意外とよくて少し後悔。
それじゃあ、ということで家から近い秘密の場所にネギの成長を確かめに行く。
車から降りて、5分藪を漕ぐとシカの団体様に遭遇。まだ国道から車の音が聞こえている場所。
都会の喧騒を逃れつつも、人里から離れずにひっそり暮らすみなさんに共感を覚えるが、仲間としては扱ってくれない。
西日のあたる少し南向きの斜面を観察すると、あるある。
これは、標高50m程度。
で、標高30mくらいまで下げると、
ちょうど葉が開いたところ、という感じ。
地形と開き具合と残雪の様子を楽しみながら歩いていると、お昼寝タヌキに遭遇。
寝ぼけタヌキとしばし見つめ合う。
やがて車の音は聞こえなくなり、鳥のさえずりと谷から聞こえる沢の音だけになる。
深く深呼吸して、帰路へ。
たった1時間だが、さまよった。