山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

先輩のお家

2009-02-28 | 山行
2月28日 北杜市武川に移住された先輩のお家。玄関を開けてフロアに一歩足を踏み入れる。杉の木の香りとともに暖かい空気で身が包まれる。

壁を背にでかい黒い鋳物の薪ストーブ、彼がこの家の主か、でーんと腕を組んで居座りオレンジ色の炎を踊らせながら、さあ、おいで、話そうぜ。あんたの話しも聞かせてくれや。家人は彼の前に座り込み、茶碗からチビリ、チビリと毎晩、何を語るや。

先輩は、南アルプスと八ヶ岳、茅ケ岳の裾野に挟まれた谷あいを縦横にご自身の足で歩き回り、風と光と土地と水と人を感じ取ってこの土地に決められた。同時に人との縁も繋ぎ取ったのだそうだ。

一番のおもてなしの山岳展望なのに、2日間なーんにも見えなかった。

帰京の翌日のメールにはこんな先輩の言葉 
「皆さん、ちょくちょく来てくださいね。お待ちしております。また来てもらえるように山が出し惜しみしたとしか思えません。今日は山あり・・・・」
 
今朝の甲斐駒
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忘れモノ

2009-02-25 | 楽しい時間
先週、リビングのカーペットとかひっくり返して掃除していたら悠ちゃんの忘れモノが出てきた。先々週は結婚式に出席するためにNYやスイスから姪達が泊まり込んでいて大騒ぎだった。

3才半の悠理君のお気に入りグッズのひとつ。NYには無い筈の汽車や新幹線が大好きで、あらゆるところをレールにして走らせていた。彼中心の、賑やかな一週間を想いだす。

メールに、「預かっているから取りにおいで」と付け加えておいた。
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雲取山と榧ノ木尾根  (雪と落ち葉を踏み分けながら)

2009-02-22 | 山行
2/22 4-5-6が遅れて4:30起き。5:30ラーメンもち、ラジオが午後からの天気変化を繰り返している。サブザックとピッケル片手に出発6:30。七ツ石神社7:00、七ツ石山7:05、奥多摩小屋7:55,8:00、テント5張り。

雲取山頂8:55,9:10。何度目の登頂だろう、最初は40年前の高校生の夏、S君達と炎天下の山頂。ブナ坂下10:05,10。雪がたっぷり有る積もりで10本爪アイゼンよりワカンを選んだ。冬靴なので、雪上は滑らず融けて凍った箇所だけ注意すればことは足りる。

問題の榧ノ木尾根も雪がほとんど無くワカンは恥ずかしげで雨蓋の下に隠した。73cmのピッケルは杖としてストックよりも信頼できる。山名板と富士を背に写真を撮ってもらい早々に引き返す。

この季節でも積雪の有無に関わらず石尾根を歩くのは楽しい。千本ツツジBCには10:50着,テント撤収して11:45発。鷹巣避難小屋には日当たりのよい巻き道を行く、12:35,40。



六ツ石へ巻き道の途中、榧ノ木(倉戸山方面)分岐13:20,25より長い尾根路に入る。ここは南面で標高もずっと低いのに縦走路に比べて積雪が多い。入山者が少ないこともあるのだが。トレースは数人だけになった。

狭い尾根のアップダウンを繰り返すと榧ノ木山(1485m)、尾根が分かれる所がポイント。左手に降り始めると広い木立の尾根が続き、多雪期や鬱蒼とした森の視界不十分のときは要注意だ。しかし、この雰囲気は好ましい。落ち葉が山靴が埋まるほど深く続く。付近の地形との関係か強い風が当たりにくい尾根なのかもしれない。

倉戸山(1169m)15:45,50着、あと1時間でBSだ。神社から農家の軒先を下って階段を村道に出た。舗装路を左に倉戸口BSへ降りる。右は熱海BS。突きだした半島の首のトンネルの脇の倉戸口BS16:40着。10分ほど前に1時間に1本のバスが出たところ。次は17:12。奥多摩湖を渡ってくる曇空の風は冬のもの。

今日10時間歩いた手足を延ばしていると古いジムニーが止まり、駅まで乗せてくれるという、実にラッキー。聞けば地元の先ほど、下山した神社の下の階段角の農家の方、その方の階段挟んだ隣に、昨年、出会い頭に熊に襲われた著名なクライマーの山野井さんが住んでいるという。
その朝、血だらけで辿り着いた山野井さんを介抱して救急車を呼んだのだそうだ。彼は、桜の名所の大麦代公園にかけての山道をジョギングしていて親子連れの熊と鉢合わせしたのだそうだ。

そんな話しを聞きながら奥多摩駅前に到着、階段を駆け上がりホームに入っていた17:23のホリデー快速に間に合った。洗顔も下山祝の缶ビールを買い込む間もなく1時間少々で自宅に着いてしまった。

独りの雪の山もたまにはよい。
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雲取山と榧ノ木尾根  (雪と落ち葉を踏み分けながら)

2009-02-21 | 山行
2月21日 奥多摩駅8:35発のバスに乗車、鴨沢でバス2台の乗客のほとんどが下車。9:25準備をして歩き始める。この季節でも人気コースのようだ。村道と山道を混ぜながら小袖の駐車場着10:00。北海道や海外(韓国)からのグループも見受けられる。

雪は1000mを越えたあたりからチラホラ足元に。途中3本の休憩の後、1420mの分岐12:20で大半をブナ坂方面に見送る。尾根筋を20分ほどで七ツ石小屋着14:40,45。こんな小さな小屋だったかしら数10年振りに懐かしく眺めた。

水場を右に折れ小尾根を登ると石尾根(縦走路)13:20,30に出た(七ツ石神社の下)。時間的に今から雲取をピストンしてテント場捜しをする気力は無くなっていた。3時間半のダラダラ尾根の成果がボデイブローのようにジワジワと効き始めていた。
向かいの千本ツツジという台地に今夜の幕営適地を捜しに行くことにする。

石尾根の開けた縦走路の10cmほどの積雪面を慎重に下り始めた。千本ツツジ(1700m)という山名標識は無かった。ぐるっと見渡して北側のすっかり葉を落とした木立の奥にテントを張ることに(14:着)。

鹿の足跡が笹藪から上がって来た辺りではオレンジ色のアライテントⅠは、縦走路からは殆ど目立たない。水作り、夕焼け空、お湯割り、ラジオ、独りだから夕食準備も簡単、乾き物を炙りながら時間を引き延ばす。

20時寝る前にテント内でマイナス3度、翌朝は冷えた。荷物の軽量化でアイゼン、個人マット、テルモスを置いてきたので寒かった。0時を回って小用に起きて星空を眺めたが、テントの隅に転がしてあったペットボトルはすでに凍りついており寝袋の奥に放りこんだ。
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また静かになった

2009-02-17 | 楽しい時間
目まぐるしい12日間があっという間に過ぎてしまった。NYから、スイスから、大阪から、そして小田原から彼らはやって来た。そして、みーんなそれぞれの生活に戻って、我が家は、また静かになった。

玄関では、旅慣れた姪の意外に小さい荷物が、待ちくたびれて。
今朝、妻は出勤がてら東京メトロの日本橋まで、一番上の姪を送って行った。

我が家の前で、姪は母の抱擁を受けて出発。またしばらく会えないのだから。
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