#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

テンションについて

2007-12-27 | PHOTO
徹夜明けの昨日、茫洋としたアタマで本屋へ行く。
何気なく手にした「STUDIO VOICE」。

2008年を創る20人のクリエイターたち!
と題した特集が気になって、パラパラめくる。

その中に大橋仁は、いた。

彼のことは、写真家として常に気になっている。
クリエイター大橋仁の記事を読む。

日本の新進作家vol.6「スティル/アライブ」
に出展する写真について彼は語っていた。

オンナ、イヌ、ウミ。

それが、出展される作品の被写体だ。
パッと見、共通点が見えにくい…だろうと、大橋は答える。

「この3枚は、ボクのテンションが同じなんです。」
撮影したときのテンションが同じだから、この3枚を選んだと彼は言う。

「テンションを撮りたい。」
テンションと出会い、収めることで達成感が得られる。

「自己の世界観とか語る人がいるけど、狭いと思うんですよ」
他者と出会ってその人のテンションに触発された時の感動ほど、すばらしいものはない…と大橋は語る。



…そうか。

…自己に省みる。




写真をそのような媒介と考えたことがあっただろうか。
自己表現の域にひたすら留まり、トリミングを施すに重きを置いていなかったか。

他者の体温を感じて、
熱を帯びた自分が興奮してシャッターを切る。

基本的に写真を撮るときは、テンションが上がっている。
掃除機のように、周りの情景を吸い込んでいる。
しかし、そこまで対象の熱を意識したことは、…なかった。

大森克己のワークショップで学んだことは、なんだったのか。
…そんな自省の声が、聞こえてきた。

いかん、いかん。
感性が摩耗してきた。





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ニュー・シネマ・パラダイス

2007-12-27 | BOOKS&MOVIES
またもや年末に、感動の映画に遭遇できた。
2006年は歓びを歌にのせてで。
2007年はニュー・シネマ・パラダイスで。

こんな映画を見過ごしていたなんて。

映画になぜこれほどまで魅了されるのか…
そんな思いがすべて詰まった、珠玉の作品だ。

小学生の時に初めて映画を観に行って、
その魅力にはまり、チラシを集めた記憶が蘇る。

当時は映画チラシを専門に扱うお店もあって、
昔の映画に思いを馳せるべく、1970年代のチラシを買い漁った。

まだビデオレンタルも普及していなかったので、
過去の映画は名画座で上映されるのを待つしかなかった。

スティーブ・マックィーンや
ダスティン・ホフマン、ポール・ニューマンなど
アメリカ映画のスター達が輝いていた時代のチラシを眺めては、
どんな映画なんだろう…とイメージを膨らませていたのだ。

あのときのときめき。

映画館で始まり、映画館で終わる
そのストーリー構造といい、
情感を煽るエンリオ・モリコーネの音楽といい、
「映画ってなんてすばらしいんだろう」…と全肯定したくなる映画だ。

子供のときの純粋な感動を、
この映画は蘇らせてくれた。

巡り会えたことに感謝。

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