『 インパネ 』 という言い方を最近はしなくなったような気がします。
『 ダッシュボード 』 の方が最近は一般的なのでしょうか?
インストルメントパネルの略ですが、
私などがそう言う場合は自動車運転席の計器盤のことを指すことが多いです。
警告灯のランプなどもあるので、外の光が直接入らないようになっていますね。
大阪で照明の打ち合わせをした帰り。
阪和道を海南で下りて、旧下津町に入って初めての交差点での信号待ち。
時間はちょうど17時30分でした。
太陽はまだ高いところにありましたが、クルマはその方向に頭を向けていました。
フと気付くと、インパネのあたりが明るく浮かび上がっていました。
「 おや? 」
斜め後ろから光が入っています。太陽とは反対方向です。
確認すると、その方向に白い壁の事務所ビルが建っていました。
ステンレスや鏡のような
強く光を反射させる部材を使っているわけではありません。
白く塗装された壁だけです。
そんなものでもこれだけ明るく反射光を飛ばします。
重ねて考えると、
我が家では夏場南よりも北の部屋の方が明るいのです、
原因は20mあまり北側にある家のコンクリートのヨウ壁からの反射です。
「 南が明るいから南面に大きな窓を 」
という 『 常識 』 のために、当たり前のように南面には大きな窓が作られます。
街中の南側に隣家との距離がほとんど取れない建物でも同じことをしていて
「 この設計者は一度も現場を見ていないのか? 」 と思うことさえありますが、
“ 光 ” は、そんなに単純に
「 南からやって来るもの 」 ではないことが今日の例でも解ります。
偶然のタイミングですが、このことを
もっと具体的に実験する提案をある行政機関に働きかけようとしています。
先ほどの我が家の例でも、
夏場の強烈な直射日光よりも北側からの反射光の方が、
ずっとやわらかくて爽やかなのです。
これも 『 光のコントロール 』 の一例です。
写真を撮る前に青信号になってしまって残念でしたが、
今思えば後続車のクラクションを恐れずに写真に残しておくべきでした。
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