1月15,16日 上州武尊山の山腹には幾つかのスキー場がある。中ノ岳から伸びる東尾根の下部が武尊牧場スキー場で、夏場は羊の放牧に加えてロッジやキャンプ場がある。スキーリフトで1450mまでラクラクと上がり、シラカバやブナの雪の森を歩きまわりテント泊を楽しむのが今回の目的。雪山と山スキーの初心者や久し振りの者6人が集まった。
金曜の夜、池袋を車2台で出発。翌朝から雪そして翌日は曇りとの天気予報もありスキー場の積雪便りは100cmだしまずまずの雪山日和か。路面が乾いているうちにとスキー場へ直行、AM1時頃に到着。広い駐車場の隅にテントを張る。期待の暖房完備のレストハウスは開いていなかった。
明るくなってから起床、テントを畳んでパッキング8:50。スキー組3人とワカン組3人はリフト券(\350/回)を買い2本乗り継いで標高差450mを数10分でラクラク登山。
朝方の雪も止み、晴れ間が覗く牧場風景にはあづまやが点在しシラカバ林が広がる。スキー場の騒音から逃げるように1時間ほど、雪の森を進むといつしかブナ林になっていた。コル手前の1550m点に11:頃テント(BC)を張った。
午後、スキー組はゲレンデに急ぎリフトの半日券を買って遊び、ワカン組は避難小屋(1758m)を捜しに出ていった。みんな夕方には冷え込みに追われてベースキャンプに戻ってきて楽しい雪山テント生活が始まった。
夜半、ひどい降雪に起き出して雪掻きをした。その後、雪は収まったが風が強くなり気温が下がる。明るくなって起き出してみると、雪は40~50cm積もっていた。気温約-10℃、ゆっくり食事をして降雪のなかテント撤収した。
結局、朝9:30、昨日より2kgも重くなったザックを担いでスキーを履いた。前日のトレースがすっかり埋まってしまい、スキー組を先頭にたっぷりの雪の森をしばしコンパス歩行する。
スキー場は視界がイマイチだがしっかり営業していて、スキー組はコケないように慎重に、ワカン組は周囲のひんしゅくを買いながら大胆にゲレンデに足跡を空けながら降りていく。車を掘り出して片品村の「花咲の湯」で温まり腹を満たしてから帰京した。