山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

日ノ出山北尾根と東雲山荘お月見

2012-10-28 | 山行
10月27,28日 学生時代から40年来の山仲間と奥多摩日ノ出山の東雲山荘でお月見と称して懇親会を開くことになった。と言ってもその日集まったのは7人だけ。

青梅線御岳駅からバス・ケーブル経由の本隊と日ノ出山北尾根ボッカ隊だ。駅前のコンビニで宴会食品を買い込み、橋のたもとから遊歩道に降りた。曇り空だが多摩川左岸の遊歩道はランニングにウォーキングに、散歩のご夫婦や対岸の河原ではボルダリングの人垣、それから川面はカヌーのスラローム練習となかなか賑やかだ。

神路橋で対岸に移り、道路を渡り赤い大鳥居を潜ると、ここはケーブルへのバス道だ。ほどなく欄干に飾りのある苔むした橋、日ノ出山北尾根の入口の光仙橋に着く。何故か北尾根隊はボッカ隊も兼ねており各々、食材と飲み物、氷等を担いでいる。

身支度をして出発、急な石段を上がり左下に沢を見下ろしながら植林の作業道を登る、景色は無いが高度は稼げる。植林が切れ自然林になる、紅葉にはやや早く見栄えは良くない。露岩個所は左に巻き道があった。2時間ほどの登りでのある尾根道で頭上が明るくなると柵で囲まれた山頂広場の直下にでる。家族連れとかハイカーから奇異の視線を浴びながら、北尾根完登こだわりの柵越えをして広場に立つ。



見回したが本隊の姿は見えない。山荘に15時集合だから、「一汗流して待望のこの一杯をやって」から降りることにした。まもなく本隊とも出会い山荘へ向かう。

翌日は雨模様との天気予報に山荘前で記念撮影をしてから入室し宴会準備が始まる。

管理人さんが既に薪ストーブを焚いて部屋を暖めてくれていた。おまけにテーブルの上にススキを活けてくれていた、その心遣いが嬉しい。

日の出町町営だがシルバー人材センターが管理しており、昭和10年代の建築とかで古いがガッシリした造りで雨戸の波打ちガラスに年代が見て取れる。我々の世代好みの懐かしい山小屋だ。





今夜のメニューは手間いらずのセブンイレブンのおでんセットに各自持参のお好み200円ほどのおでん種をプラス。使い込んだ清潔な大鍋、やかんをお借りし、薪ストーブには、ファイヤーマンのOさんが焚き口に陣取った、まもなく湯気と香りが合図で飲み物に手が伸びた。

副会長Aさんの御発声で宴が始まったような…、なにしろ、その後の進行とか費用の徴収とかの記憶が全く失せてる幹事さん。ここ何年かの山行の映写会に歓声。お酒が進み大鍋一杯のおでんがまたたくまに鍋底が見えてきた。

誰かの呼ぶ声で山荘の外にでると、頭上にややおぼろげながら、小さいが青く煌々とした十三夜の名月が、デジカメのデータでは23:02だった。

翌朝、階下で誰かが薪をたたき割る音で目が覚めた。暖気で熟睡していたのにカーンと頭に反響した。夜中に雨が降ったらしく水溜まりを避けて外のバイオトイレへ。朝食のうどんに添える予定の残りおでんが僅かだったのは嬉しい誤算。昨晩用のパックライスには誰も手を付けなかったらしい。

午後からの降雨予報に早々の出発準備して小雨が断続するなか全員で「つるつる温泉」へ下山した。楽しい2日間だった。

 当日(10/27)
 ■本隊:御岳12:44……バス・ケーブル………日ノ出山14:40頃到着
 ■日ノ出山北尾根隊:御岳11:34,12:00…(多摩川左岸遊歩道)…(神路橋)…
  光仙橋12:21…日ノ出山14:36,本隊と合流14:55…東雲山荘15:05 
  泊代\2000/人 薪代\3000 共同食料代
 翌日(10/28) うどん朝食。
 昼過ぎから降雨予報に早めの下山。雲低く途中から断続して小雨。
 東雲山荘8:20…つるつる温泉9:35 解散し五日市へ。
 一部の人達は朝風呂で冷えた身体を温めJRシートで寝直した。

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北西尾根より牛奥ノ雁ケ腹摺山

2012-10-20 | 山行
10月20日(土) 高尾7:26発小淵沢行きの車内で3人が合流した。今日は一年ほど山から遠ざかっていたS君とIさんと3人で秋色に染まり始めた南大菩薩を歩く。
甲斐大和の駅前に10数人が降り立つ。栄和交通がマイクロバスを使って運行している9:20発上日川峠行きのバス待ちだ。

自由乗降区間なので大菩薩湖BSからすぐの日川林道分岐で下車した。料金は\800でよいとのこと。広葉樹が赤や黄色に色づき雲間からの太陽にこのときは感謝、しかし雲の多い週末だった。

雨沢の堰堤を過ぎ20分ほどで北西尾根に着いた。笹藪を切り開いた木段の入口には「牛奥ノ雁ケ腹摺山登山口」と白い板表示があった。これも昭文社地図に赤い点線が入ってしまったせいかも。

しばらく落葉でフカフカの急登の道が続く、鹿の真新しい足跡を辿っていくと前方の藪で鋭く鳴き交わす声が聞こえた。大岩の左手を巻いて岩の上に出ると、見晴らしがきき大菩薩湖が見えた。どうやら今日は雲の取れそうにない一日になりそうだ。



牛奥ノ雁ケ腹摺山に到着、小金沢連嶺・南大菩薩の縦走路なので登山者が行き交う。

お昼には未だ早いので黒岳に向かう。賽の河原に下る山腹はススキの原だ。冷たい強風にススキ穂が波打っている。賽の河原は笹原に変わっていた。





川胡桃沢の頭を過ぎて日本庭園のような細尾根をたどると黒岳に着いた。大峠・雁ケ腹摺山に続く尾根道を確認しないまま空きっ腹を抱えて場所捜し。





白谷ケ丸を過ぎた草っ原の南斜面の岩陰にお店を拡げた。岩塊が点在して、もう少し陽差しがあると素敵なパーティ会場なのに。山に戻ってきたS君へのささやかな歓迎会と称して缶ビールを開け、具たくさんラーメンをすする。

見渡す湯ノ沢峠にあった電波鉄塔が無くなったのは通信技術の進化のせいか。湯ノ沢峠を右折すると避難小屋を見て林道に出る。

小屋の後ろから焼山沢沿いの余り踏まれなくなった道を下って林道に出る。さらに林道を延々と降りてバス道路に出る。左に折れてすぐに、やまと天目山温泉の屋根が見えてきた。





日川林道入口9:42…雨沢10:08…木段・牛奥ノ雁が腹摺山北西尾根入口10:12…大岩10:56,11:10…牛奥ノ雁ケ腹摺山(1990m)11:20…川胡桃沢ノ頭12:02…黒岳12:32…白谷ケ丸12:52…休憩13:05,14:05…湯ノ沢峠14:15…避難小屋14:20,30…(焼山沢沿い)…林道15:07…やまと天目温泉BS 15:58,16:10乗車

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釈迦ケ岳から御坂黒岳

2012-10-07 | 山行
10月7日(日) 元々、Sさんが計画していたのだが直前で行けなくなり一人旅。アクセスの悪い芦川に河口湖からバスが出ると聞いて興味があった。

昼過ぎから晴れとの天気予報に期待して小雨のなか玄関を出たのに河口湖駅舎の外はまだ冷たい雨、熱いうどんを腹に収めようにも吉田うどんの歯ごたえはナンジャ、四角い太麺の腰の強さは。

⑤乗り場にハイカーが並び始めたので雨具を着込んで行ってみると「天下茶屋行き」で「上芦川行き」9:38発は私だけ。バスは湖を左に見ながら、大石へ。ペンション村を一回りして、7%の勾配を喘いで登る。新しい若彦トンネル(2010春開通)は地図に載ってない。雨上がりの緑の谷間を下って「芦川・農産物直売所」(すずらんの里)は地図上の上芦川だ。この谷の源流域、日向坂(ドンベイ)峠の下辺りにすずらんの群生地があるらしい。

折角着込んだ雨具を脱いで集落の細道を歩き始める。集落を抜けた右岸の舗装道路は日向坂峠を経て左岸の尾根を巡って新道峠に行けるらしい。40分ほどで釈迦ケ岳登山口を左に折れると簡易舗装がまっすぐ登っていた。



さらに山道を30分弱で鞍部に登り着いた。道標の右手35分釈迦ケ岳—左手0分神座山の案内につられて左へ。ガスと視界のない雑木の山頂で腹ごしらえして釈迦ケ岳へ向かう。一瞬、雲が切れて日がさし紅葉しはじめた岩峰が見えた。たくみに作られた道を辿り約10cmφもあるロープの垂れ下がった岩場もあった。

釈迦ケ岳山頂には、流行の山ガールが3人も突っ立っており晴れ間を待ってるらしいのでシャッターをお願いする。ハイカーが続々と上がってくる。皆んな日向坂(ドンベイ)峠に車を置いて来ているようだ。

府駒山(1562m)を経て峠(1430m)に降りるとゲート付きの舗装林道が越えていて路肩に数台ずつ駐車していた。黒岳側に入ると黒木が鬱蒼として踏み跡も薄く深山の雰囲気だ。

上部にはブナ林があり気分もよい。古い看板に御坂の文字があり黒岳の一角に登り着く。山頂には鍋を被せた標柱があり新道峠--日向坂(ドンベイ)峠とある。雑木に囲まれて景色がない。

南200mに見晴らしとの表示あり行ってみると目前が開けて足元に河口湖とあいにくの富士山の裾野の眺望。ここが標高差およそ1000mの南尾根の入口だ。

山道は明瞭だが急坂で両手両足フル使用で樹林の尾根を標高1450m付近を目指して降りていく。途中、「至 広瀬」の板とトラロープが多数付いていた。

「御坂トンネル」と手書きされた木片の先に広瀬分岐があった。若いカップルを追い越すと植林に変わってしまいまもなく廃物廃車の置き場に降りた。右手の沢を渡ると舗装道路で日帰り温泉「野天風呂天水」に到着した。バス停は10分ほど下の三叉路(信号)左に「久保田一竹記念館前」で河口湖行きに乗れる。


上芦川10:30…釈迦ケ岳登山口11:10…鞍部12:00…神座山(1521m)12:10…(鞍部)…釈迦ケ岳12:45…日向坂(ドンベイ)峠13:36…黒岳山頂14:47…見晴台14:58…御坂トンネル分岐15:52…広瀬分岐15:56…野天風呂天水16:40 
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