年末、松田先生の演奏をCDはじめ、いろいろと繰り返し聴き、直接お伺いするに、都度、吹き方が違うので、大いに惑わされる。
大ベテランの生徒さんのM澤さんやK林さんの演奏も、それぞれ特色があり、この曲の多様さ、面白さに嵌ってしまう。 パッカリング・タングブロッキング奏法を織り交ぜ、2本のハープを巧みに操りながら、演奏者の色合いの曲に仕上げるので、皆それぞれ違う。 皆さんの演奏をよくよく聴きながら、自分の「Michelangelo」を創り上げたいが。
無論、1本のハープで吹く浅見先生編曲版も洗練されていて、原曲の荒削りな持ち味とは趣を異にし素晴らしく、ぞっこんだ。
定番曲と言えど、聴く人に訴え掛ける納得の演奏は、そうそうお目に、否、お耳に掛かれない。 そんなことを考えると、心に浸み込み、させられる30曲前後を厳選し、己のものにし、『私なりの特徴のある演奏曲に仕上げ、磨きを掛ける』ことが、何より大切だと考える様になった。
始めた頃、吹きたい曲をリストアップしたら160・70曲にも及び、先輩に笑われたことがあった。 今、改めて、折に触れ、厳選ピックアップした楽曲を数えると、優に50曲やそこらにはなり、いつの間にやら、また徐々に増えてしまう。 己独自の持ち味を示せて、心から魅かれる楽曲に磨きを掛けるには、この位の曲目数に抑えることで十分な様な気がして来ている。 あれもこれもで、結局、1曲も自分のモノになっていない状況からは抜け出そう。 もし、余裕があるのであれば、枠を広げれば良いだけの話。
「枯葉」「Georgia On My Mind」「St.Louis Blues」「夜のタンゴ」「El Condor Pasa」「El Choclo」「・・・」等々、「Michelangelo」も、それらの中の一曲。 10年やそこらは、あっと言う間だ。
時代を超える素晴らしい名曲は、世界中に数多あるが、今年は、中でも大好きな曲を テーマ毎に厳選、見直し、我が物として磨きを掛けよう。 「散歩のついでに、富士山に登れる筈はない」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます