世界的に認められた建築家が、京都高瀬川沿いに商業ビルを建築したとき、
広場の川に面した部分に手摺がないことを危険と指摘され、
「 水面のそばに手摺がなければ子供が落ちると言うならば、
ベネチュアに子供がいなくなる。
ベネチュアで運河に子供が落ちて亡くなった話は聞いたことがない。 」
そんな意味のことを言ったのだとか。
私もこの建築家の言い分が正しいと思います。
我が家から近い海沿いの喫茶店。
倉庫を手作りで改造した建物で、
最近は県外のナンバーを付けたクルマもよく見かけるお店です。
2階に客席がありますが、
1階の土間から4メートルか5メートルくらい高さがあるでしょうか。
倉庫だったときに荷物を上げるためだったであろう大穴が開いています。
写真で解るかどうか、
子供でももたれ掛れば何の役にもたたなさそうな手摺があるきりです。
今日も小さな子供が走り回っていましたが、
誰も気にもしていません。
取り立てて危険だとも思っていないでしょう。
公共性の高い建物などで、
過剰に安全を要求されて、困ることがあります。
子供も自分が危険なところは解るから近づきません。
むしろ、
法律どおりに作られて安全そうなフリをした手摺から
転落事故がおきていることを議論した方がいい。
ホントは、
このお店の場合は親がもう少し気にかけるべきだとは思いますが、
( 子供がこの穴に近づくようであれば私も注意しましたが )
過剰な安全意識は子供の感性を育てないとも思います。
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