#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【武田和命】Gentle November

2009-03-02 | TAIWAN
「武田和命」(1939.11-1989.8.18)

気分が滅入っていたので、
久しぶりに武田和命の「Gentle November 」に
耳を傾ける。

和製コルトレーンとして
JAZZ喫茶では定番のアルバム。

ボクもJAZZ喫茶バイト時代は
鼻白む思いで「鬱病サラリーマン」の
リクエストに応えていた。

1979年9月20、21日録音、埼玉。
武田和命 (Tenor Sax) 山下洋輔 (Piano)
国仲勝男 (Bass) 森山威男 (Drums)

A1.SOUL TRANE
2.THEME FOR ERNIE
3.AISHA
4.IT'S EASY TO REMEMBER

B1.ONCE I TALKED
2.OUR DAYS
3.LITTLE DREAM
4.GENTLE NOVEMBER

「鬱病のサラリーマン」になった気持ちで
あらためて聴いてみる……なんとも、いい。

沖縄出身のベーシスト国仲勝男と
山下洋輔のピアノがサポートに徹して
森山威男のブラシがクールに支える。

そのトリオの音の川の中を、
悠々と泳ぐかのように武田のsaxが響く。

まさにコルトレーン!
いいじゃないか、和製で!

これだけ骨のある「生きた音」を
ろうろうと吹ける男がいたか?

1964年にデビューして
その後10年間のブランクを経て
山下洋輔バンドで復活を遂げる。

49年の短い生涯。

薄倖のジャズマンとか云われているが、
これだけの名盤を残せたのだもの、
素晴らしいじゃないか。

sax吹きにしかなれなかった
そんな不器用な男の
タマシイ鷲掴みにする「生きた音」が
ボクは好きだ!

たまらんぞ、和命。

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【TAIWAN】国立中正紀念堂

2009-03-02 | TAIWAN
台湾の歴史や立ち位置は
えらく複雑である。

沖縄が一時、独立思想を持っていた時期があったが、

ここ台湾は「中華民国」として
半ば独立している。
(今年で民国設立97年。)

この国立中正紀念堂
蒋介石の死を悼んで設立された巨大なメモリアル施設だ。

「中正」は蒋介石の本名、「介石」は字(あざな)とのこと。

蒋介石は中国本土で国民党と共産党の内戦に破れ、
「中華民国」の遷都というカタチで台湾を統治した。

だから民主進歩党が政権を執った2000年以降、
「国立中正紀念堂」は「台湾民主紀念館」と名称変更していたらしい。
同じ理由で「中正国際空港」は「台湾桃園国際空港」となった。

しかし、今でこそ漢民族が全体の98%を占める民国だが、
この島には、もともと原住民がいる。

島の東部には、14もの民族が今も暮らしているのだ。

歌や踊りで有名な和声を持つ民族アミ族や、
首狩りの勇猛な民族タイヤル族など、
環太平洋地帯の原住民の源ともいわれる民族が
独自の文化で発展を遂げていた。

そう考えると、
この儀杖隊の交代儀式も
なんだかしらじらしく思えてくる。

…沖縄の境遇と近いものを感じてしまう。

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