CAOS=ひゅうまんすけぇる

アナログで、マイペースで、ゆっくりと・ゆっくりと・・・
それでいいじゃないですか、それがヒューマンスケール!

責任

2011-05-30 | 日記・エッセイ・コラム

 『 自然素材 』 をキーワードに使うことのウソっぽさが嫌いで、

本当の自然素材を考えて来て、

環境問題との境界線が難しくなることがあります。

 大学で環境を研究しているある先生によると、

山に植林することも、

本来の自然を変えてしまうという意味では環境破壊だと言う。

まして建築は環境破壊でしかあり得ない。

=私が尋ねたからそう言われただけで、

  その先生はそんなことを問題にはしてはいませんが。

 

 先日クライアントから聞いた話です。

低い山の裾にある敷地。道路を挟んだ上側にある家が建てなおししました。

木造の建物なので、基礎工事も深く掘ったわけではなく、

深く掘った部分と言えば浄化槽くらいなのだそうですが、

その工事の頃から、

クライアントの家の芋穴の底に10㎝あまり水が溜まるようになったとか。

水脈が変わったのだろうとのことですが、

自然っていうのはそんな簡単にバランスが崩れるものなんだと、

改めて感じました。

 

 私の仕事で出来ることは、

そんな自然を変えてしまう工事をしないことじゃない。

建築はヒトの営みの中で必要なことなので、

一度つくったものが出来るだけ永く使われることだと、

永く使われる建物をつくることだと考えています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オープン! | トップ | コワ ・・・ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事