随分以前から茶道に興味がありました。
勤めを辞めて独立した時に、
自分で時間をつくりれると思って習いにも行きました。
( ほとんど身につけないまま、かえって忙しくなったのでやめていまいましたが ・ ・ ・ )
今でも機会があればいただきますが、
お茶は好きです。
『 利休にたずねよ 』
’09年の直木賞作品です。
雑誌で紹介されていて、面白そうだと思い、
いつもは、タイトルが判っている本はインターネットで買うことが多いのですが、
ちょうどGWにかかってしまって、届くのが明けになると思ったので、
これは書店で買ってGWの間に読んでしまえました。
内容の艶やかさ、深さもですが、
全体の構成が面白い!
普通、小説は多少の前後はあっても時系列で物語が進んでいくものだと思っていましたが、
この本は、時間を遡ります。
「 今読んでいる章のエピソードは、
後から出てくる文章の中にその伏線がある。 」 という感じです。
その構成のために、
上手くスピード感が出たり、艶の深さが強調されたりしている感じです。
途中ダレる部分もなくて、
ドラマの展開に入り込んだまま読み終えました。
途中感じていたことがもう1つあって、
「 僕の建築を考える時と同じ感じだな 」 と。
建物全体の物語があって、
その中で、時間を遡りながら物語を分析するように具体化する作業をします。
( だから、他の人の仕事にコメントを求められてもあまり冴えた意見が出せない )
実は今まで、
自分の仕事の進め方がそんな風だということを考えたことがありませんでした。
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