山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

水溶性絵の具の定着液(地図の防水)

2009-05-08 | 山道具
カシミール地図やウォッ地図のA4プリント紙を携行するようになり国土地理院の市販地図を買いに行くことが殆ど無くなった。自宅で手軽に思った位置の地図が手に入るので助かっている。

しかし、雨天時や沢歩きで水に濡れたときに取り出すと滲んでしまう。パソコン・プリンターのインクジェットが水溶性なので溶け出してしまう訳でなんとかならないかと思っていたら、いつもの八王子の知恵袋のT氏がこんな提案をしてくれた。

絵を描く人には有名な「フィキサチフ」という定着スプレーの話し。ポスターカラーとか絵の具の剥離防止、耐水効果、絵手紙を描いて郵送する際の必需品であるとのこと。お手許にあった「grafix」という製品をインクジェットで印刷した紙の両面に吹き付けたものを送ってくれた。紙は乾燥されややゴワゴワしている。早速、水をかけてこすってみると、こすった部分が僅かに滲んだものの乾いたら元通りになつた。

で、当方も神田の三省堂の裏の画材店に行ってみた。商品はいろいろあってホルバイン画材㈱のトリパブAを購入(1260)した。水溶性絵の具の定着液(水溶性)、アルコール系溶剤のエアゾールとある。あと、T氏は過酷な耐水性対策にはカラーコピー(レーザープリンター)することにより、強化できる筈とのこと。

しかし、コンビニのカラーコピーは1枚50もするので、沢歩きの場合だけになりそうですね。いろいろ、現場で試してみようと思っています。
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炊事台 (避難小屋にあるとよいもの)

2009-05-06 | 山道具
朝日連峰の鳥原小屋に常備されていた。約60cm角の下駄状のステンレス張りの台。

コンロ台、調理台、ローソク台に使える。ステンレス張りなので、汚れても拭き取れること、錆ないこと、重量があり安定がよいこと、下駄状で床面より高さがあるのでゴミが入らず清潔、縁が少し立ち上がっているので汚れ水がこぼれない等々。

泊まり客はこの炊事台を中心に車座になって寝るまで過ごす。退居時には部屋隅に重ねて保管しておく。この小屋がキレイなのは、この台のせいかもしれない。他には壁、柱に等間隔で五寸釘が予め打ってある。これは便利だ。

管理人の利用者側に立った居住性を考えた工夫が有り難い。
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赤布

2009-05-04 | 山道具
幅2~3cm、長さ40~50cm のタンザク状の赤い布地。5~6年前に蒲田のユザワヤで1m当たり100円以下の安いペラペラの布きれを買ってきた。売り場でちぎって目印に使うと言ったら赤い蛍光色系の薄地の布地を5mほど裁断してくれた。

約20本ずつ端を輪ゴムでまとめて持ち歩いている。春山の広い尾根歩きの要所(尾根の曲がり、溝状地形、小さな分岐等)の枝先に結んでおくが、登りでは訳ない地形でも、視界不十分の下りでなくても判断し難いことが多い。GPSで方向はある程度判断できても、現場ではためく赤布を発見したときの安心感は有り難いものだ。

取り出しやすいようにザックの背負いベルトにケイタイ用のケースを100円屋さんで仕入れてきて取り付けている。
ポイントは下りのときに見つけ易い位置にということ。それと、復路で回収するのがエチケットだ。

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古寺鉱泉から大朝日岳(3)

2009-05-02 | 山行
前夜、寒河江の道の駅にテントを張った。山中一泊二日で済ませ予定より一日早く下界に降りてきた。温泉と飲み物と幕営適地を求めてこの河原に面した道の駅に到着した。

5/2 今朝はモーターパラグライダーの音に目覚める。朝の柔らかい日差しのもと週末の河原はランニングする人、犬の散歩の人、東北周遊のハーレーの高高年ライダー達とかと朝のひとときを楽しむ。



奥羽幹線道路のR13を避けて、真っ白な月山を遠くに眺めながらR347を最上川に沿って北上する。北東北の春の山里の景色を満喫しながら秋田県境の雄勝トンネルを越え神室山地の泥湯温泉に到着した14:20。黒塗りの数軒の宿が寄り集まった鄙びた泥湯温泉。その一軒、小椋旅館の自炊棟に、何度目かの乾杯を重ね湯船に浸かりジプシー本隊の到着を待つ。


東北ジプシーとは、この時季に行われる僕たちの山仲間の恒例企画。毎年GW前後のこの美しい季節に、北東北各地をさまよい歩いては山登り、スキー、釣り、山菜取りに、そして温泉を楽しんでいる。地元の食材を買い込み、炊事場で調理してお酒を楽しみ、泊まりはひなびた温泉宿の自炊棟かキャンプ場。大勢で行くから楽しいし財布も軽くて済む。おまけに今年はこの高速代だし。一時間ほどで合流した。岩木山と八甲田山を回ってきたようだ。


みんなで再び、乾杯が始まる。『また、今年もイイ歳をして楽しく、バカが出来たナー』
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古寺鉱泉から大朝日岳(2)

2009-05-01 | 山行
5/1 予定4-5-6  晴れ 雪面硬くアイゼン装着。
S氏トップで出発5:25。鳥原山(1429m)5:45,6:00。小朝日から大朝日が青空に白く輝いている。もちろん朝日連峰の銀嶺が連なっていた。雪面は締まっておりアイゼンが効き歩き易い。


小朝日岳(1646m)7:00,7:10 直下の急登も見仰ぐほどのこともなくヤブ沿いにアイゼンを効かせて登りきる。木杭の立つ山頂には、古寺山からのトレースが濃く幕営跡があった。難所の熊越は北西斜面を木立を頼りに降りる7:30。鞍部のせいか風が音をたてて抜けていた。ヤッケを着込み、落下しそうなブロックをさけて慎重に稜線をたどる。


銀玉水分岐8:30、もう一登りだ。大斜面を登りきるといよいよ、大朝日小屋が見えたと同時に左手前方からの強風に緊張が走る。トップS氏が風に逆らいつつも小屋へ向かって進む。見上げる山頂はすぐ300m先に輝いているのだが、小屋9:00着。薄いすじ雲が掛かってきている。遠くにはレンズ雲も出ていたが頭上は薄雲で晴れていた。



小屋に入りしばらく様子をみることにする。数日逗留のテレマーカーペアが下山していく、この間に登頂を試みたが、先ほどより強烈な風圧で動きがとれない。無事下山はできるか?湯を沸かし休憩する、風がやや収まった気配を感じ下山することに、10:15小屋を出る。風上に向かって身体を投げかけ斜めになり背を押されるように歩き出す。安定した足場を選んで、転倒しないようにピッケルと3点で支持をとりながら歩く。山陰に回り込んでようやく風が収まるが、そのまま緊張を解かずに大斜面を降りきる、みんなの顔に笑みがこぼれる10:30。


安全地帯に辿どり着き、ヤッケを脱ぎ捨て春山スタイルに戻る。大朝日を振り返るがあんなに晴れてるのに、登頂できなかった。また、来ればいいじゃないか。小朝日に戻る11:50。何度も大朝日を振り返る。



鳥原山13:20着。鳥原小屋着13:30、飲み物が心細くなったので撤収することに。下山14:20、下山は早い。午後の日差しにズブズブ雪を滑り下りながら東北の春山に名残を惜しむ。

この広く緩い尾根すじは夏は暑苦しく、積雪期は迷いやすい。行きに付けた赤布に助けられる。GPSで方向は、把握しているが細かい屈曲点やルートには、赤布の方が役に立つ。イワウチワの咲き乱れるブナ林の夏道を拾いながら予定時刻に古寺鉱泉に降りたった16:20着。さあ、ビールか温泉だ。



*下山後、そうは思い通りに行かず、いろいろあって、その晩、ビールにありつけたのは21時近かった?道の駅・寒河江。


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