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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

エマージェンシー

2022年10月16日 | 環境システム科
環境システム科の2年生ではビジネスの学習のため
ハツカダイコンを栽培しています。
しかしビジネスでは、時に仕入れ販売というケースも生じます。
それを経験してもらうために、
ブルーベリーを収穫しては販売してもらっています。
もちろんブルーベリーは彼らのものではなくフローラの所有物ですが、
今年のように水の国際大会に全力で取り組んでいる時は
忙しくて収穫できないことがあるので、意外と助かっています。
先日、2年生がお世話になっている鉢植えのブルーベリーに集結しました。
当然ながら今は秋。収穫物などありません。
実は、彼らにブルーベリーの木に絡まった蔓性の雑草を取り除いてもらったのです。
たかが雑草ですが、放っておいたらブルーベリーの枝に巻きついています。
中には木が見えないぐらい繁茂してしまい、死にかけている株もあります。
ブルーベリーの危機。エマージェンシー、緊急事態です。
そこで今までの感謝の気持ちを込めての救出作業。無事に助け出しました。
さて全国の専門高校生の祭典が昨日と今日の2日間、青森市中心に開催されています。
名農からは2年生が総動員され、ブース展示や農産物販売に当たっています。
代休は来週の月曜日と火曜日。つまり明日と明後日です。
全校生徒で一斉に休むために、1年生と3年生は
今日も休日返上で出校し、授業を受けています。
ただその影響もあり今週の課題研究はなし。
次回は24日の月曜日。これが10月最後の活動となります。
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感謝の気持ち

2022年10月16日 | 研究
スウェーデンで開催されたストックホルム青少年水大賞に出場したフローラハンターズ。
受賞は逃しましたが、彼女たちは貴重な経験を通して大きく成長しました。
この国際大会に出場する条件は、国内で開催される
日本ストックホルム青少年水大賞で大賞を受賞すること。
これは今年の国内大会のポスターですが、
選ばれると来年国際大会に出場することになります。
ポスターを見ると青少年の締め切りは9月30日。今年はもう締め切られています。
今までフローラは、国際大会に4度も出場させていただきましたが
帰国後すぐ、必ず翌年の大会に応募していました。
これには理由があります。もちろん大会直後のチームには
応募できるような優れた成果を上げている研究などもうありません。
したがって来年の代表などは狙ってはいません。
実は大会主催者への感謝の気持ちです。
コンクールの主催者は、優れた研究が応募されるのはもちろんですが、
それ以上にたくさんの応募を期待しています。
なぜなら大会の認知度は、応募数によくあわられるからです。
そこで優れた内容?ではありませんが、お世話になった主催者へのお礼のつもりで
応募してきたのです。というのはFLORAは2009年から10年間、
食と科学のコンテスト「アグリチャレンジ」を主催し運営してきたから。
したがって主催者の気持ちがよくわかるのです。認知してもらおうと
FLORAは小中学校に案内文書やポスターを送付、体験入学ではチラシ、
さらに締め切り近くなると学校にFAXを送るなど積極的にPRに努めたものです。
その甲斐あって、応募総数はコンスタントに500点以上。
過去最高の応募者数は1000点を超えていました。審査される先生には申し訳ありませんが
メンバーともども大喜びしたものです。ところが今はコロナ禍。
現在は学校が運営していますが、今年は何点ぐらいの応募があったのか気になります。
さて今回は、初めて青少年水大賞の国内大会に応募しませんでした。
お礼をしたかったのですが、後輩のいないフローラ。応募するメンバーがいないのです。
ただ水大賞の方はまだ締め切られていないので、ぜひ皆さんチャレンジしてください。
フローラのブログでPR。ささやかな私たちの感謝の気持ちです。
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お世話になりました

2022年10月15日 | 研究
今年は塩害抑制研究を行うため、たくさんのペットボトル水を購入しました。
その数、約100本。予算もかかり、大量の水を飲まなくてはならなくなり
想像以上に大変でした。しかしそのおかげで実験ができたので
今となっては良かったと思います。
さて彼女たちが一輪車に捨てているのは大量の土。
ペットボトルに詰めていたものです。
実験も終わり、片付けに取り掛かっているフローラの2人。
まずは感謝を込めてペットボトルの土を自然に返しました。
しかし土肥実験室には研究で用いた用具などが
まだまだたくさん残っています。
今月下旬は名農祭。今年も一般公開はしないようですが
PTA名物の「焼肉のたれ」は製造するとの噂です。
製造されたたれの瓶は、いつも土肥実験室にずらりと並びます。
したがってそれまでには片付けなければなりません。
今日は土曜日ですが名農は出校日。
3年生の課題研究では大掃除が予定されています。
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お餅じゃないのよ

2022年10月15日 | 
青森県南部地方にはたくさんの郷土料理があります。
大きく神様に供える「ハレ」と日常食である「ケ」とに分類されますが
基本としてその違いは米を使っているかどうか。
かつて冷害が多発していた県南地方ではお米が採れなかったため
貴重なお米は、神様に供えるためだけに使っていたからです。
さてここにあるのは「きんかもち」とか「かますもち」と呼ばれるもの。
これはハレでしょうか、それともケでしょうか。
ヒントはこの白いおもちの皮。材料はなんと小麦粉です。
皮の中には黒糖が入ったクルミ味噌やジュネ味噌が
ほんのちょっぴりだけ入っています。
したがって断面はとんでもなく太いうどん。
つまりこのもちは、晴れ食ではなく日常食のケです。
小麦粉ですから、冷めると固くなって美味しくありませんが
茹でたては最高に美味しく驚きます。
腹持ちがいいことから野良仕事の合間に食べられました。
県南地域では道の駅などで今も購入できますが、自宅でも簡単に作れます。
昔はよく生徒たちと作っては郷土料理の伝承に勤めたものです。
作り方を紹介したサイトもあるはずなので、ぜひ挑戦してみてください。
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デッドヒート

2022年10月14日 | 環境システム科
名久井農業高校が誇る環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」。
自分たちで模擬法人を作り、生産販売まですべて行う科目と聞くと
農業高校では昔から取り組んでいるので目新しいことはないように思えますが
ポイントは経営に関するさまざまなデータを収集してよりよい経営を目指すこと。
したがって経営の専門用語がたくさん出てきます。
栽培を通して農業経営を学ぶ結構ハードルの高い科目ですが、生徒には人気。
なぜなら何を栽培するか、どのようにして価格をつけるか、どのように販売するかなどの
大切なポイントはすべて彼らに決定権を持たせたことがその理由です。
2年生で二十日大根を育てているのは、スムーズにこの科目に入っていくためなのです。
さて2学期が始まりました。この科目のために青森県が特別に建ててくださった
専用水耕栽培温室を覗いてみると、もうリーフレタスが大きく育っています。
おそらく2学期が始まってから種子をまいたはずなので
1ヶ月で収穫になるんですね。このスピードが水耕栽培の長所です。
営業終了は11月。それまでにいかに売り上げを伸ばし、
ライバルに差をつけるかで勝負が決まります。
あと1ヶ月半。熾烈なデッドヒートが続きます。
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