山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

日蔭名栗峰/ヤケト尾根から榧ノ木尾根

2013-05-25 | 山行
2013年5月25日 新緑の石尾根北面ヤケト尾根から南面の榧ノ木尾根を奥多摩湖へ
奥多摩駅発8:35の東日原行きバスは臨時便含めて3台が満員。終点より歩き出し日原川沿いに新緑の山々を見ながら八丁橋から日原林道を20分ほど歩いた。



下降点には通行禁止の札が下がっており、急坂を下り吊橋で対岸に渡った。落ち葉の積もった水源巡視路がジグザグから山腹を巻きかけたので、ヤケト尾根の末端に取り付いた。

吊橋が標高700m位でここより地図にない露岩の細尾根を急登すると900m付近で左手からの巻き道に合流した。

以降、尾根もしだいに広くなり薄い踏み跡をコンパスを振り振り追いかけると1100m、1450mでは水平道と交差する。

鹿糞と獣の足跡だらけでテープ・赤布類が見当たらない(一個所のみテープあり)。ブナとか広葉樹の新緑の下、フカフカ落ち葉を踏みしめていく。

1500m付近からは枯れたスズタケの藪に突入した。



獣に踏まれた歩きやすい切り開きを捜しながら高み目指して登って行くと突然、視界が開け芝草の石尾根(1710m)に飛び出した。



名栗峰の東端で日陰名栗峰(1726m)は5分ほど先だった。冷たい雲に追われるように石尾根を戻り鷹巣山の巻き道から榧ノ木尾根へと下った。折角の新緑の天蓋も曇り空では光が乏し過ぎる。



倉戸山から950m点で東尾根を下る。以前あった古いアンテナが撤去されたのか見当たらない。暗い陰鬱なふわふわの急斜面を下り700m位で右手に折れると視界が開けた。フェンスの扉を開けると大麦代トンネル上の公園の一角だ。真下に奥多摩湖がありBSへはまもなく。                  

東日原9:10…八丁橋10:12…下降点10:30…吊橋(710m)10:34…巡視路を分けてヤケト尾根末端…巡視路に合流(900m)11:23…(1247m)台地12:25…1500m付近スズタケ藪開始…石尾根1710m付近14:00,20…日蔭名栗峰14:24,30…石尾根巻道・榧ノ木尾根分岐15:21,30…倉戸山16:21…(950m点)東尾根分岐16:46…公園フェンス17:07…奥多摩湖BS17:36着,18:04奥多摩駅18:15着,18:34JR乗車=下山祝は車中にて                


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会越国境・毛猛山ならず、太郎助山まで

2013-05-03 | 山行
2013年5月3,4,5日 前夜の東京脱出もGW渋滞に巻き込まれ、合流場所のR252沿いの道の駅「いりひろせ」に着いたのは3日のAM3時頃で雨がまだ降り続いていた。車中で仮眠し翌朝、大白川の駅舎で只見線の通過時刻を確認してR252ゲートまで移動した。

5/3 明るくなってきたが雨具を着けてゲートより歩き出す。30分ほどで末沢発電所、予定の小雪崩沢2号スノーシェッドにはさらに30分弱で到着した。対岸の送電鉄塔の立つ尾根が「こったが沢右岸尾根」だ。シェッドの右手から雪面を線路に降りて前後確認。只見線の鉄橋のレール脇には歩行路が付いているが、映画「スタンドバイミー」みたいに汽車に追いかけられないように皆一列に早足で渡った。



ブナの芽吹きの美しい山腹を残雪を頭上の送電塔目指して登り始める。雪の消えた尾根すじに取り付くと薄い踏み跡が付いており以後「こったが沢右岸尾根」を辿る。送電塔からは明瞭な尾根になり藪の被さった樹林や雪堤を歩いた。800mを越えると尾根は狭く西側は崖状で急になる。低く垂れ込めた乱層雲からは、北西風が吹き付け5℃と寒い。900m圏の松林で左手からの足沢左岸尾根と合流してからは東側の雪面が歩き易い。



1000m付近の足沢山直下に幕営適地を見つけ早いがBC設営(1020m)した。テント2張り、トイレ作り、水作り用雪採取等を終えると西の空も明るく青空も見え始めた。



水作りと晩ご飯の準備をしながら宴会に突入していった。20時過ぎにお開きになり就寝。

5/4朝、4-5-6で食事後、アタック準備して出発。雲が切れ始め雪がクラストしてるのでアイゼンを着けた。

前々日から降雪だったとみえ数10cmの積雪で気分がよい、15分ほどで足沢山を越えた。1100m圏では雪稜が続き幕営可能。第一目標の太郎助山の頭はまだ雲のなかだがコイツを越えないと毛猛は見えない。



右手に百字から伸びる桧岳への鋭い鋸歯尾根が黒々している。尾根筋を外さないようにルートとると藪に突入するし、急な雪面のトラバースは嫌だし、太郎助直下、はブロックが割れかけていたので迂回した。

雪堤を乗り越えると太郎助山(1417m)に到着。目前に三角の毛猛、中岳、百字が並んでいた。ここまでBCから4hもかかってしまった。下りに3hはかかるとして、毛猛は無理とあきらめ30分ほど山頂の憩いを楽しむ。





目前の浅草岳、守門、六十里越え、越後三山、未丈は百字に行かないと見えないか、とか。たちまち時間が過ぎる。



戻り途中で地元の数バーテイ10人ほどとすれ違った。お昼前にここまで上がってくるとは、お天気も良かったのだが、大したパワーと思う。下山は雪堤沿いに藪最小限にルート取りしてのんびりBCに降りた。



残り少ないビールを冷やし前日と同じハターンで20時頃には就寝。BC山行には一人当たり1L位は飲み物持参しないとね、と反省しきりの者数人。

5/5朝、4-5-6で朝食後、テント撤収し快適な幕場を後に往路を下山した。



暑い陽差しに思いのほか急な藪道には行きに気づかなかったイワカガミ、イワウチワ、カタクリの一面のお花畑が。

ブナの芽吹きが標高を一段上がっていたようだ。送電塔から新緑の森に向かって雪面を降りて行く。

鉄橋通過は安心の時間帯だ。国道に出てからはお土産に蕗の薹を摘みながら春山のフィナーレを楽しむ。

大白川10:02の二両編成に手を振りゲートに急いだ。

5/3 道の駅 雨天7:45=大白川駅=R252大白川ゲート8:42,50…小雪崩沢2号スノーシェッド
9:56…JR鉄橋(350m)渡河10:09…(こったが沢右岸尾根取付き)…送電塔(500m)10:43…
尾根合流点(950m)13:38…1020m地点14:00 BC設営
5/4 4-5-6 曇りときどき晴れ  
BC(1020m)6:05…足沢山(1107m)6:18…太郎助山(1417m)10:05,30…足沢山13:30,14:10…BC帰着14:20              
5/5 4-5-6 テント撤収下山 晴れ
BC跡(1020m)5:55…尾根分岐点6:32…送電塔(500m)8:35…鉄橋9:09…小雪崩沢2号スノー
シェッド9:15…大白沢ゲート10:40=道の駅着11:38

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする