Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

2004-09-24 | ズバリその他のこと。
蚊って漢字だけでなんだかあちらこちらが痒くなりますな。

蚊と言えば、ヒトスジシマカ、アカイエカが日本のメイン蚊(?)でした。
シマカは一筋縞蚊と書きます。要はヤブカですな。指の付け根とか、くるぶしとか、そういう
イヤーンな場所をこっそり刺すあいつらです。

アカイエカは家の中に良くいるあいつらです。
赤くて、家にいるから、赤家蚊。ああ単純。

ところで、蚊と言えば、秋には出なかったものだったのに、最近はそうでもない。
春でも秋でも、いや冬にでもいやがる。なんやねん。腹立つわ。
で、こいつら、どうもアカイエカの変種らしいんですなあ。

その名も
チカイエカ
チカイエカ?知佳、家か?・・・知佳って誰やねん。

違います。地下家蚊です。
参照
なんでも「幼虫はビルの地下の水たまり,地下鉄構内,排水溝など,
地下の水域をおもな発生源としている.
冬期に休眠をしないので,冬でも成虫が出現して吸血する」だそうです。

がーん。猛烈な勢いで勢力を拡大するチカイエカ。
これじゃあ冬も蚊と闘わないといかんのですか。

ところで。いにしえの人は、秋口の頼りなく飛ぶ弱った蚊を
「あはれ蚊」と呼び、殺したりしなかったそうです。季節を慈しむ気持ちが、
生き死ににまで及ぶ感受性の鋭さ、美しさ。
この感性を、現代人はどれだけ受け継げているのでしょう・・・

現代人にすれば、蚊は単なる害虫に過ぎません。
コメント
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