息子の中学の文化祭で、
美術の時間に描いた点描画が展示されていたらしいのですが、
時間内に仕上がらず完成させていなかったのだとか。
そんな話を聞いた夕食後、
父 ( 私です ) は小屋裏収納から探し出してきました。
学生時代に描いた点描画。
0.1㎜のペン先のロットリングでコツ コツ コツコツ ・ ・ ・
今見れば詰めの甘さに赤面しますが、
画面構成の右下から左上に、
さらに山並を伝って右上の樹木に達する視線の誘導。
同時に、左上からも右に樹木へ向かって流れる動きもあります。
( こんな風な手法のことを絵画を専攻している人達は、
ムーブマンと呼んでいたと思います。 )
その上で、
全体の比重が右に偏らないように蝶々でポイントを打って。
こんな構成の手法は、
今、私が創る建築の中でも使っていることを思うと、
この頃にはその下地があったんだなと、
懐かしさを感じます。
100%の黒を見る方法があります。
・ ・ ・ と言うか、あったはずです。
( 持っている本のどれかに書いていた筈ですが見付からない )
一辺が何cmかの直方体の箱の内側に、ビロードか何かの黒い布を貼って、
それに直径何cmかの穴を開けて覗いたときの暗さが、
100%の黒。
・ ・ ・ 核心の部分が全く思い出せなくて恐縮です。
どういう訳か、今年は弔事が多くて、
祖母の訃報を聞いて、慌てて買いに走った礼服はその後も大活躍でした。
今日も、お焼香の順番を待っていた時に気になったのですが、
「 黒い服 」 と一言に言っても、色々な黒さがあります。
礼服に限らず、「 センスのいい深~い黒の洋服 」 と表現する人がいますが、
確かに黒い服は、しっかり黒い方が美しく見えるように思います。
その差はわずかですが、
『 ちょっと綺麗 』 と 『 ちょっと良くない 』 は、
それくらい微妙なものなのだろうと思います。
因みに、
100%の黒はありますが、
どんどん白を追及していくと、
人の目には白と感じない色見になっていくので、
100%の白はありません。 ( と書いていたはず! )