フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

コナギ(小菜葱)が葉の下に青紫の花を咲かせています

2008年08月18日 11時01分22秒 | 花の和名
水田雑草は午前中に咲いて午後には閉じてしまう花が多い。涼しい内に農作業を済ませるお百姓さんの目を楽しませて共存を図っているのだろうか。

このように水田の農道際に植えられている?事も多い
そんな花の代表の一つがコナギだ。紫色の清楚な花を奥ゆかしく葉の下に咲かせる。花径は約1.5㎝で7~8分くらいで平らには開かない。

雄しべは1本だけ大きく紫色の葯をつけます
花や葉が全体的に大きく花が葉の上につくミズアオイは戦前農村の風物詩だったというが、農薬によってほとんど消滅してしまった。その古名が菜葱でそれより小型なので小菜葱。

堤防内の水田は稲穂をたわわにつけ間もなく収穫の時を迎えます

2008年08月15日 07時35分01秒 | 花の和名
荒川堤防内の水田では稲穂がたわわに実をつけていて、あと10日もすれば稲刈りが始まる。
昨年は台風9号が9月6日に襲来して河川敷はすべて2メートルくらいの濁流の海と化した。10年に一度くらいの割合でこのようなことがあるようだが、その経験から昭和水田のほとんどが8月末までには稲刈りを済ませていた。堤防の外側よりかなり早い収穫だ。

黄色く色付いた昭和水田の真中を走り抜けます
その水田の際には大きな人面型の葉のオモダカが茎に沿って白い花をつけている。黄色い雄しべの雄花を上に緑色の雌しべの雌花が下方につく。面白い葉に清楚な白い花がつき稲には悪影響を与えないようで田によっては一箇所にまとめている所もあり、農道を通る人達の目を楽しませている。

細葉の面長のオモダカです

葉の縦も横も大きいジャンボオモダカです

荒川自転車道は除草され、河川敷には迷惑外来植物が繁茂しています

2008年08月09日 19時10分49秒 | 花の和名
昨日今日と日の出前後に荒川に向ったが、朝の爽やかさはあまり感じられなかった。温暖化の影響なのだろうか。川沿いの並木の下を走ると羽化したばかりの蝉や小鳥が慌てて鳴きながら飛び立ち、中にはぶつかってくるそそっかしい蝉もあった。

荒川自転車道迂回路は早朝からツーリングのグループや個人が見られたが、ウィークエンドに備えて道路際の除草がされてきれいに走り易くなっていた。

オオブタクサ(大豚草)が背の高い所では2.5mくらいに伸びてアチコチで繁茂している。今は目障りなだけだがこれが花をつけて花粉を飛ばすようになると思うとゾッとする。

堤防の斜面は見渡すかぎりオオブタクサの競演です
そしてオオブタクサに加えアレチウリ(荒地瓜)が伸び始め、オオブタクサを覆い始めている所もある。アレチウリは特定外来生物に指定され、両者とも北アメリカ原産で日本には飼料や穀物に混入して、1952年に静岡県清水港で侵入が確認されたという同期生だ。
以来全国に広がり荒川堤防上で再会を祝しているのか、覇を競っているのかいずれにしても迷惑な雑草達で、できれば共倒れになってくれればと思うがとてもそうはいきそうもない。

オオブタクサが眺望を楽しむとアレチウリがより高く這い上がりました

荒川自転車道迂回路沿道は大きな植物でいっぱいです

2008年08月05日 12時42分49秒 | 花の和名
早朝の羽根倉橋からの荒川自転車道迂回路は通行が少なく左右の観察も落ち着いてできた。7月27日の日曜日は朝7時前には少年野球の車で混雑し、ツーリングの自転車も多かったのがウソのようだった。
竹薮や反対側のネットに絡んでいるカラスウリは白い縞模様の緑色の果実をつけていた。よく見ると葉の裏側にはたくさんついている。同じようにクズの花も葉の下に多く咲いて顔を出しているのは氷山の一角だ。

メマツヨイグサは午前6時前でも花はすっかり萎んでいたが沿道を飾っていた。

朝から蝉が騒がしかったが、よく聞くと主流はシャカシャカシャカと乾いた鳴声だ。頭上を見上げると子供の頃にはほとんど見なかったクマゼミだ。この2~3年で、ヒグラシやツクツクボウシの声も聞かなくなった。蝉の世界も確実に変わっている。


田島ヶ原サクラソウ自生地ではコバギボウシが見ごろを迎えています

2008年08月03日 10時36分42秒 | 花の和名
今田島ヶ原サクラソウ自生地はヨシとオギなど背の高い植物が繁茂して通路にまではみ出しているが、そんな中でユリ科のコバギボウシが見ごろを迎えている。

同じギボウシ属のオオバギボウシとの違いは花の内側の濃い紫色の脈が目立つ事。
この花の蜜は筒の底に隠されているので蜜を吸えるのはマルハナバチに限られるようだ。そして雄しべ雌しべの先が上向きなのは出入りする度にお腹に触れて花粉を媒介してもらう為という。

コバギボウシ(小葉擬宝珠)は蕾の形が橋の欄干についている擬宝珠に似ているからといわれるが、いずれもギボウシュが訛って花はギボウシ、欄干についているのはギボシと発音されるのが一般的のようだ。