花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Short-day plants

2021年10月11日 | 学校
キクの蕾が次第に大きくなってきました。
これは観賞用のキクですが、この地域は食用菊の産地。
畑に行くと、もう黄色い食用菊が咲いているのを
目にすることができます。さてキクは代表的な短日植物。
よく昼が短くなると花芽をつけるといわれていますが
本当は夜の長さが一定時間より長くなると
花芽をつけるという方が正しいようです。
英語で「short-day plants」。
これをそのまま短日植物と訳してしまったので
このように理解されてしまったと何かの文献で読んだことがあります。
さてかつてチームフローラフォトニクスは
理化学研究所からいただいた植物の光感受性を高める薬剤を使って
キクの開花を遅らせるという研究をしていました。
電照栽培のようにエネルギーを使わず開花抑制したいと思ったからです。
その結果、確か10日前後ですが、開花が抑制されることをつきとめ
いろいろな大会で受賞したことがあります。
この年のチームのテーマは「ライトマジックショウ」。
なぜならフォトニクスという名の通り、結成当時からLEDを照射し、
生育に与える影響を探ってきたチームでしたが
この年はライトなど使わずに光を感じさせるという
まるで魔法のような究極の光研究だったからです。
今もライトマジックショウのロゴがついた当時のユニフォームが残っています。
キクを見るとフローラが取り組んだいろいろな研究を思い出します。
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孤独なハンターたち

2021年10月11日 | 研究
初取材を終えたフローラハンターズ。
最後は広報誌に載せる集合写真の撮影となりました。
インタビュアーといろいろお話をしながら撮影していましたが
「皆さんは2年生ですが、環境班に3年生はいないんですか?」という
想定外の質問が出ました。
さすがに返答に困ったメンバー。こっちの顔を見ています。
回答としては「先輩はいません」が正解。
ご存知のとおり、名農にはたくさんの研究班があります。
当たり前ですが、どの班も2年生と3年生で構成されています。
ではなぜ環境班には3年生がいないんでしょう。
実はこの春、世界チャンプのトレジャーハンターズが
卒業するのに合わせて、環境班は解散する予定でした。
この計画は2019年、つまりトレジャーハンターズが結成される時には
すでに決まっていたので、みんな自分たちが最後のつもりで活動をしていました。
だから2020年、トレジャーハンターズが3年生になった際、
1年生のJr.こそ募集しましたが、2年生は募集しませんでした。
しかし彼らの大活躍もあって、急遽延命措置がとられ、
2021年にあらためて2年生を募集したというわけです。
つまり先輩がいないのは大人の事情。理由など分からなくて当然です。
かつてのチームフローラフォトニクスは、
いつも2〜3年生合同で賑やかに活動していました。
それを考えるとトレジャーハンターズもフローラハンターズも
兄弟のいないひとりっ子。孤独な研究班なのです。
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