#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【bozzo】東京で一年

2010-09-30 | CHINA
09月30日。木曜日。
冷え冷えとするグレイッシュな空。雨。
一年前の今日、この家に越してきた。
その日は、晴れ渡る秋空だった。

Bob Marley/One Drop

  感じておくれ、このOne Dropに
  まだ時間はあるんだから 
  終わりにしよう ジェネレーションギャップは
  だから感じておくれ この太鼓の音に
  リズムの中からビートが弾けとぶような
  システムへの抵抗さ

昨日は一日、写真を全紙大に引き伸ばす作業を
東新宿のWork'sというレンタル暗室で行っていた。

写真家の大沼ショージさんオススメの場所。
偶然にも現場で本人にも会った。

初めてレンタルの暗室を使ってみたのだけど、
自宅暗室では経験できない交流があって、楽しめた。

「いまだにこれだけの人が、写真をネガの紙焼きで試みてる」

そんな事実を肌で感じることができたし、
人の行う紙焼き作業を間近で見るなんて学生以来のことで、
どことなく秘所を見せ合うような気恥ずかしさがあったけど、
「こんなに硬く焼くのか…」などと妙に感心したりして、
純粋に写真表現の真髄を実践している高揚感があった。

なにより全自動の引伸機(驚愕)!

当たり前なんだろうけど、
こんなにシステマチックに作業が出来ちゃうのね。
自宅作業のなんとアナログな…と卑小な気持ちになりつつ、
全紙でもこれだけのピントとメリハリで表現できるのか…と、
自身の写真に対する創造意欲まで高まり…、充実の時間。

ああ、やはりボクは写真が好きなのね。

Bob Marley/One Drop

  奴らはこんなに世界を厳しくした
  毎日 俺たちは闘うんだ
  奴らはこんなに世界を辛くした
  毎日 人々が倒れていく
  
  神の教えを授けておくれ
  悪魔のやり口なんかじゃなく 
  だから 感じておくれ このOne Dropに

原点に戻るときは、Reggaeを聴く。
昨日も、紙焼きのあいだ、One Dropを感じていた。

One Dropとは、Reggae独特の2ビートを刻むギターの音。
1拍おいてチャカッ、1拍おいてチャカッ、と
カラダを揺らしたくなるあの後乗りのビートだ。

このOne Dropが収録されている「Survival」は
1979年、Bob34歳の時の作品。

翌年の9月に彼は脳腫瘍で倒れ、
1981年5月11日、36歳の若さで召されるのだけど、
この「Survival」は全曲がFightinngに溢れていて、勇ましい。

その中で唯一、Bobらしい素直さで
音楽主体の詞を歌っているのが、このOne Drop。
だから、聴いていると自然とカラダが揺れる。

それでも感じるのは、
彼が自分の立場を理解し、自らを社会にコミットしようと
声高にFightingしていた…ということ。

為すべきことを、ひたすら為す。Workとは、そういうこと。
必要にされている…ではなく、必要とされる。
その働きかけが素晴らしい…と、いつ聴いても胸が熱くなる。

来週(10/4-9)行われる山田圭一展は、
銀座ギャルリー志門で11時から19時まで(最終日は17時まで)。

ボクの撮った作家「山田圭一」全紙大ポートレイトと、
100×100の大伸ばしにされた写真も展示されるので、ぜひ。




Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする