2013年1月7日(月) 新年初山行は富士山を特等席から眺めようと毛無山から十二ケ岳、鬼ヶ岳へ。当初、山行予定は前日の日曜日だった。前線通過の降雪予報でわざわざ一日ずらしたのに、日曜のほうが暖かな好天だった。そんなこともたまにはあるもので通勤通学の電車で山に向かう。
河口湖駅よりタクシイで長浜に向かい室沢川沿いに林道終点まで入ってもらう。堰堤下(900m)で身支度を終え出発した。
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まもなく冬枯れの山道をたどり1時間ほどで西湖に越える文化洞トンネルから伸びる尾根道に会う。背後に見える筈の富士は雲に隠れてしまい、樹間よりひときわ高い十二ケ岳を眺めながら急登を越えると1500mの毛無山山頂だ。
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風が抜けて寒い。ここより西に向きを変えると凸凹が連なり小さな頭に一ケ岳の掲示、その調子で十二まであるらしい。四ケ岳では視界が切れて十二ケ岳が積雪の縞模様で聳えている。足元には雪が残り始め、露岩にも凍結個所が出てきたので早めにアイゼンを着ける。
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頻繁にロープや鎖個所がでてくる。気温が下がり風もあるので冷える。十一ケ岳を越え最低コルまで長いロープを伝って降りると金属製の吊橋が掛かっていた。そのあとはルンゼの右側を100m程登ることになる。這い上がったところは分岐点で左は桑留尾(クワルビ)に下っている。山頂は100mほど先で標高も低いのだが赤い小さな社が鎮座していた。
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ここですでに14時近いのだが先を急ぐことにした。霧氷のトンネルをくぐったりして金山着、気温は-7℃、節刀ケ岳への分岐だが割愛。鎖場は何カ所も無く、頭上に尖った岩塊を見上げると鬼ヶ岳に着いた。
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霧氷の山頂は-9℃で岩陰で休みテルモスの暖かいコーヒーを冷えた身体に注ぎこむ。ここより予定の鍵掛峠は止め南面を直接、根場(ネンバ)に降りる。
ガスのなか南へ15分ほどで急に視界が開け正面に富士山が雲海の上に聳えていた。
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目の前は草藪が広がり木々には霧氷が付き、足元には西湖と集落がぼやけている。すでに16時近く太陽が西に傾いているが、しばしこの絶景に見入ってしまった。
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しかし、根場までは2時間とあり気を締め直して下山にかかる。私はアイゼンを外してしまったが直下に凍結個所があり、もう100m程は慎重歩行が必要だった。下山道は雪頭ケ岳から西寄りに下り植林を目指して東入沢左岸に下りていく。途中でヘッドランプを準備して下り、右岸の林道に降りたつと真っ暗闇の根場民宿BSには17時30分に到着した。幸い、10数分ほど待つと河口湖駅行きのレトロバスがやって来た。
長浜・林道終点(900m)10:00…文化洞・尾根分岐11:00,10…毛無山(1500m)11:33,45…吊橋13:10…十二ケ岳(1661m)13:45,50…金山14:39,45…鬼ヶ岳(1738m)-9℃,15:22,35…雪頭ケ岳15:50,55…根場民宿BS 17:30,36=レトロバス=河口湖駅18:10