山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

易老渡より光岳

2010-08-29 | 山行
8月28,29日 およそ、一年半振りにお泊まり山行に参加した。南アルプス南部の光岳に一泊二日で入山した、稜線では、久し振りに重厚な南アの山並みにしばし、みとれ感慨深く見入ってしまった。

それは初めて入った33年前の遠山川へは、本宿より廃止された森林軌道跡を一日、延々歩いて西沢渡に入ったものだった。それを思うとマイカーで遠山川右岸の険しい山腹にへばりつく下栗の狭い村道をジグザグに通過するものの、遙か眼下の河床の易老渡に簡単に到着してしまったことの驚きと感動。

前夜、新宿を出発して途中のSAで仮眠して、中央道・飯田ICで降りて上村に向かう。鄙びた山里の村道の先に突如巨大な高架道路が出現した、目下無料の矢筈トンネルを通り抜けると上村のR152に出る。上島トンネルより下栗方面に入ると、所々ガードレールの無い部分もあり、眼下遙かに遠山川の流れが光り、目の前には南ア主稜が手に取るようだ、ひたすらすれ違い車の無いことを祈る。北又渡の発電所を過ぎてまもなく川岸の林道を易老渡に着いた8:40。Pは満車状態、林道はさらに便ケ島まで伸びている。

炎天下の林道際で身支度を終え橋9:05を渡り、我々4人は樹林のなかの標高差1500mの急登に取り付いた。水場が光岳まで無いので、水は各自3L以上が課された。深い樹林のなかの道を面平10:55、馬の背13:30、そして易老岳(2354m)の分岐14:40着。山頂にも数張りは可能だが、奥の樹林のなかの寝心地の良さそうな地面に幕営した。さっそく乾杯から始まるセレモニーの開始。

翌日、4時起床、テントはそのままに朝焼けの空を確認してから出発5:25した。朝の斜光に浮かび上がる光岳と樹木の美しさを眺めながら今日は快適な歩行、湿った山窪の三吉平を過ぎ、冷たい空気の溢れる谷すじを登りきると光平?と勝手に命名した静高平6:45に飛び出した。この時期、涸れてる筈の水場には清冽な美味い水が流れていた。

真っ青な青空、広く拡がる緑の草原、左手の白ザレの高みがイザルガ岳、木道が敷かれた正面奥にに光岳小屋があった。12,3年前に建て替えられた県営小屋、昔の記憶にある平っぺたいプレハブ小屋を一新、ログハウス風の小屋に到着8:35した。リーダーが乾杯用の600円缶ビールを買い込む間、振り返れば聖岳から連なる懐かしい山並みだ、上河内、茶臼と、聖と兎の鞍部には赤石が、さらにイザルガの右には富士も見える。それから10分ほど先の山頂へ。









昔より刈り払われずっと視界のよくなった山頂7:50、さらに南面の展望台に移動して乾杯してしばし休憩7:50,8:30、ここからは遠州灘と南ア・深南部の起伏が見おろせた。日の高くなった往路を
戻り易老岳(2354m)の分岐には10:15着。茶臼から軽装で往復するハイカー多数。そしてテント撤収して10:45下山。行きの急登を実感しながら下降して面平12:10、遠山川の橋に降り立つ13:00。

炎天下の易老渡から再び、ハンドルを握りしめ下栗の山村を通過して上島トンネルに戻りR152を下り、道の駅「遠山郷」へ。併設かぐらの湯で素早く汗を流して、中央道に向かう。明るい内(17:30頃)に高速に乗ったのに、夏休み最終週末渋滞とかで新宿に22:40着。やはり、遠山郷は遠かった。



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日の出山 北尾根

2010-08-22 | 山行
8月22 日(日) 猛暑の日々が続いている。クーラー部屋に避難しているのも身体に良くないので、汗かき山行に行く。今日は、松浦本・静尾根12P

御岳着8:50、中高年の乗客のほとんどがホームに移動した、人気の山らしい。水飲み場でプラティパス2.5Lを2本満タンにして、歩き出す。駅前の御獄橋の左袂から多摩川左岸沿いの歩道におりる。カヌーの若者達がいかにも涼しげだ。二つ目の神路橋を渡り吉野街道に出ると大きな赤い鳥居9:27だ、御獄神社参道入口で御獄ケーブル行きのバスはここを左折する。





じりじりの陽差しを後頭部に受け参道をまもなく、見落としそうな小さな光仙橋9:30に着く。ここが日の出山北尾根の入口、狭い石段から暗い杉林のなかの急登が始まる。景色は見えない、風も吹かない、蒸し暑い、今回の目的にピッタリの山道だ、標高270mからスタートして約600m強の登りだ。標高600m付近から岩がゴロゴロしだすと、そろそろ杉林も薄くなってくる。露岩地帯を過ぎ700m付近からやっと自然林の気持ちのよい登りになる。800m付近のコブ上で昼に間近だが、頭上の日の出山山頂の混雑を想い軽く休憩することにした。しばし森を抜ける風を味わう。

頂上の気配に見上げると木立の間に手すりが見えた、直登せずに左手に回り込み縦走路から山頂に上がった12:00、予想通りあづまやとか、日陰にはハイカーが鈴なりで入り込む余地は無かった。北側の日陰に降りて1時間ほどコーヒータイムと昼寝で過ごし往路を下山した。プラティパスはペシャンコにして収納し、光仙橋まで1時間、多摩川沿いの歩道の木陰で汗ビショ衣類の着替えをして、ゆっくり駅に戻った。体重2kg減。

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同窓会

2010-08-17 | 楽しい時間
学校を卒業して40年、在学中に入っていた同好会の山の会の面々が揃った。山の会の顧問をしていただいていた先生(助手)達を中心に、後輩達含めて17人。

外堀を見下ろす6Fのレストランの一室。プロジェクターでスクリーンに映される画像の人気はやはり、在学当時の山行の若々しい場面だ。

おきまりの近況報告では、健康維持の問題で盛り上がり、健康のために再び歩き始めた人が多く嬉しい。夢と目標を話す者に一同「オッ」と賞賛のまなざし…。

涼しく楽しい数時間があっという間に過ぎ、再び、日が暮れたものの熱気のさめないビル街に散っていった。
幹事さん、また来年もよろしく。
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東京湾大華火祭

2010-08-15 | 楽しい時間
2010年8月14 日(土) 今年も東京湾大華火祭(東京・晴海)尺5寸玉(直径45cm)10発や尺玉(30cm)など、計1万2千発が夜空に大輪の花を咲かせた。15日朝日新聞朝刊

夕べ夜7時を過ぎると腹に響く連続音が伝わってきた。階段を駆け上がってベランダに飛び出して見る。うっ、と見渡す…が何も。少しして饗宴の始まり、飯田橋の法政大学の高層ビルの右手にポカポカ始まった。時折、円形に大輪が咲き誇り、ビル群の暗がりに沈む。昔は、隅田川の花火も神宮や靖国神社の花火も見えたっけと母と話す。

花火見物大好きのカミさんは、今夜は諏訪湖だとか。やれやれ

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千足から養沢 ( 関東ふれあいの道) 

2010-08-08 | 山行
8月8 日(日) 日本中、連日記録的な猛暑の日々が続いている。こともあろうに大汗を流す訓練?に参加した。昔は夏山訓練のなかにそんなこともあったような。
Iさんの関東ふれあいの道シリーズに同行したのだ。バスを檜原村役場BSで下車、北秋川沿いに歩き出し、払沢入口にあるトイレと東屋で準備を整えた。炎天下、9:45タオルをまき直して気合いの入ったIさんの後を追いかける。


千足でペンキの剥げかかった「ふれあいの道」の標識で右折し神社を見て簡易舗装の林道をしばらく歩き、山道に入る。天狗の滝と綾滝を杉林の間に横目で眺め急登に汗を流す。暑い上に風はなく蒸し風呂状態だ。多摩川河岸と異なり標高も低いし南面なので、秋川河岸は余計に暑いのかもしれない。ようやく11:20馬頭刈尾根の大岳への縦走路に出た。つづら岩の足元で休憩をとる。いつもの岩トレ会場に客は無し。この時期、会場上部は釜焼きの表面のよう。

尾根道を辿り富士見台12:10、雲間に見落としかけた富士の頭を見つけ由来を知る。大岳を見納めて樹林のなかをぐんぐん下り大滝を見降ろし、林道に出る。採石場を過ぎると真っ暗な山林に抱かれた養沢神社に到着14:00した。あいにくバスは約1時間後、歩く元気も失せ、赤い欄干の橋の下で着替えて残りの水分と残飯を処分しながら川風に涼んでいた。
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