BSで毎週水曜20時に市川雷蔵の「眠狂四郎シリーズ」を放映しています。次回は1966年の8作目で全12作となります。
市川雷蔵は1969年に37歳で他界しました。「眠狂四郎シリーズ」は1963年から始まりましたが、雷蔵は1961年には下血しています。大腸がん肝転移で他界しましたのでシリーズを通して闘病していたと推測されます。1964年には「下痢に悩まされている」と話していたそうです。
1969年の最終作では体力の衰えが激しく、立ち回りの場面は吹き替えの役者が演じたそうです。スープも喉を通らなくなるほどの衰弱ぶりだったとか。年内に亡くなっています。
大腸カメラは1970年代からですし、肝動脈塞栓術・ラジオ波焼灼術・エタノール注入法もなく、IMRT(放射線)どころかCTスキャンさえ出来ない時代です。分子標的薬も存在しません。
今では、大腸がんは進行が遅くステージⅣでも転移した肝臓手術が可能です。しかし当時は下血から7年間、放置に近かったと思われます。
亡くなる前年の1968年には撮影中に下血、手術した医師から「半年余りの間に再発する」と言われたそうです。既に腹膜播種し腹水も溜まっていたことでしょう。
既に色々と覚悟もしていたであろう7作目あたりからは、笑い顔に影があって渋いです。
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下腹部でも末期には痛みが厳しくなります。
「難治性がん疼痛に対する神経ブロックの地域連携体制(背景)」がん研有明病院(リンク)では、有効な「腹腔神経叢ブロック(内臓神経ブロック)」が全く行き届いていないことが分かります。
全国の「腹腔神経叢ブロック」可能な病院です(リンク)今後は増えていくと思いますが現状では少ないのです。
関東で可能な病院は以下です
緩和病棟を備え、内臓神経ブロックが可能な病院は僅かです。埼玉には存在しないので都内の駒込か有明くらいしかありません。
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