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改めて感じました

2008-06-13 | 日記・エッセイ・コラム

 一般には馴染みがなかったであろう 『 構造計算 』 という言葉を有名にした、

1人の建築士が起こした事件を切っ掛けにして法律が変わりました。

去年のことです。

 この法律の改正で、建築確認が複雑で大変になりました。

 

 『 ヒトが住む建物は、特別な条件がなければ木造で建てるべき。

という考えで建築をしていて、

その考えを支持していただけるクライアントに恵まれているのと、

その延長でか、店舗や事務所でも木造でと依頼された為に

法改正以来、木造以外の建築確認をとっていませんでした。

 

 明日提出するつもりの建築確認が新しい法律での始めての鉄骨造です。

驚いたのは、構造計算書の厚さです。

構造計算書の部分だけでA4サイズで250ページを超えています。

厚さにして25㎜!

たかだか2階建ての住宅でです。

( この建物は、諸々の条件上鉄骨造が自然だったので。

 本音を言うと、それでも住居部分は木造にしたかったのですが ・ ・ ・ )

 木造も提出資料が増えたのですが、

私の場合、

法改正前から作っていた原稿を提出書類に添付するだけで済む程度の変化しかなかったので、

特別な驚きはありませんでした。

それだけに、話には聞いていましたが、

「 県のお役人は、本当にこれを全部読んでチェックするんだろうか? 」

と、思ってしまいました。

 

 本当の不利益は ( 設計事務所にとってではなく、建て主にとって )

紙の枚数ではなくて、

このことで建築確認書の作成と、提出後の役所でのチェックに掛かる時間です。

 職業上の倫理感が弱い人のためにみんなが受けている不利益。

これを金額に置き換えると大変な金額になるだろうと思います。

空恐ろしい感じがします。

コメント
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