ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

3/14日葦毛(いもう)湿原と背後の尾根を歩き石巻山まで その2:尾根から一旦降りて葦毛湿原内を散策

2019-03-16 09:29:01 | 草花
この日は朝の気温が相当冷え込んでいたようでした。昼間には気温が回復するという予報でしたが、今度は冷たい風が割合強く吹き、それがために、暑さを感じることなく、快適に歩くことが出来ました。
空模様はすっきりとは晴れずに、たまに薄く日が差す程度でしたので、明るい日差しを好む種類の花は開き切れないのではないかという心配を持ちながら歩いていましたが、その心配が当たってしまったようでした。

この稜線上では頭上に送電線が張られていて、電線が風を切る音がほとんど常に聞こえていたようで、いわば伴奏付きで歩いているようなものでした。
遠くへの視界は必ずしも良好ではないのですが、悲観するほどの悪さでもありません。春の空というものは一筋縄ではいかないものですね。

今回は稜線から、一旦葦毛湿原まで下り、湿原内の花散策をしてから、再び稜線に戻ろうとするところまでをレポートします。

ヒトツバ ↓

シダ植物のヒトツバが出てきました。稜線上ではこの植物が時々現れてきます。



”カンアオイ” ↓

根際をかき分けると花が一つ見えて来ました。



字が読めない木札 ↓

確かこのあたりに「富士見スポット」があったはず・・・?と探していると、木の札がありました。
この木札に「富士山が見える」旨記されていたような気がします。 更新せずに放置されているということは・・・・・いろいろと想像をしています。



ヤブツバキ ↓

ヤブツバキの花は流石に最盛期を過ぎたようです。至る所で地面に散り敷いた光景を目にしました。




カタクリの葉 ↓

カタクリの花にはまだだいぶ早いようで、蕾が上がって来ていません。



ミヤマシキミ ↓

ミヤマシキミは未だ蕾ですが、あと二週間もすれば咲いてくることでしょう。



送電線と鉄塔 ↓

この時は青空になっていますが、一日を通して概ね曇り空でした。風も比較的強く吹いていて、電線が「ブーブー」と歌を唄っていました。


赤岩尾根 ↓

赤岩尾根と対面します。最終目的地の石巻山はあの赤岩尾根の背後にあります。



眼下に池と駐車場 ↓

池の向こうに駐めてある車が何台か見えていますが、あの場所が葦毛湿原の駐車場です。葦毛湿原は池よりも手前側にあります。 その高さまで稜線から下って行くことにします。



下って行く ↓

稜線から下り始めは、針葉樹の植林内を歩いて行きます。



花咲き案内人? ↓

下る途中でこの男性に出会ったことは幸運でした。この方は地元の、この山地をこよなく愛する方で、希少植物の在処をよく知っている方でした。
小生が二、三訊ねたら、進んで案内してくれたのです。この湿原には小生も長い付き合いをしてきましたが、この方ほどには詳しくありませんでした。



ヤマツツジ ↓

こちらではヤマツツジがフライングしています。



イチヤクソウ ↓

花咲き案内人さんにイチヤクソウの在処を教えてもらいました。小生は過去に一度だけ稜線付近でこれの株を見たことがありました。 案内されたここではイチヤクソウが10株ほど生育していました。



石祠 ↓

湿原に入る手前でいつもの石祠にお詣りして行きます。



ショウジョウバカマ ↓

湿原に入り、手始めに蕾のショウジョウバカマを見つけました。


花の開いたものも出てきました。まだ季節が早いのでしょうね、草丈は随分詰まっています。



アズマヒキガエルの卵 ↓

この時期に湿原内で必ず見るものです。



ハルリンドウ ↓

この湿原内にはこのハルリンドウの花を見るために稜線から下りてきましたが、日が差してこないことと、気温が低い所為なのでしょうか、目当ての花は開いては居ませんでした。

幾分気落ちしましたが、湿原散策はこれにて切り上げ、稜線に登って行くようにします。


ショウジョウバカマ ↓

やや陰地でもショウジョウバカマは咲いていました。色彩が清らかな感じがします。



ツルアリドオシ ↓

上記のショウジョウバカマの近くでこれも日陰の好きなツルアリドオシも出てきました。


昔の「防火帯」といって山林火災の延焼を防ぐために草木を伐り払って、燃えるものの無い地肌の帯を、山裾から稜線まで設けた箇所にやって来ました。
今から30年ほど前にはこの防火帯の中に小径があったのですが、月日の経過でその径は消滅していて、灌木がぼうぼうに生えてしまっています。
今回はそんなところを突破するのも計画に入っていて、「花咲き案内人」さんとはここでお別れして、小生は防火帯を使って真っ直ぐに稜線に乗り上げることに取り掛かります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする