山のあれこれ

山の楽しみのあれこれを紹介していきたいと思います。

奥多摩/水根谷(三本ケヤキ沢右岸尾根)から榧ノ木山(1485m)

2019-05-27 | 山行
2019年5月27日(月) 新緑盛りの榧ノ木尾根を訪れる。好天続きの5月末30℃越えの月曜日、平日なのでバスが鴨沢行しかなく水根へ。以前から気になっていた水根谷から榧ノ木尾根に上がることにした。

水根キャンプ場のおばさん宅裏手から水根谷林道が始まる。時間はAM9時過ぎだが陽射しがキツイ。植林帯が過ぎると新芽が開いた自然林が眩しい。ワサビ田跡まで来ると水根谷の川床はすぐそこで白く飛沫が美しい。丸太橋で右岸に渡ったところで大休止。両岸が狭まり見上げた空を黄緑色が覆う。







榧ノ木山と石尾根の六ッ石山を結んだ辺りの水根谷から緩い枝尾根と1101m点の尾根のあいだに水根谷林道の点線が食い込んでるのが三本ケヤキ沢で右岸尾根末端が標高1000m付近。見上げると傾斜のゆるい尾根から新緑の木立が誘ってる。

落ち葉たっぷりの柔らかい足もとを踏みしめて登って行く。広い凹地やら鹿糞の目につく雑木林、艶めかしい姿態のブナがあったりして楽しい。


岩屑の登りをしばし頭上を目指すと榧ノ木の尾根道に出た。右手の高みを目指して行くと道標があり南西に落ちる急な尾根はノボリ尾根を分ける。巻き道に入らず尾根を辿るとブリキ板に釘穴で書かれた榧ノ木山(1485m)の山名板があった。





新緑が降り注ぐ自然林の榧ノ木尾根を下る。夏から秋にかけて鬱蒼と樹木が茂り不気味な様相をも見せる尾根も今は明るく爽やか。

熱気が溜まった倉戸山を素通りして下りかけたら汗だくの今日初めてのハイカー(若者)に会う。ショートカットして、いつもの大麦代公園から足元に湖を眺めながら一休みしてから奥多摩湖BSに降りた。




奥多摩駅BS 8:42=水根BS 9:00…水根谷林道入口9:20…ワサビ田跡10:31,39…丸太橋右岸10:40,11:00
…尾根末端(1000m)11:15…榧ノ木尾根(1440m)12:51…榧ノ木山(1485m)13:00,:15…倉戸山(1169m)13:57
…大麦代公園ベンチ14:40…奥多摩湖BS 15:00,15:23=奥多摩駅15:38  歩:6h

奥多摩駅で電車に乗り遅れた。見ると駅舎の2Fに魅力的な看板。ホームの見えるスタンドでキンキンの生グラスを
仰ぐ、次の電車まで至福の時間・・・。
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会津/窓明から会津駒ヶ岳

2019-05-11 | 山行
2019年5月11,12日 この2000年の初めから、5月の春山は東北や尾瀬とか南会津の山々を歩いてきました。それは何より、たっぷりの残雪と暖かい日差しと新緑の美しい山裾があるから。GW前後の静かな南会津だったり尾瀬では、豊富な残雪と山里の八重桜や山桜とかの花々や道端の山菜の数々に魅せられてのこと。

前日10日に東北道=西那須野塩原IC=R352=道の駅「桧枝岐」アルザに到着したが、ここはテント泊禁止で止む無く隣の見通キャンプ場にテント(1人500円)を張った。





11日、始発バス乗車し小豆温泉を過ぎてから自由乗降区間の窓明山登山口(黄色い標柱)で下車。身支度して歩きはじめるとのっけからの急登で標高差400m鮮やかな新緑の中で汗を流す。トップ相原さんがタイミングよく小休止取ってくれて、たつみ沢山1162mに到着。新緑が消えブナに混ざってタムシバやマンサクが彩っている。残雪が夏道の両脇に見え出してまもなく雪道となり荷物が多いので1300m付近でアイゼンとダブルストックを取り出す。







家向山の西峰分岐の道標が落ちていた。木々の間から窓明山と三岩のでかい山腹が見えてきてぐんぐん登る。
何度か窓明を下りに取った以前の山行では、ブナ林を愛でる余裕があったが今日は無い。急登に差し掛かると若手との脚力の差が歴然、両脚が痙攣し始める。直下では雪庇を見上げながら過去に下りで迷った窓明頂上部の辺りを反芻した。





窓明山頂から丸山岳を俯瞰する、坪入から左手に尾根が落ち込み、高幽から盛り上がって白く繋いでいる光景が見えた。丸山岳は遥か彼方だった。



窓明からは尾根は南下し三岩を目指す。東側に雪庇が発達して割れ始めてるのでトップは樹林を縫うようにルートを取る。細かく上下するので再び、脚が攣り始めた。





大きな三岩岳東面中程の黒い樹林帯のなかで大石さんの声がして小屋発見。避難小屋は積雪で軒下まで埋まっており出入りは上の窓。付近には大勢の足跡がありキャンプ場にいた20人ほどの高校生達のようだった。近くにマキシム・テント設営し会旗と鯉のぼりを泳がせた。水作りは春山と思えぬほど雪がキレイでズッシリしていたので美味い水が多量に出来た。

道の駅(アルザ)6:04=会津バス=6:18窓明山登山口(保太橋760m)6:28…7:40たつみ沢山1162m…アイゼン履
く(1300m)8:45…9:47家向山西峰(1493m)…12:28窓明山(1842m)12:38…14:17三岩避難小屋(1840m)テント設営。
小屋に1名。水作り8L、食事準備、夕食17:30、消灯20:
予定:保太橋(7:00発)~6-7h~窓明、窓明(14:)~2h~三岩避難小屋(16:) 歩:約8-9hのところ
実施:    6:30 ➾ (6h) ➾12:30  ➾ (2h)  ➾  14:15    歩:約8h




12日 3:30起床-4:30撤収-5:30出発予定のところ5:20出発。
三岩岳山頂に男女がいて幕営したそうな。夕べは満天の星、さぞや素敵な晩だったことでしょう。





三岩の肩からは坪入から丸山にかけてのうねりが見えるし、大戸沢岳越では春霞の尾瀬に燧岳が見えてきたし素敵な稜線漫歩だった。駒直下で一息いれさせていただき会津駒ヶ岳山頂に立つ。一ヶ月前は頭しか見えなかった(ヤマレコ各氏の投稿記事)標柱が1m半も出ている、ずいぶん沈んだものだ。綾部さんは初登頂とか、全員の写真を納めて即、下山。




春霞の尾瀬ヶ原に燧岳と至仏岳が並び目を凝らせば景鶴が黒い。幾年も遊んでもらった山域に今年も来られた。
私には体力的に、縦走はきつくなった。今回、相原さんに終始、パーテイをリードしていただき感謝。お天気にも恵まれ予定時間内に下山できた。



朝からの日照りに雪はグサグサ、駒の小屋をショートカットして滑るように下降、時々シリセードも混ぜながら。樹林に入ると続々とハイカーが上がってくる。急坂になりジグザグ道が始まると残雪は終わり泥道、これは春山の常。階段降りれば林道歩きが始まる、名残りの新緑を楽しみ遅出のお土産用のフキノトウを摘みながら国道に出る。
相原さんはアルザまで車回収に、3人は八重桜が満開の桧枝岐を駒の湯に向かう。お風呂で今日が桧枝岐歌舞伎の日だと聞く、夕方6時の開催では残念と言うしかない。



小屋(1840m)5:20…6:05三ツ岩岳(2065m)6:20…9:57会津駒ヶ岳(2133m)10:05…12:45滝沢橋(930m)
  予定:小屋(5:00発)~4-5h~駒ヶ岳、駒ヶ岳(10:00)~2-3h~滝沢橋(13:00) 歩:約6-8hのところ
  実施:  5:20 ➾ 4h40 ➾    10:05 ➾ 2h40 ➾ 12:45   歩:7h20
その後、駒の湯で汗を流し、前沢曲家集落のお蕎麦屋で食事して、全員乗車で帰京しました。

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