山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

古寺鉱泉から大朝日岳(2)

2009-05-01 | 山行
5/1 予定4-5-6  晴れ 雪面硬くアイゼン装着。
S氏トップで出発5:25。鳥原山(1429m)5:45,6:00。小朝日から大朝日が青空に白く輝いている。もちろん朝日連峰の銀嶺が連なっていた。雪面は締まっておりアイゼンが効き歩き易い。


小朝日岳(1646m)7:00,7:10 直下の急登も見仰ぐほどのこともなくヤブ沿いにアイゼンを効かせて登りきる。木杭の立つ山頂には、古寺山からのトレースが濃く幕営跡があった。難所の熊越は北西斜面を木立を頼りに降りる7:30。鞍部のせいか風が音をたてて抜けていた。ヤッケを着込み、落下しそうなブロックをさけて慎重に稜線をたどる。


銀玉水分岐8:30、もう一登りだ。大斜面を登りきるといよいよ、大朝日小屋が見えたと同時に左手前方からの強風に緊張が走る。トップS氏が風に逆らいつつも小屋へ向かって進む。見上げる山頂はすぐ300m先に輝いているのだが、小屋9:00着。薄いすじ雲が掛かってきている。遠くにはレンズ雲も出ていたが頭上は薄雲で晴れていた。



小屋に入りしばらく様子をみることにする。数日逗留のテレマーカーペアが下山していく、この間に登頂を試みたが、先ほどより強烈な風圧で動きがとれない。無事下山はできるか?湯を沸かし休憩する、風がやや収まった気配を感じ下山することに、10:15小屋を出る。風上に向かって身体を投げかけ斜めになり背を押されるように歩き出す。安定した足場を選んで、転倒しないようにピッケルと3点で支持をとりながら歩く。山陰に回り込んでようやく風が収まるが、そのまま緊張を解かずに大斜面を降りきる、みんなの顔に笑みがこぼれる10:30。


安全地帯に辿どり着き、ヤッケを脱ぎ捨て春山スタイルに戻る。大朝日を振り返るがあんなに晴れてるのに、登頂できなかった。また、来ればいいじゃないか。小朝日に戻る11:50。何度も大朝日を振り返る。



鳥原山13:20着。鳥原小屋着13:30、飲み物が心細くなったので撤収することに。下山14:20、下山は早い。午後の日差しにズブズブ雪を滑り下りながら東北の春山に名残を惜しむ。

この広く緩い尾根すじは夏は暑苦しく、積雪期は迷いやすい。行きに付けた赤布に助けられる。GPSで方向は、把握しているが細かい屈曲点やルートには、赤布の方が役に立つ。イワウチワの咲き乱れるブナ林の夏道を拾いながら予定時刻に古寺鉱泉に降りたった16:20着。さあ、ビールか温泉だ。



*下山後、そうは思い通りに行かず、いろいろあって、その晩、ビールにありつけたのは21時近かった?道の駅・寒河江。


コメント
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