欲しい書式があって、
よその事務所で作ったのを公開していないかと
インターネーットで検索しているときに、
実に細かく工事記録をつけている設計事務所を見付けて
感心していましたが、 おや? と思うことが。
屋根材を葺くための下地になる板を野地板と言いますが、
ここで使われる合板を “ コンパネ ” と表示しています。
これだけきっちりした事務所がなんでやネン?
コンパネはコンクリートを流し込む型枠を作るための合板で、
野地板に使うようなものではなくて、
普通ここでは “ 構造用合板 ” でしょうね。
長い目で見たときに合板よりも杉板の方が安くて強いようですが、
板の幅が狭いのでつなぎ目に釘が入る確率が高くなって、
効かない釘が多くなって良くないという意見も ・ ・ ・ 。
今日見た事務所では
本当にコンパネを使っているのか構造用合板のことを
ただコンパネと表示しただけかは解りませんが、
最近、コンパネを使うという工事屋さんに、
構造用合板でないとダメと
注意して変更してもらった実例もありました。
恐らくコンパネを使っている現場も沢山ありそうです。
( 構造用合板より安いし )
そう言えば今日友達の大工さんからも
ちょっと興味深い話を聞きました。
耐震のための改修をするかどうか検討中の建物だそうです。
和歌山市内で築40年くらいの木造住宅。
平屋の建物に途中で2階をのせる工事をしているとか。
彼曰く、
「 最初に建てた大工も大概適当な人やな。
そのあと2階をのせた大工は、
こりゃもう大工とは言えん仕事してるわ! 」
興味深いのはその次
「 有田の大工にも色々いるけど、
こんなことするヤツは居らんワ!
街の人間は上手いこと儲けるナ! 」
神戸の地震の直後、
倒れた家でもっとひどいのを私は見ました。
街に行くほど仕事が悪くなる傾向があるのは
間違いなさそうです。
・ ・ ・ と言うよりは、最低のラインが
田舎の方がまだいくらかマシなところで
担保されているということでしょうか。
有田の人は、街の人よりは安心して良さそうです。