山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

奥会津・田代山

2013-06-19 | 山行
6月19日 梅雨前線が台風に押されて真一文字に引かれたその日にぶち当たってしまった。40年も前の学生時代の山仲間との同窓会のような集まりを今年も奥会津の湯ノ花温泉で開くついでに田代山に登ることになった。

余裕のある連中は前日の午後に宿に着き、その他のメンバーは前夜を「道の駅たじま」で過ごした。明るくはなったものの小糠雨の湯ノ花温泉・末廣の玄関前には懐かしい面々が揃った。

風情のあった湯ノ花の集落のド真ん中の不必要に広い舗装道路をまっすぐ走ると、道路は狭くなり林道になったが、さすがに猿倉集落の先でダートになった。まもなく昔、鬼怒川方面に抜けられた悪路の田代林道はゲートで閉じられており、ヘアピンカーブ手前の猿倉口Pへ着いた。

皆んなは色とりどりの雨支度をして雨降りの森を登って行く。後ろでピーチク賑やかだったのが、しばしシ~ンと静まりかえっている。急登を登りきると木道が始まった。

1800m圏の頂上台地の端で小田代という小湿原に出ると小粒のワタスゲがしっぽり濡れていかにも寂しそう。もう一度、樹林を登り切るといよいよ広い湿原に歩を進めることになる。





細かい霧雨の風が冷たいがほてった身体には気持ちがよい。ワタスゲ始めチングルマ、モウセンゴケ、ピンクの玉っころを吊ったヒメシャクナゲ、藪に入ればアヅマシャクナゲ、小流れにはミズバショウ、帝釈山周辺にあるらしいオサバグサは確認できなかった。

地図に弘法大師堂とある避難小屋は樹林のなかにあった。隣の立派な小屋は今年出来たてのトイレ棟とか。小屋内で大休止してると馬坂峠から来た4人連れが入ってきた、これで大混雑。

湿原の木道は一方通行で迂回路に入るとチングルマが一面に咲き乱れていた。何度がシャッターを切った積もりだったのにまともなのが一枚しかない、Ohさんの画像をいただく。



下りの登山道で賑やかな一団が登ってきた、尋ねると中2の野外授業でなんと137人4クラスだとか、早めに降りてきて大正解。上で出会ったら田代湿原の幻想的なロマンチックな雰囲気がブチ壊しだった。それにしても冷たい霧雨の吹きすさぶ山頂であの子供らを如何にして休ませるのだろうか?小屋にはスシ詰めでも数10人だろうし。

昔から通称 南会津 で通っていたのに「南会津」が町名になってしまった。それで代わりに奥会津と言ってるのだが、イマイチ 私にはピンとこない。

田代山・猿倉登山口P 9:15…小田代10:30…田代山山頂標識11:00…避難小屋(弘法大師堂)11:20,45…(中2の団体137人の通過待ち)…登山口P着13:30        



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梅の収穫

2013-06-11 | 楽しい時間
ことしも楽しませてくれた我が家の鉢植えの梅。うっかりしてるうちに収穫適期を過ぎやや赤みがつき始めてしまった。もっと青いうちがよいのだとか。

ザルに受け、落ちたものも拾い集めたところ約2.3kgもあった。これからカミさんの出番で今年も「梅ジャム」だとか、砂糖を仕入れに出掛けて行った。

出来栄えは、これくらいのガラス瓶に4個、かなり酸っぱめのでもヨーグルトに混ぜるとグッドテイスト。
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光兎(こうさぎ)山

2013-06-07 | 山行
2013年6月7日(金) 前夜、関越道黒埼SAで仮眠して翌朝、日本海東北道を走るが新潟空港IC~聖籠新発田ICが工事中で一般道に下ろされ村上へ。宮前から中束(なかまるけ)に入る手前に橋(藤沢川)を渡ると光兎山への看板があった。

舗装された林道を10分ほど進むと登山口があり、少し先に数台分の駐車スペースがあった。




登山口発(200m)7:25、天気は曇りで涼しい陽気に歩き始めの急登が気持ちよい。積雪で撓んだブナの林立する尾根を辿ると千刈との分岐(450m)だ、さらに30分ほどで小広い虚空蔵山(629m)で文化年間に彫られた丸い石碑があった。



薄暗いブナ林の尾根すじを辿るとまもなく観音峰(627m)で小さな社がある。その先に水場表示があるが240mも下の美味い水だそうだが帰りがシンドそう。

雷(いかづち)峰を過ぎると頭上や両脇が開けてきて目標の光兎の三角が迫ってくる。吊り尾根状の尾根筋には新緑の低木に混ざってヒメサユリやツツジが彩りを添える。





光兎山山頂は小広く、真ん中に小さな社があって二等三角点表示の標柱があった。残念ながら四囲には梅雨空の層積雲堤が取り巻き朝日連峰も飯豊連峰も見えなかったが、しかし、標高は低いものの豪雪に削がれた急峻な山腹が眺められた。



そこへ汗まみれのトレーナー姿の若者達が続々と駆け上がってくるではないか。聞けば
学校の年間行事で高校一学年70人強がこの山頂を目指しているのだとか。我々が3h少々のところなんと2hで駆け上がってきたのだとか。ちなみに村上市の中高一環高で、彼らは5年生とか。いや~ナントモな話しだ。ゆっくりもしていられず山頂が満杯になる前に往路を下り始めた。

中束・光兎登山口7:25…千刈分岐8:15…虚空蔵山8:445,55…観音峰9:10,15…水場右下…姥石10:18
…駒返10:46…光兎山10:53,11:30…観音峰12:49,55…千刈分岐13:35…登山口14:05 (歩6h30)

その晩は関川の高瀬温泉・あらかわ荘に泊まる。なんと光兎さん達のお出迎えだ。光兎山は関川の霊峰として祀られ温泉宿のシンボルになっており、しかも2Fの角部屋からは夕日にシャチ肌模様の杁差岳が荒川の向こうに望まれたので、万事由とした。





翌日、新発田・上赤谷の焼峰山を目指したのだが梅雨前線の雲堤が押し上げられて途中で雨に捕まってしまった。帰京日だったこともあり、ただちに往路下山したのだった。
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