Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

捨てたもんじゃない?だけど

2004-10-26 | 思うこと。
地震や台風のニュースは
決していいものではないし、
出来れば無いに越したことはない。

そんな中、ああ、良かったなと
思うこともあった。被災地の方には
何を呑気な、と起こられそうだが。

それは、真っ暗闇の新潟で、暴動も略奪も
何も起きなかったことだ。

新潟とNYを比べてしまうのもヘンだけれど、
1977年のNY大停電の時は4500人の逮捕者が出た。
そのほとんどが暗闇に乗じた略奪・窃盗犯だという。

驚くほどの早い生活ラインの復旧、
助け合って復興を目指す姿。
多くのボランティア...
そこには多くの思いやりがあって、
見ているだけの僕にもぐっと来るものがあった。

いろいろと物騒になってきたというけれども
日本はやはりスゴイ国で、やさしくて、
素晴らしいなってすなおに思った。


>>ひょっとして起きているのかも、多少の便乗犯罪は。
けれど、それは知るべきなのか、知らない方がいいことなのか。

朝のテレビニュースで民放の一部が
重箱の隅をつっついたような犯罪のニュース
(たいていにおいて、心底がっかりするような内容が多い)
を延々と流し、コメンテーターがなっさけないですねえ、ってカオで
コメントする。
これを見ていると、それが日本の現実ではあるのだろうけど
でも不必要に物騒な社会である不安感を煽り、むしろ悪い方へ
向かわせている気がしてならない。

情報操作ではないのだが、
真実はすべて伝える必要ばかりではあるのか。
情報が簡単に手に入るこの時代、
情報の取捨選択をつまるところ最後は本人が
しなければいけないのは当たり前なのだけれど
その取捨の中で、すべての人が「正しい方へ導く」情報を選び取ることが
出来るのだろうかと思うと、不安になる。

NHKはそのあたりがわかっているのかどうか判らないが
最低限の情報で終わらせる。
プライバシーにつっこんだり、リポーターを現場へ派遣して
犯罪の起きた事情などは報道しない。

その方がいいと思う。
不安は不安を煽る。不安な社会は脆いモノだ。

現実に目を背けてはいけないとも思うのだけれど。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする