9月15,16,17日 大型台風の沖縄接近なるもクソ暑い太平洋高気圧による前線の迂回を信じて玄関を出る。東京駅から長野へ。アルピコの特急バスで五竜遠見のBSに降りたのは我々だけ。
1日目 ともかく朝発ちでAM10時前に現地に着いた。ゴンドラ・リフトと乗り継いで
地蔵の頭より遠見尾根を雲底目指して出発した。
白岳分岐よりガスの中に煙った五竜山荘の赤い屋根が現れた。
狭いテント場がなんとお一人様テント多数でなお窮屈。今回、軽量化で小屋食を予定したが、宿泊者にしか名物カレーライスは出さないとのこと。ロング缶を買い込み乾杯と第一夜はや早速、予備食のお世話に。断続して降っていた雨が止むと素晴らしい星空になった。
2日目、ご来光目当てで五竜山頂は満員。雲海に赤い光が射し込みまもなく影五竜が。真っ黒いシルエットの後立稜線の先に鹿島槍が見え金色の朝日が行く手を照らす。
ここより早足の女性軍のA班と遅速のB班に分かれ、ウサギさん達は脱兎のごとく、亀さん達はゆっくりその後を追う。各々2人連れの行動なので安心だ。
朝日に金色に染まった急な岩道を降りて振り返ると五竜がそそり立っている。秋の青空に後立稜線のコントラスト、向かいの立山・剱の稜線が続き。
キレット付近でガスが上がってきたが露岩も濡れることなく、体力勝負で鹿島槍に這い上がる。カメラを出す余裕は無かったが。
向かいの立山・剱連山も大きくはっきりと視界に広がる。吊尾根では待ちくたびれたA班が、北峰往復に行く。
コースガイドと大差なく休憩入れて10時間で冷池テント場に着いた。
鹿島槍で感激の握手をして人混みをかき分け下山にかかる。
冷池山荘も満杯なのでその晩もテント泊、但し、食事あり。
3日目、お弁当を受け取り暗いうちに出発。小雨のなかを爺ケ岳へ。
山は草紅葉が始まり雷鳥夫婦も胸から冬毛に変わり始めていた。種池山荘を経て一気に扇沢に下った。
下界はなんともクソ暑い残暑だった。
9/15 長野よりバスで五竜遠見、ゴンドラ・リフト乗り継ぎ 地蔵の頭11:05…大遠見13:00…五竜山荘15:30
9/16山荘4:15…五竜岳5:24…キレット小屋9:10…鹿島槍ヶ岳12:20…冷池テン場14:00
9/17冷池4:40…爺ケ岳中峰5:57…種池山荘7:10…扇沢橋9:30
大町温泉で汗を流して、アルコール混じりの水分を補給して再び、長野から帰京した。