花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ボディーブロー

2021年10月04日 | 学校
本拠地の馴化温室を掃除しているフローラハンターズ。
この日は大きなゴミ袋が4個もできました。
名農のゴミ収集所は校舎脇の倉庫。
したがって温室から持っていかなければなりません。
ところが校舎は小高い丘の上に建っています。
馴化温室は正門から校舎に続く坂道の途中にあるため、
行きは登り坂。重い荷物を持って登っていきます。
でも帰りは坂道。二人の女子メンバーが元気に戻ってきました。
この日の掃除は約1時間でしたが、
そんなもんじゃ終わりそうもありません。
掃除に水は欠かせません。
初雪が降る前にさっさと終えたいものです。
さて今日から名久井農業高校は中間考査でしばらく課題研究はお休み。
次は約10日後です。さらに10月は文化祭などイベントがいっぱい。
そのため今月の課題研究は5回しかありません。
フローラハンターズは部活動ではないため
まるでボディーブローを受けているかのよう。
あとでジワリと効いてきそうです。
やることはいっぱいあるのに活動日はわずか。
時間があるのに活動できないのは辛いもの。
焦らず、計画を練ってなんとか乗り切らなければなりません。
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味覚と知識がリンク

2021年10月04日 | 環境システム科
環境システム科ではビジネスについても学びます。
ビジネスマナーなど学ぶのは商業高校と同じような内容ですが
農業高校ならではの内容も扱います。
例えば種苗法。ひとつの品種を取り上げて
そのストーリーに絡めて育種や品種を守る大切さなどを感じてもらいます。
その際、ときどき教材として出てくるのが本物の農産物。
なぜなら話題にする作物を知らなければピンとこないからです。
先日登場したのは、この立派な青ブドウ。
ご存知、日本が誇る高級品種「シャインマスカット」です。
いかに南部町がフルーツの里とはいえ
「シャインマスカット」を食べたことがない人もいるからです。
シャインマスカットは農研機構が30年もの年月をかけて開発し
2006年に品種登録をしました。しかし輸出することはないだろうと考え
海外での登録はしませんでした。これが大誤算。
それが理由で近隣の国々が数年後、大量に栽培を開始したのです。
一房1万円もしたシャインマスカットの価格は大暴落。
日本の努力の結晶で近隣諸国が儲けているという大失敗は
教訓として多くの方が知っている話です。
品種育成がいかに労力とコストがかかる取り組みなのか
想像しやすい環境にある農業高校生なので、よく理解してくれます。
また今年4月にそれを防ぐ改正種苗法が施行されたのも納得します。
甘いシャインマスカットを頬張りながら課題と解決策を考える。
味覚と知識をリンクさせて覚える農業高校ならではの学び方です。
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