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#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【池袋鈴ん小屋】BreathMark+栗原務+春野高広

2011-02-07 | MUSIC
BrethMark

2011年は精力的に活動すると宣言していたように、
今年はのっけからパワー全開なライブ数。

ボク自身はじめての3ピースだったので、
どんな様相かと思っていたのだけど、
やはり二羽さんはGroovyだ。

「んの次」以外の楽曲も
はじめてLIVEで味わって、
「ああ、バンドスタイルもええわなあ」と。

本人もみんなと奏でることに楽しそうで、
いやいや、今年は目が離せない。

次回は渋谷ROOTSで2月10日。

【山海塾】降りてくるもののなかで_とばり

2011-02-07 | ACT!
天児牛大、初体験。いや、初体感。
これほどまでに美しいとは。

人間は生まれながらにして「哀しい存在」であることを、
剃髪に白塗りの生まれたままの姿の群衆劇で表現された舞台。

生を授け、年月の堆積のなかで、
さまざまな感情を引き受けて、やがて死してゆく存在。

その背負い込んだ感情すべてを、
天児は身代わりとなって一身に受け止め、
舞うことで葬り去ろうとしていた。

その請負方が、半端じゃなく潔く、
61歳とは思えぬエッジの効いた存り方で
舞台にひとり屹立している。

他の演者を寄せ付けぬ、
強烈な存在感。

背負い込んだ感情を真摯にひとつひとつ
つむぐかのような、ぴーんと張りつめた動き。

舞を観ているだけで、涙が頬を伝う。

おおおおおお、なんと、美しいことだろうか。

これこそが、存り方。
すべてを請け負い、すべての感情に向き合った生き様。

「人間は生以前死以後を知らされず、
 ただ今存る現在を果敢に生きるしかない哀しい存在」

どこから来てどこへ行くのか。

天児牛大はその疑問をまさに体現していた。
今までの舞台芸術ではおよそ体感できないほど
センセーショナルなものだった。

合掌。

とにかく放心した。涙した。

 “ダンスは緊張と緩和によってつくられる。
  すべての生と変化の原理と同様に。
  赤ん坊は母親のお腹の中では浮いているが、
  この世に産まれ出るとすぐに重力がかかる。
  寝そべって、それから這い這いして、
  二本足で立って、そして一本足で…。
  ですからダンスは緊張と緩和の行為から始まるのです。”
    
          天児 牛大(Vogue Hommes 98-99号より)