Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【シトロエンC5】ハイドラクティブ3についてもろもろ

2009-06-08 | シトロエンC5。
LDSの微漏れ以外順調な(汗)うちのシトロエンC5。

そういえばルノー19のときみたいなあだ名が無いな。まあ、いいか...。



ところで、ハイドロニューマチック一族である旧型C5もむろん車高調整は可能です。


ハイトコントロールの設定はCX以降と同じの「4段階」。GSは3段ですものね。

その4段とは、ロー、標準、ミドル、ハイの各ポジション。


ローポジション。


ハイポジション。
この写真ではいまいちわかりませんが、上がっているとすんごい高いです。



車高を上げ下げするスイッチは、BXやxantiaのレバーと異なり、「ボタンスイッチ」に。

で、そのスイッチは、シフトレバーの手前。
まあ、ここが「カップホルダーに置いたペットボトルが倒れて勝手に車高をいじる」
という欠点はいつか指摘した通りなのですが(涙





ちなみにダッシュのインフォメーションウインドウに、
車高の状態が出るようになってます。
いずれも、車高が移動している間だけの表示で、
車高の状態は常時表示ではないです。
上げ下げが終われば、この窓はオーディオや時計、ドライブコンピュータ表示に戻ります。



ローポジション。走行不可。


ノーマルポジションに移行すると、この表示。


ミドルポジション。表示の通り、時速40キロまで。便利なんだけど、40キロ以下で走るのは難しい(汗


ハイポジション時。タイヤ交換などに使用。10km/hまで。



ハイドロニューマチック、というかシトロエンの油圧サスは、
先代C5からオイルもLHMからLDSになり、
あのスイッチのようなタッチだった独特のブレーキはついに足周りから独立し、
普通のサーボを持つシステムになりました。
また、それまで油圧を送り込む「心臓」だったポンプも、
エンジン駆動からモーターになるなど、それまでとは大きく仕様が異なっています。


ハイドラクティブ3と呼ばれるこの油圧サスですが、
先代C5の場合前期型は2LモデルもV6の3Lモデルもともに
xantiaのハイドラクティブ2と同様に左右のサスを結ぶ油圧の関連を断って
ハイドロ車の欠点補うロール制御を行うための
アディッショナルスフェアが前後に設けられているのですが、
後期型は2Lに関してはそのアドスフェアは無いらしいのです。





アドスフェアがあるハイドラ3は「ハイドラクティブ3+(プラス)と言いますが、
それがない普通の「ハイドラクティブ3」の場合アドスフェアが無い、ということは
「ハイドラクティブ」である理由(そう、アドスフェアがあることがハイドラクティブの意味なのでは?)
が良く分からない...。


ところで、XM以降発展してきたハイドラクティブの特徴は、
サスペンションのコンピューター制御にあります。
もとよりハンドルの舵角や回転速度、アクセル開度・開閉速度、
ブレーキ油圧、車速などから足回りの制御を行っていましたが、
ハイドラ3からは110km/h以上出すと車高が11mm下がったり、
逆に悪路だと感知したら、70km/h以下の場合13mm上昇したり、
もし基本走行不可のローポジションで走り出した場合
自動でノーマルポジションに戻してくれるなど、
車高の自動調整機能が一層おし進められています。


基本的には現行C5のハイドラも大きく変更は無いようで、
これまでを知っているとウソのような
20万キロは問題が出ないよ、という信頼性(まあ、実際には漏れてるがw)
も含めて、先代C5でおおむね第3世代(なのかな)のハイドロは完成しているのでしょうね。


それにしても荷物が載っても人を満載しても
車高が常に一定なのは有り難いです。
これまでの「シュー」という音では無いですが、
ウイーンとモータ音をさせながらテールが上がり下がりする姿は
ハイドロ系ならでは。

ブレーキがハイドロ系統だったときは、リアの荷重に合わせて
前後のブレーキ圧を調整する機構がついていたけど、
分離された現在でも、この優れた機能は残っているようです。




>>書きだすと長くなる...。
ほんとは先代C5の特徴であるBHIも書きたかったのですがまた今度~。

>>ちなみに、ハイドロ車で出したくないインジケータ、「STOP」は、
ちゃんとメーター内に残されております(涙
コメント (5)
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