Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【ルノーな話】ルーテシア1・RNで真夏の夜の東京を走る。

2010-09-01 | ルノーな話。



ちょっと前の話になりますが、
メルボルン在住の菱仲間で、小型車愛好・黒バンパー愛好・海外商用車(日本性も含む)
愛好・日本車の海外仕様向けに興味深々...など、
ieとも嗜好・思考・指向の共通点がとても多い《》nekさんが
帰国されていた間の貴重なお時間をお借りして、
《》nekさんの愛車・ルーテシア1(クリオ1)1.4RNに思いきり乗せていただく機会がありました!


蒸し暑いというか、炎暑の夜でしたが、わざわざこちらのほうまで出向いていただきました。
そして待ち合わせしたファミレスで夕食していろいろと濃厚な話をしたあと(^^;
駐車場でいよいよルーテシア1とご対面...!
2年前?のドイツ村で見かけた以来。うーん、やっぱり小さいし、かっこいい。
フェンダーのデザイン、つるんとした前開きのボンネットなど、ディティールもいいね。




エアコンが効かないというルーテシアでしたが、さすがに夜にもなると暑さも少し和らぎ、
窓を全部開けたイエローバルブのルーテシアでのドライビングは
なんだかいろいろと無くしていたものを思い出させてくれるような、
鮮烈な体験でした。

《》nekさんにステアリングをゆだねていただけたので、都内をぐるぐる。
AT改MTのルーテシアは、1tをラクに切る車重には1.4LOHCでも十分なパフォーマンス。

吹けがいいのにトルクフル、そしてなぜかOHVのような
「いかにもちょっと前のルノーエンジン」というフィーリング&音に涙が出そうな
E7J「エナジー」エンジンは、全然神経を使わないイージーなクラッチワークを可能とします。


昔よくクルマに乗って都内をぐるぐる回っていたとき、いつもなぜかひきつけられて来てしまっていた場所、新宿。
今回も自然に向かっていました。






新宿でも西口側は緑も多く、高層ビルは数おおけれど乱立はしておらず
微妙に崩れた程度の秩序をもった感じでそれぞれが存在している感じが気持ちいい。
都庁の前の道路も、オレンジ色の街路灯もふくめてなかなかのロケーション。



暑さもだいぶ和らいできたし、もう少し乗りたいので、そのまま表参道へ...。
もちろんどこにも行かず、クルマと表参道の景色のマッチングにほれぼれ
(しかも2人で^^;)していたのみでしたが(汗
これで街路灯がオレンジ色とかだったら最高だなあ。


あいにくもう同潤館は無いですが、
その跡地に出来た表参道ヒルズは都会的洗練さを持った派手さで、
嫌いじゃないです。

そういえばこの間の表参道オフ、行けなかったんだよなあ。来年こそは行きたいです。


(この写真だけ携帯。さすがにキビシイ)


そのあともあてもなく、止まることも無く、都内をミズスマシのように俊敏に走ってきました。
シュペールサンクやR19で見慣れたあのメーター、
独特のゴリゴリした(でもスムーズという不思議)シフトフィール、
シフトノブの下端を持ち上げて入れるリバース、
言うまでも無く良好なシート、目の前を照らすイエローバルブの光...。

空いていた都内の夜の景色は、もはや勝手にフランスの街中に置き換えです(笑



そして思ったことは...ルノーの小型車の素晴らしさ、そして自分との精神融合度の高さでした。
シュペールサンクでこの世界に嵌ってしまった自分に、サンクに近いこのルーテシア1
の走り、味わい、存在感はすべてが「ささる」のでした。
「ささる」と言っても、突出して速いわけでも、いかに乗り心地がいいとはいえ、
さすがにハイドロにはかなわないので、「特徴」や「図抜けたところ」がささるわけではない。
でも、こんな風に何も「ささらない」中に、ルノーの奥深い乗り味を見つけてしまったら
(それを見つけるまでが長いw)、この「ささらなさ」こそがルノーの良さなのですね。


ああ、困ったなあ、ちょっと、古い、小さいルノー、が欲しくてたまらんです...。


>>《》nekさんありがとうございました。
都内をすばしこく走ると、田園風景の中にもまして「さまになります」ね!
ルーテシアの写真をバシバシ撮っていた時、正直幸せでした。

>>免許取って間も無いころ。サンクを買って間もないころ。
こんな風に、あてもなく東京を走り回っていました。
シュペールサンクのシックさとまだまだ若造だった自分は合っていなかったけど、
サンクと、東京は、似合っていました。
コメント (10)
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