なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

カウンナイ沢~トムラウシ山2141m

2021-07-27 | 沢登り
7月22日~24日の2泊3日の沢旅。
山の大先輩に誘われての平均年齢60歳の4人パーティー。
最若手として約30年振りのカウンナイ遡行を楽しんだ。

22日9:30天人橋スタート。林道跡をたどりポンカウン出合いから入渓。

心配は、天気、重さ、加齢の3つ。
最若手なかっぱは、酒と食料を引き受ける。重さは心配だったが沢に一歩踏み入れると喜びが勝る。天気の心配はないので後は加齢による疲労のみ。

あ~、広い河原だったなあー、と振り返りながら渡渉をくり返す。

そしてたまにへつる。


7時間ほどのんびり歩いて、16:30にカウン沢出合い1㎞ほど手前をC1とする。
カウン沢まで行ってしまうと先行パーティーがいるだろうとの判断もあってだが、ここはよいテン場。

なかなか上げられなかったがオショロコマさんとも出会えた。

酒とたき火の正しい夜がふける。

23日、暗いうちから起きて5:30前に出発。
7:00過ぎに魚留の滝に到着。

さてお楽しみの「滝の瀬13丁」に入る。

歩くだけのことがこんなに幸せな場所はなかなかないですねえ。

そして約30年前でもはっきり形状を記憶している「オーバーハングの滝」へ。

この形状なのに明るさに満ちているのがこの沢のいいところ。
右岸のガレをまっすぐ登りハング壁沿いの踏み跡からトラバース。
ロープが下げてある4mほどの垂直壁を登って超える。念のため後続を短いロープで確保。


10:50、1360m二股の2段の滝。ここもかっこいい滝。

二股中央に踏み跡があり、簡単に巻ける。上がったところにはいいテン場があった。
そして、ここを越えると源頭感が増してくる。

高いところのお花も見え始め、幸せクライマックスを演出。


さあ、もうすぐ稜線というところだが、心配の加齢と重さが現実味を帯びてくる。そもそも休憩が多いのでペースが上がらない。でもすでに9時間以上行動しているので、無理をしないでこの辺で、と、Sさんとともに付近にテン場を求める。
条件を満たすと雪の上。

ビールは冷えるが体も冷える。
神様の世界で酒と満月に酔う。

24日、トムラアタック後、天人峡に下山のつもり。
この頃からみなさんで、「計画が20代の内容だったね。」と笑顔で反省をくり返す。毎日行動時間が長くなっちゃって。でもスピードで無理をしていないせいもあるから、とりあえず納得。

そんなことより、天気も眺めも素晴らしい。

出会う登山者も増え、挨拶を楽しみながら進むと、南極の氷河のように雪渓が崩れ落ちる北沼に到着。

ガスの演出もにくい。だってこの後少しずつトムラが晴れていくのですから…。

晴れ過ぎて逆光でしか写せないPeakでのんびり。

トムラは5回目。でも年齢によって感慨が違うので気持ちは初めての感動。
見渡す眺めに「カムイミンタラ」という言葉をかみしめる。

荷物の残置地点まで戻り、雪渓をかき氷で暑さを紛らわせる。
また全荷を担ぎ、お花畑の台地を通り化雲岳へ向かう。

「天沼」付近は、ほんとに天国ですね。

12:00過ぎだったか、化雲岳着。
天人峡への下りが長いのは知っている。
みなさん疲労でペースは上げれない。でもみな余裕あり。着実な一歩をくり返し降りていく。

このルート、嫌な思い出しかなかったが、もしかするとここまでで最も花の種類豊富ではないでしょうか!隠れた花の名ルート?!
満開のワタスゲ野原には感動してしまった。


最後は真っ暗でしたが、みな満足笑顔で下山しました。
人も自然も素晴らしい!



修験で集う

2021-07-12 | 
11日の日曜日、早朝から修験の壁。
忘れ物をして、すぐ気付き戻ると、なんとも素敵な朝の風情で思わずパチリ。


この日やったこと。
・土木作業、階段の延長と補修。ここ1月人が少ないので遠慮なくさせていただいています。
・ギターとハーモニカセッション。なぜか…。


・避暑、暑さを避けてまったり。木陰でじっとしているのが最高な季節。
・「拝啓吉田様」12aセッション。4人でトライ。

同じように上に手を伸ばすところなのに、4人ともムーブが違う。
それぞれ自分で解明していく楽しさを味わう。

かっぱは、何とか1テンまでこぎつけた。
ムーブが楽しくなってきて、もうしばらく楽しみたい。

ということでいつも通り、幸せな1日を自然の中で過ごしましたよ。
おまけとして、暑さと蚊と多少の湿り気も楽しみましたが…。

また「吉田様」を触りに行ったけど…

2021-07-04 | 
前日夕方まで遠くのお山に登っていたので車中泊。

適当な荷物で適当な場所で気軽に寝れて、夏はいいですね。

朝起きると、車にカタツムリの赤ちゃんがたくさん登っていてびっくり。


あんまり早くついてもと思い、のんびり行っていたら修験についたのが9時過ぎてしまった。
ウサギとカメのお話を思い出す。

先週の「吉田様」6便ダメージが残っている感じがして、やる気はないが1本登ろうと決めてきた。
アップを「陽当たり良好」でやって、Sさんがかけてくれたヌンチャクでチャレンジ。
やっぱり×。

Sさんも果敢にチャレンジ。

でも登れず。

その後周辺整備とおしゃべりに心血を注ぎ、おしまい。
ここは、いつも爽やかです。

爽やか稀府岳702m

2021-07-04 | 普通の山登り
3日、午前中近場で用事があったので午後から稀府岳。
天狗岩というのが気になっていた。
お気楽思考で登れないかと思ったが予想以上に大きかった。

登山口からお話のスタートみたいで素敵。
そしてまあ、こんなに短時間で別の植生が次々出てくるところってあるかしら。

どこも爽やか感が漂っているし…。
笹藪地帯に入るところも、何とも爽やか。

そしてピークへ。

この看板が遠くから見えるのも、絵本みたいでおもしろい。

この後スタスタと天狗岩を目指す。
振り返った爽やか感がまたよい。

でもこの後は一転してよくある登山道みたいで、滑るし、急だし、笹の切ったやつ踏んで転びそうになるし、それはそれで変化があっておもしろい。
そして、まだ下るのか~と思いが高まったとき、天狗岩は現れた。

ん、でかい!

これはロープだなあ、と思いつつ登る対象としてじっくり観察。
気楽に取り付けるのは1か所のみ。

でもここも高いのと微妙なところがあるのとでなかなか困難。
他の場所は写真の通りハング。
この岩一個で、周囲ぐるっと5.9から5.13越えの幅で6ルートはできそう。
近くにあったら夢のような岩がこんなところにあるんですね。

帰りは夕日が笹藪にあたる中を歩くことを期待したけど、ちょっと早くて微妙な感じ。

爽やかな風が吹き抜ける中を下山。
暑くても爽やかなすてきな山ですね。