CAOS=ひゅうまんすけぇる

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建築は四次元

2008-06-15 | 日記・エッセイ・コラム

 『 幅と奥行き 』

あるいは 『 幅と高さ 』 。

これは二次元。

プロだと思っている人も含めて、多くの人が二次元で建築を考えるので、

マンガみたいな建物がポコポコそこら中に建ちます。

『 幅と奥行きと高さ 』 が一つにまとまって三次元。

私達が住む世界はこれですね。

三次元で思考して建築をつくりあげるのが当たり前ですが、

実際にはこれがなかなか難しい。

 

 昨日は 『 ありだの民家を考える会 』 の事業で滋賀県へ。

島村葭商店という、古材を集めて販売する会社を見学。

この会社は古材を再生した使い方の実例も紹介しています。

その後、

居初邸庭園 [ 天然図画亭 ] 、

近江八幡散策。

帰りに、飛田百番で夕食という行程でした。

 

 居初邸庭園 [ 天然図画亭 ] は、見学できる部分は茶室建築で、

近江八幡で見る対象は、豪商が暮らした町家建築と、

ヴォーリズの洋館です。

飛田百番は、知る人ぞ知るだと思いますが、

遊郭の建物です。

( 今でも、この周辺はそういうお商売のお店が建ち並んで、

   ・・・細かい説明はいいか! )

 

 古い建築に触れる1日だったのでした。

確認しておきたいのですが、

「 古いモノは、古いことが良いのでも価値があるのでもなくて、

 永い時間、人の厳しい目にさらされて、

 それでも、壊されずに今に残ってきた。

 その完成度の高さと、持っているパワーに価値があるのです。

   ・ ・ ・ 人の目に耐えられないようなモノであれば、壊されていた。 」

 そんなパワーのあるモノたちを沢山観た1日の私の総括です。

昨日観た建物はどれも相当の時間を経て、

単純に 『 幅と奥行きと高さ 』 という三次元では表現できなくなっています。

そこに 『 時間 』 という要素が加わって四次元に存在している様に感じられました。

 言い続けていることですが、

『 建築は四次元で発想しないと、本当に完成度の高いものにならない! 』

改めてそう感じました。

コメント
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