ということで、
感激感動の「なかよし鉄道大増発」、二回目です。
いよいよ10時からの便に乗車です。
ところが、
なかよし鉄道の運転を運営されている方に東京から来た旨を伝えたら、
なんとDC121のキャビンに乗せてくださるとのこと!
ウヒョー、大感激。信じられない。
こんな幸せ、受け止めないわけにはいかない!
運転士の方にお礼を言い、キャビンへ。
思ったよりも広い。
エンジンのアイドリング音は想像以上に大きく、
軽便用とはいえ、鉄道車両の偉大さを知りました。
キャビンには触媒などを一切介さないディーゼルの排気ガスのにおい。
懐かしいにおいです。これにも感激。
そして10時ちょっと過ぎ。いよいよ出発です。
機械式DLであるこのDC121、マニュアルミッションですからシフトノブ+クラッチペダルがあります。
これがまた動きが渋そうで...。
あいにく視線の角度から、どんな風にクラッチを踏んでいるのか、
ブレーキ弁はわかるがアクセレーターはどれなのか、
短い時間でおまけに興奮していたie、よくわからずじまい(汗
そんなこんなでクラッチは唐突気味につながることもあり、
そのショックもかなりありますので、
キャビン内では結構しっかり立っていないといけません。
直線区間ではそれなりの速度。キャビンはぐらぐら揺れます。
そして終点。
ここで朝顔カプラーからピンを抜き、キハ1にひかれた客車は駅に戻っていきます。
ちなみにこのホ3(形式はホハフ3)は見た目こそ近代化改装されてますが
製造自体は大正の客車...すごいね...。
もう1両のホハフ8も同様です。
そしてDC121、ここから折り返して猛ダッシュで駅に戻っていきますが
時速はさほど額面でいえば出ていないのでしょう。
でも、これがまた力強かったのでした。
エンジンは140PSの三菱DF2L型だったはずが
さっき調べたらエンジン換装されてるらしくてそれが6D22型...。
ってことは220ps程度あるわけで。
1952年製の古豪を、ここまで勢いよく走らせられるわけです。
DC121の添乗は終わり。
丁重に機関士さんにお礼を言い、
感動で震えるこころを抑えつつ、今度は「一般の客」として
ホハフに乗り込んで1往復。
ちなみに、運賃は無料です。
そして、車内は子ども連れで満員!!
小さな子どもたちに、この「ほんもの」のレトロな車両たちは
どう写ったのでしょうか。
ちなみにホハフ8の車内はこんな感じ。
似せたレトロ、レトロ感を作ったものでは決して出せない、
ホンモノの古さと懐かしさがあります。
さて。なかよし鉄道、30分おきの運転では乗客をさばききれず、
30分の間に2往復を始めました。
ie、ここぞとばかりにカメラ小僧と化す。
意図せぬフォトショの自動色補正がかえって古臭い写真感を醸し出す。
森の向こうからやってくるデコボコの百鬼夜行...。
ほんとうに尾小屋はこうして走っていたのかなあと思わせる...しばし悦楽のとき。
「臨時」のサボが泣ける...。力強く排気をふりまいて、キハ1が客車2両をひいて
軽快に走りだしていく。
>>ということで、これまた後ろ髪をひかれる思いでなかよし鉄道を後にしました。
21世紀に残った奇跡に感激しながら。
>>運転には数多くの運営の方が当たられていました。
小松市の保存車にかける意識の高さ、素晴らしい姿勢もまた、
この「奇跡」の立役者でしょう。
みなさんの努力があって、はじめてここまでの感動が生まれる...
頭の下がる思いでした。ほんとうにありがとうございます。
何も出来ていない1人の鉄道ファンとして、心からお礼を言いたいです。