Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【ナローゲージ】尾小屋の車両に会いに行く旅(1)

2009-05-08 | ナローゲージに思いを馳せる
DD16+旧型客車に心酔したあと、向かったのは石川県のとある場所。


その場所は...


小松市、ポッポ汽車展示館。


といいつつC5メインの写真 それにしても疲れないクルマだ(感動



ここには、昭和50年代まで残った数少ないナロー・ゲージの鉄道、尾小屋鉄道の
車両の生き残りが展示されているのです。


長野で長電も乗りたかったし、善光寺御開帳もやってるし...
で長野を離れるのは後ろ髪をひかれる思いもありました。

でも、この場所に15時までに着かないといけなかったのです。
なので、石川に向かいました。
というのも、5/4は、
なつかしの尾小屋鉄道を守る会が、キハ3のエンジンに火を入れる数少ない日だったのです。

それに間に合うはずだったのですが、
でも、激しいGW渋滞は上信越道にもおよび、
上越ICまで結構時間を要してしまいました。
結果として間に合わず、着いたのは16時半。がびーん。


でも、まあ仕方ない...ほんとうのメインイベントは5/5なので(うひひ
ここは気を取り直して、保存されている3両をじっくり眺めることにしましょう。



まずは5号機。
1947年立山重工業製。自社発注のSLで、自重15t。
地方鉄道向けのものとしては国産最後のSLです。
ナローのSLの魅力たっぷり
...といいつつ、DCや客車のほうが好きなので
あまり見てない(汗


磨きあげられてピカピカ!




そして、キハ3。

もと遠州鉄道奥山線(1964年廃線)で使用されていたキハ1803。
1949年、汽車会社で製造のDCです。
2軸駆動台車(1軸と2軸間はチェーン連動)と日産UD-3エンジン(当初はいすゞDA45)による強力な駆動力を持っていたそうです。
尾小屋への入線の際、「180」を塗りつぶして「3」だけ残しているのが
有名だったのですが、それはそのまま再現されてます。




メーターはバス用の流用のようです。
センターに座る運転席。機械式DCなので、マニュアルミッションです。
シフトノブは席の左側にありますがこの写真からは位置がわかりませんね。
赤い左のペダルがクラッチ。シンクロなんてついてなかったんだろうなあ。



UD-3型エンジン...ってことは2サイクルディーゼルだ...やっぱり15時までに着きたかったなあ。2サイクルディーゼルの音、聞きたかった!


あ...ほんとだ、3気筒だ...。たしかにUD-3だ。気がつかなかった。
実はエンジンについて訪問時はわからなかったので...(無念
オルタが新しいのが動態保存の証ですね。



最後の1両は、ハフ1。
○ハフ、となってないので、
コホナオスマカ...の重量分けにも入らないほど軽い客車、ということになりますすね。

なんと1919年(大正7年!)、名古屋電車製作所製。
尾小屋鉄道創業時からの貴重な客車です。
見た目鋼製のようですが、木製の車体の羽目板を取り外し
鉄板を貼り付けた「ニセスチール」車。


ドアの無いデッキ、朝顔形カプラー...。
ああ、ナローのの古典客車、たまんねぇす




狭い狭い車内。シートの破れが残念。背もたれは木。



>>ということでじっくり眺めているうちに日も暮れたので、
小松市内に戻りました。
5/5は...待ちに待った、「アレ」の日です...
コメント (5)
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