
金ばかりを借りて
歩き廻っているうちに
ボクはある日
死んでしまったのだ
奴もとうとう死んでしまったのかと
人々はそう言いながら
煙を立てに来て
次々に合掌してはボクの前を立ち去った
こうしてあの世に来てみると
そこにはボクの長男がいて
むくれた顔して待っているのだ
なにをそんなにむっとしているのだときくと
お盆になっても家からの
ごちそうがなかったとすねているのだ
ボクはボクのこの長男の
頭をなでてやったのだが
仏になったものまでも
金のかかることを欲しがるのかとおもうと
地球の上で生きるのと同じみたいで
あの世も
この世もないみたいなのだ
●
この達観!
真実ってなんだろう…と訝しんでしまう。
歩き廻っているうちに
ボクはある日
死んでしまったのだ
奴もとうとう死んでしまったのかと
人々はそう言いながら
煙を立てに来て
次々に合掌してはボクの前を立ち去った
こうしてあの世に来てみると
そこにはボクの長男がいて
むくれた顔して待っているのだ
なにをそんなにむっとしているのだときくと
お盆になっても家からの
ごちそうがなかったとすねているのだ
ボクはボクのこの長男の
頭をなでてやったのだが
仏になったものまでも
金のかかることを欲しがるのかとおもうと
地球の上で生きるのと同じみたいで
あの世も
この世もないみたいなのだ
●
この達観!
真実ってなんだろう…と訝しんでしまう。