昨9日(土)、第15回川崎ハーモニカ音楽祭を聴いて来ました。
15分の休憩を挟んで、前後各2時間、計約4時間聴いていました。
好きなんですね。
残念ながら、テン・ホールズで演奏された方は、たったのお一人と寂しい限りでした。
御年80歳で、71歳からテン・ホールズを手にし、厚木の若手指導者に師事、昨年は、「枯葉」、今回は、「Let it be」を演奏されましたが、素晴らしいですね。
私が初めてこのハーモニカ祭を聴いたのは、5年前の第10回目で、「病」に罹る切っ掛けでもありました。
自由が丘のクラブの先輩が、クロマティックで出演されておりましたが、出演の皆さん夫々実力がおありの様でしたが、なかなか普段の力を出し切れない難しさを感じました。
とは言え、彼の演奏は、抜きん出ていたと思います。
諸先生・指導者の方々や企画事務局の方々と交流を深められて、大変に有意義な日でした。
テン・ホールズは、10穴と極めて小さな楽器ゆえの宿命でしょうが、出せない音がある為、特有の技法でもってカバーしたり、単音の良さを生かす、或いは、和音の面白さを活かす、メロディーを活かしつつアドリブの面白さへ進む、或いは、長・短調の間のファージ―な音を醸し出すところに特徴があるようです。
極めてアナログ的なんですね、だから好きです。
まだ、初心者の域にあり、発展途上ですから、間違った理解があるやも知れず、ご勘弁を。
従って、これらの特徴を理解し、活かす演奏をして、テン・ホールズのある領域に到達することになるのでしょう。
これらを演奏の中で活かすには、毎日15分でも20分でも続ける練習と豊富な練習量による技法の習得と音楽的センスの磨きと表現、そして、何より「その人の総合的センス=個性」が大切なように思えます。
教則本が少ない上に、指導者の個性で違って来ます。
どこ迄習得、実践するかは、人夫々です。
一律に指導資格、という訳には行かないのでしょう。
だから、「難しい」と言われる所以だと理解し始めています。
「書道」の世界にも似たところがあります。
いや、他の世界を知りませんが、結局、どの世界も似ているのかも。